まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

大人のコーヒーサロンとレンゲの会のご案内

2025-01-11 18:20:03 | 文庫のページ
コーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しんでいます。
どなたでも参加できます。第2水曜日です。
《大人のコーヒーサロン》
     1月15日(水)1:00~3:00(今月は第3水曜日です)

 今年最初のコーヒーサロンです。どうぞお出かけください。
   次回は 2月12日(水)1:00から


月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
レンゲの会
     1月27日(月)10:30~13:00   *13:00~14:00 コーヒータイム

2022年3月に亡くなられた小西英子さんの絵本を取りあげます。
福音館書店の月刊誌「0.1.2.」や「年少版」「こどものとも」でたくさんの絵本が出ています。
『サンドイッチ サンドイッチ』『ケーキ』『おべんとう』『まるくておいしいよ』『ビッキのクリスマス』『うりひめとあまんじゃく』『まめっこまめことおじいさん』他。
   次回は2月17日(月)10:30からです。 大人向けおはなし会です。
    お話を覚えて、どうぞ語りに来てください。
    語ってくださる方は2月1日(土)までお話の題名をお知らせください。
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新しく買った本 1月

2025-01-11 17:25:01 | 文庫のページ
①『雨ニモマケズ』 宮沢賢治/柚木沙弥郎 ミキハウス 2016.10
 昨年101才で亡くなられた染色家の柚木沙弥郎さんが90代に描いた絵本です。色と形の織り成す絶妙なハーモニーで賢治の詩の世界をすてきに描いています。
 昨年12月、岩手県立美術館で開催された「柚木沙弥郎 永遠のいま」を見てきました。染色家としての75年にわたるお仕事の全貌を知ることができるすばらしい展示でした。
 柚木さんの絵本は福音館書店の月刊誌「0.1.2.」でしか知らなかったのですが、岸田衿子さんや村山亜土さん、谷川俊太郎さん、まど・みちおさんとご一緒の絵本もありました。
②『こそあどの森のないしょの時間』 岡田 淳 理論社 2024.5
 シリーズ1作目『ふしぎな木の実の料理法』が出版されたのは1994年のことです。こそあどの森に住む個性豊かな人々の物語に子どもだけでなく大人も夢中になりました。1997年、文庫の20周年記念講演会に岡田淳さんをお招きできたのはうれしいことでした。そのご縁で、文庫の30周年にも40周年にも講演していただきました。
 昨年はシリーズが始まってちょうど30年。それを記念して、5月にこの作品が出版され、10月に『こそあどの森のひみつの場所』が出版になりました。2021年に番外編『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』が出版されましたが、また、スキッパーたちに出会え るのはうれしいことです。
 今回は「ないしょの話」ですので、スキッパーたちのとっておきの不思議な体験を知ることができます。どうぞ楽しんでください。
③『パフィン島の灯台守』 マイケル・モーパーゴ/ベンジ―・デイヴィス
             佐藤見果夢訳 評論社 2023.12
 1926年、ニューヨークからリパプールに向かう船がある大嵐の夜、イギリス南西部の沖合で座礁しますが、乗っていた30人全員が救出されます。パフィン島の灯台守のベンが嵐の中、ボートで救出したのです。その時、母親と一緒に助かった5才の男の子、アランが主人公の物語です。
 アランは大きくなってもあの夜のこと、助けてくれたベンのことをずっと忘れずにいました。学校を卒業し、やっとパフィン島に行くことができ、ベンと再会します。生まれてすぐ父を亡くしたアランと、人付き合いの悪いベンが、傷ついたパフィン(ニシツノメドリ)の世話をしながら、きずなを深めていきます。でも戦争が始まり、アランは戦場へ。戦後、アランはまた自然豊かなこの島に、ベンのもとに戻ってきます。アランとベンの不思議な出会いの物語です。
 カラーで描かれる見開きいっぱいの挿絵がどれも素晴らしいです。
④『吹雪の中の列車』(1933) マト・ロヴラック/ささめやゆき 
             山本郁子訳 岩波少年文庫 2022.11
 ヴェリコ・セロ村の学校に通う子どもたちの物語です。
 同じ集落から通うリューバン、ペーロ、ドラカの3人が4年生になった時、先生の提案で<同盟>を作ります。まずリーダーを選挙で選ぶのですが、ペーロは食べ物でみんなを買収しようとします。リーダーはリューバンに決定し、ベーロはリューバンにことごとく反発します。
 そんな中、町へ日帰り旅行することが決まり、2月8日の早朝に列車で出かけるのですが、町に着いていろいろ見学しているうちに、次々と災難が降りかかります。先生が急に倒れたり、帰りの列車が雪のため立ち往生したり…。リーダーのリューバンはどうやってこの窮地を脱するか、知恵を絞ります。ペーロとその仲間は同盟を抜けて別行動をとりますが、残った子どもたちがリューバンを中心に寒さの中、団結し行動する力はすばらしいです。列車が無事村に到着し、リューバンの努力は報われます。
 胸が熱くなる場面がいっぱいの感動の物語です。作者はクロアチア出身の児童文学者です。
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寄贈本 1月

