私の実家では祖母が生きていた頃から、
毎年秋になると朝市から小菊のかなり大きな鉢植えを買ってきて、玄関に飾っている。
実家はむやみにデカイ和風住宅なので、
豪華な菊と家屋のバランスが取れて、とてもいい雰囲気になる。
ある年、我が家の玄関が寂しいと思っていた私は
母のまねをして朝市で思い切って一鉢購入した。(結構なお値段だったのよ。)
ところが、置いてみたら、我が家の玄関と菊は全く似合わず、野暮ったい。
大失敗だった。(一応白壁の洋風住宅なので…)
しょうがないので、西側のナチュラルガーデン(10/22記事)に移植してしまった。
それから、何年経っただろう?
小菊は今年も小さな柿色の花を咲かせている。
ひっそりと咲く菊を見るたびに、申し訳ない気がしてしまう私だが、
人の評価など気にすることなく、力強く自分の生き方を貫く姿は、
「お見事!」と言うしかない。