今日ご紹介するのは、秋田のヨーグルト「アサヅケ」です。
アサヅケといってもお漬物ではありません。
白くて甘くて酸っぱくてトロトロの、米で作ったヨーグルトのようなお菓子です。
以前洋裁を習っていた時に、料理の得意な先生に作っていただいたのが美味しくて、
作り方を聞いて一度だけ作ったことがありますが、
あまりに大変で、一度っきりで止めました。
先生の作り方は、もち米をすり鉢で丁寧にすりつぶして(この作業が特に難儀でした)、
それを火にかけてトロトロに焦がさないように煮詰めていき
(あくまでも白くなければいけませんからね!)、
程よいとろみになったら、砂糖と酢で味付けし、
いろいろな果物の缶詰を飾るというものでした。
今回食べたのは、母が朝市で買ってきたものですが、
たぶんミキサーで作ったのではないでしょうか?
胡瓜とみかんが入っている昔ながらのシンプルなお菓子でした。
お盆休みに食べた我が古里自慢のスウィーツをご紹介します。
堀井和子さんの本にも紹介されていた「笹巻き」です。
このお菓子は、昔は端午の節句に作っていたもので、
我が家でも祖母が存命中は、
5月になると大量に作って、台所にぶら下げていました。
その頃は米粉を練って、笹を四角にした中に包んだものと、
もち米を水に浸して、笹を三角にした中に包んだものと2種類作っていました。
祖母の手がくるくる動くと、バラバラだった米がきっちりと三角の形になるのが不思議で、
飽きずに見入ったものでした。
形が出来上がると、イグサで縛って止め、
大きな鍋で湯がくと笹のいい匂いがしました。
これを保存しておいて、
食べる時にもう一度茹でて、
黄な粉をまぶして食べます。
黄な粉の甘みは当然砂糖なわけですが、
我が家のはかなり塩を効かせます。
この間、道の駅で妹が笹巻きを見つけて、
ある晩みんなで茹でて食べたのですが、
妹の第一声が「姉ちゃん、塩を多めにね!」でした。
何年経っても美味しかった記憶って鮮明なんですね。
少し前、職場で後輩Aが出張で盛岡に行くけど、寄るとすればどこがいいかと
岩大出身のKに聞いていたのですが、
その「盛岡」と言う言葉に反応して、つい話に参加し、
「光原社」を強力にお奨めしてしまったのです。
そこから、南部鉄や浄法寺塗りなど岩手の「いいもの」のことをいろいろ話しているうちに、
Aちゃんから聞いたのが釜定工房(盛岡市紺屋町 019622-3911)の南部鉄のパンケーキパンの話でした。
それはそれはデザインが良く、ホットケーキが綺麗に焼けると言うのです。
Aちゃんは堀井和子さんの『北東北のシンプルをあつめにいく』と言うエッセイでその鍋を見て惚れこんだのだそうで、
私も物凄く興味が湧いて、
秋の検診の時にはお店を探してみようかななどとワイワイ話が盛り上がり、
次の日にその本を貸してもらいました。
秋田の人と結婚した東京生まれの堀井さんの手になるこの本は、
ほとんど秋田の食材と料理を賛美する内容で、
古里自慢の私にはツボでした。
堀井さんのお姑さんの山菜やキノコを中心にしたお料理の写真の美味しそうなこと!
何度も何度も読み返していて、実はまだ返していません。
アマゾンで注文しちゃおうかしら。