まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

大人のコーヒーサロン・レンゲの会

2021-03-08 17:19:46 | 文庫のページ
《大人のコーヒーサロン》3月10日(水)1:00~3:00(月1回 第2水曜日)
 今年度最後のコーヒーサロンになります。お時間がありましたら、どうぞお出かけください。
 2月のコーヒーサロンには7人の方が来てくださいました。今のコロナのこと、ワクチンのことなど、いろいろ話題になりました。また文庫だよりで紹介した購入本や寄贈本についても紹介させていただきました。
 次回は 4月14日(水)です。

月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
  残念ですが、今年度は会食なしで、おこないます。
レンゲの会  3月15日(月)10:00~13:00
    赤羽末吉さんの絵本を取りあげて

 昨年は赤羽末吉さんの生誕110年、没後30年の年でしたので、赤羽さんの絵本を改めて読んでみたいと思っています。
 50歳で絵本画家として出発した赤羽さん。『かさじぞう』や『だいくとおにろく』『スーホの白い馬』など、たくさんの昔話絵本を描いています。その他にも『おおきなおおきなおいも』や『あるくやまうごくやま』(かこさとし 文)など、昔話以外の絵本も描いています。
 赤羽茂乃さん(赤羽末吉さんの三男の妻)の『絵本画家 赤羽末吉 スーホの草原にかける虹』(福音館書店)も、昨年出版になりましたので、時間のある方はどうぞ図書館で探してみてください。
 *2021年度の計画を立てたいと思いますので、取りあげたい作家、作品をお持ちください。
  2021年度の予定は4月の文庫だよりでお知らせします。

     次回は5月31日(月)10:00の予定です。
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寄贈本 3月

2021-03-08 16:58:46 | 文庫のページ
寄贈本  ありがとうございます。
■内田麟太郎さんからいただきました。
①『ぴぽん』 内田麟太郎/作・絵 すずき出版 2021.2
 初めて内田さんが絵と文を書いています。表紙を開くと、「ぴぽん」と黒い丸が飛んで、どこへいくのでしょう。次のページを開くと、その黒い丸が黄色い楕円の上に乗っかって、さて何ができるのか、何が始まるのか、ちょっとドキドキ、ワクワクしながら、不思議な擬音語に合わせて、できあがっていく絵を楽しめます。小さい人と楽しめる絵本です。
②『ひばりに』 内田麟太郎/詩 うえだまこと/絵 アリス館 2021.2
 詩の絵本です。東日本大震災の翌年、『日本児童文学』7-8月号に掲載された詩です。その後、内田さんの詩集『まぜごはん』(2014)にもはいっています。絵本の最後の内田さんの言葉によって、この詩がどういう状況で書かれたか知ることができます。
 「大震災にあった子どもをはげます詩。そんな思い上がった詩は書けませんでした。でも私の気持ちはつたえたくて、詩を書けない詩を書きはじめました。あなたのところにも、小さな風がとどきますように。」
 色を抑えた、うえださんの静かなたたずまいの絵は美しく、心に残ります。広い森の中で、小さな女の子がひとり、うつむく姿、たんぽぽのわたげを飛ばす姿、女の子の服の赤が印象的です。絵本になることで、絵の力はもちろん、ページをめくるという動作も加わって、一行一行の詩の言葉が深く、心に届くような気がしました。すてきな詩の絵本です。
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安野光雅さんのこと、シビル・ウエッタシンハさんのこと

2021-03-08 16:34:03 | 文庫のページ
■□■1月17日の新聞で、安野光雅さんの訃報(2020.12.24)を知り、約1ヶ月、文庫にある安野さんの絵本をたくさん並べ、紹介しました。お話の時間にも安野さんの絵本を何冊か読みました。
 おもしろかったのは1970年9月号のかがくのとも『なかまはずれ』です。見開きのページにたくさんの絵が並べられていて、仲間外れをさがす絵本です。福音館書店の月刊絵本から出発した安野さんの4冊目の絵本です。子ども達はすぐに仲間外れを見つけて、どうして仲間外れか理由もしっかり語ってくれました。表紙と裏表紙の絵のからくりにも気づいてくれました。
 しりとりの絵本は、やるたび違ったしりとりに発展し愉快です。今回は「ん」で終わる言葉にたどり着けませんでした。
 大人の方には久しぶりに『旅の絵本』シリーズをたくさん借りていただきました。
■□■スリランカのシビル・ウエッタシンハさんが7月に92歳でお亡くなりになったことも知りました。
 3月3日のお話の時間に、大好きな『きつねのホイティ』を読みました。3年生の男の子の反応がとても楽しかったです。動きのある伸びやかな線と色の鮮やかさ、登場人物の表情の豊かさ、物語の持つユーモアなど、大好きな絵本で、1997年、文庫の20周年記念にこの絵本と『ねこのくにのおきゃくさま』の原画展を開きました。
 日本で出版になっている絵本は7冊、自伝が1冊です。『ふしぎな銀の木』(2017年)というスリランカの昔話絵本が最後の絵本になりました。もっともっとすてきな絵本を描いてほしかったです。残念です。
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3月4月の文庫の日

2021-03-08 16:01:24 | 文庫のページ
3月6日(土)
 4:00 おはなし「梅の木村のおならじいさん」 武田
 4:30 おりぞめ
3月10日(水)
 4:00 おはなし「おばあさんが、はねぶとんを手にいれた話」 佐藤
 4:30 あやとりであそぼう!
3月13日(土)
 第2土曜日は文庫お休みです
3月17日(水)
 4:00 おはなし「まめたろう} 松尾
 4:30 あやとりであそぼう!
 文庫の春休み
   3月20日(土)~4月10日(土)

4月14日(水)
 4:00 おはなし「だんなもだんな大だんなさま」 松尾
 4:30 だれのお家

💛3月6日(土)~3月17日(水)は15冊まで借りられます。文庫の春休みが約1ヶ月になりますので、どうぞたくさん借りてください。特に土曜日に来てくださっている方は、6日でおしまいになりますので、20冊でもいいです。どうぞ借りてください。
💛4月、最初の文庫の日は14日(水)です。カードの書き換えをします。

お願い!! 文集「なかま」43号に原稿をお寄せください!
 この1年、コロナ禍で大きな行事がすべて中止になり、子どもの利用も減少しましたので、文集に載せる内容も少なくなると思いますが、文集を作りたいと思っています。
 せめて大人のページ(「ひろば」)だけでもたくさんの方の声を載せたいと思っていますので、お家の方もどうぞ原稿をお寄せください。ブログで文庫だよりを見て下さっている遠方の方も、よかったら原稿をお寄せください。このコロナ禍でどう過ごしていらっしゃったかなど、近況をお知らせいただけたらうれしいです。
 原稿の締め切りは4月28日(水)です。お待ちしています。
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6年生のみなさん、卒業、おめでとう!

2021-03-07 15:01:15 | 文庫のページ
今、文庫に来ている6年生は
 今、文庫に来ている6年生はふたりだけになってしまいましたが、この学年は1,2歳の頃から来ている人、幼稚園の時から来ている人、小学校に入学してから来ている人など、4年生くらいまで、男の子も女の子もたくさん来ていました。楽しい思い出をいっぱいもらった学年です。
 みんな大きくなったでしょうね。会いたいですね。卒業、おめでとう。その思いを込めて、この詩(今月の詩「いつかきっと」)を贈りたいと思います。たつのこたかしくんのように、いつかきっと夢がかなう日が来ることを信じて、中学に行ってもどうぞがんばってください。
 「今月の詩」では、今年は1年間、工藤直子さんの『のはらうた』の詩を楽しんできました。4月から、あげはゆりこさん・こえだかくたろうくん・おおぞらよしあきくん・かぶとてつおくん・すすきひろおくん・つきとしこさん・もみじくみこさん・さざんかえみこさん・こうしたろうくん・こいぬけんきちくんなど、10人の詩を選んできました。さて最後の3月は誰の詩にしようかずいぶん迷いました。
 文庫の部屋に、ほてはまさんの版画による「2021カレンダー のはらうた」が飾ってあるのですが、3月はたつのこたかしくんの「いつかきっと」が選ばれていました。いろいろ考えた末、文庫でもこの詩を「今月の詩」にしようと思いました。
 「いつかきっと」――すてきな言葉です。元気がもらえます。
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今月の詩 3月

2021-03-07 14:26:54 | 文庫のページ
  いつかきっと
          たつのこたかし

 ぼくは りゅうの こども
 みんなの ゆめに すんで
 (いつかきっと)と
 そらを めざしている

 そらにうかぶ くもは
 とうさんの あしあと
 まるくかかる にじは
 かあさんの えりまき

 ただいま
 あめつぶのなかを
 サーフィンして
 そらに かけのぼる
 れんしゅうちゅう
    (『のはらうたⅣ』 工藤直子 童話屋)

<『のはらうた』Ⅰ~Ⅴについて>
 『のはらうたⅠ』が出たのは1984年5月です。2冊目が1985年、3冊目が1987年、4冊目が2000年、5冊目が2008年です。『のはらうたⅠ』が出版されてちょうど20年を記念して出たのが『のはらうたわっはっは』(2005年)です。
 この本によると、『のはらみんな』が最初に登場するのは絵本『こぶたはなこさんのおべんとう』(1983年)のようです。こぶたはなこさんとこりすすみえさんが登場します。翌年6月には『絵本のはらうた』が出版され、14人の詩が載っています。詩集『のはらうたⅠ』の1か月後です。『のはらうたⅣ』まで登場した仲間は、数えると99人になるそうです。すごい数ですね。その後、『のはらうたⅤ』も出ましたので、その数はもっと増えています。とにかく『のはらみんな』のネーミングもすてきで、楽しい詩集です。
 『のはらうた』にはまだたくさんの楽しい詩が載っていますので、どうぞ楽しんでください。
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