2025-01-11 17:05:47 | 文庫のページ
寄贈本   ありがとうございます。
◆堀米薫さんからいただきました。
『ミルキーウェイ 竹雀農業高校牛部』 堀米薫 新日本出版社 2024.12
 動物に関わる仕事がしたいと農業高校に入学し、牛の魅力に惹かれ、3年間、牛部で活躍する広瀬夢生(むう)の物語。畜産に関わる若い人への応援歌のような作品。登場人物の名前に県内の地名が使われているのも宮城県人としてはうれしいです。
◆長野ヒデ子さんからいただきました。
『故郷 菅野千代子写真集 原発事故に見舞われた福島県浪江町』 菅野千代子
                   ふるさと浪江写真集制作委員会 2024.12
 原発事故が浪江の人たちの生活をどのようにふみにじったか、その無残さを写真は語ります。どんなに時間が過ぎても元には戻らないのです。その無念さを忘れてはいけない、私たちの生活に原発はいらないと改めて思います。
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報告 クリスマス会

2025-01-10 17:38:15 | 文庫のページ
クリスマス会を終えて  12月21日(土)
  参加者 子ども16人  中高生2人  大人21人

 恒例のキャンドルサービスで始まりました。大河原や岩沼、利府など遠方からきてくださった方もいて、たくさんの人でクリスマス会を楽しむことができました。
 「La boite a jouets(ラ ボワット ア ジュウェ)―音楽の、おもちゃ箱―」の榎木未来さん(あゆみちゃんとみのりちゃんのお母さん)と大橋端月さんの、ピアノと鍵盤ハーモニカの生演奏も加わり、すてきなクリスマス会になりました。ありがとうございます。
 またプレゼントのフェルトのウサギとライオンのオーナメントを作ってくださった小山さん、うさこちゃんのファイルと巾着とメモ用紙(20セット)を寄付してくださった三浦さん、ありがとうございました。
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文庫のあやとり検定!

2025-01-10 16:27:06 | 文庫のページ
1月から3月まで あやとりを楽しみます!
 文庫独自のあやとり検定を始めて、26年目になります。最初の頃は20の技でしたが、その後、新しい技が少しずつ加わって、16年前からは現在の30の技が定番になりました。1級を目指して頑張る子どもたちの姿にいつも感動をもらっています。昨年は久々に子どもが12人、大学生が一人、大人が6人、あやとり検定に参加しました。
 一本のひもから生み出されるさまざまな形に感動をもらえます。手が覚えるまで繰り返し練習してみてください。
 6級・5級はあやとりの基本になるものが入っていますので、しっかりマスターしてください。手品のようなもの、ふたりでできるものなど、あやとりの楽しさにいっぱい出会えます。4級になると指使いが難しくなりますが、できると達成感があります。「ひもうつし」や「くびきり」は、まさに手品です。見ている人をちょっと驚かせることができます。これから3カ月、いっぱいあやとりを楽しみましょう。大人の方もどうぞ一緒に楽しんでください。

6級 さかずき(→ものさし)・うでぬき・もちつきぺったん・蚊(か)
5級 ほうき(→はさみ)・やさしいゴム・ゆびぬき①・ゆびぬき②・いとひけぶんぶん
4級 あさがお(→とんぼ)・花かご・かみしばい・四段ばしご(→ふじさん)・カニ(→女の子)
3級 ゆびぬき③・ひもうつし・くびきり・山の上のおつきさん・さかずき→ちょう(→山)
2級 五段ばしご・六段ばしご・てっきょう(→ヨーヨー)(→占い)・菊の花(8枚)・(11枚)
1級 ゆびぬき④・はたおり・あみ(→こと)・ひとりあやとり・ひと山(→み山)


2月5日(水)はお手玉で遊びます!
 お手玉はあやとり以上にむずかしいです。どれか一つでもマスターできたらうれしいですね。
①お手玉になれる遊び(1個で)  「ひとつ ざっくり たいのう」
②両手で2個をまわす。  できたら数人で輪になって「じゃこかい」の遊びができます。
③片手で2個をまわす。  
④両手で3個をまわす(3種類あります)。
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1月・2月の文庫の日

2025-01-10 16:15:12 | 文庫のページ
1月15日(水)
 4:00 おはなし 「おしょうさんのおもち」 武田
 4:30 かるた・すごろくで遊ぼう
1月18日(土)
 4:00 おはなし「おんちょろちょろ」 松尾
 4:30 かるた・すごろくで遊ぼう
1月22日(水)
 4:00 おはなし「白い家の老人」 松尾
 4:30 あやとり
1月25日(土)
 4:00 おはなし「おばけ学校の三人の生徒」 中村
 4:30 あやとり
1月29日(水)
 4:00 おはなし「だんだん飲み」 笹森
 4:30 あやとり
2月1日(土)
 4:00 新春特別おはなし会
2月5日(水)
 4:00 おはなし「だめといわれてひっこむな」 松尾
 4:30 お手玉
2月8日(土)
    第2土曜日は
    文庫お休みです
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新春特別おはなし会のお知らせ

2025-01-10 16:03:20 | 文庫のページ
  新春特別おはなし会
        2月1日(土)4:00から

 新しい年を迎え、みんなでお話を楽しみたいと思います。
 子どもも大人も、初めての人も誰でも語ることができます。どうぞ語りに来てください。
 語ってくださる方は、これからでもかまいませんので、お知らせください。

・「かっぱ」       谷川俊太郎   年少 さとうちとせ
・「かっぱかぞえうた」   せがわやすお  年中 さとう みお
・「学校こわい」      岡田 淳    高校2年 まえのなでしこ
・「吉四六さんの天のぼり」 高千穂の昔話     前野
・「スズメのあだうち」   宮城の昔話      武田
・「クナウとひばり」    アイヌの昔話     玉川
・「まめたろう」      イランの昔話     松尾
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今月の詩 2025年1月

2025-01-10 15:33:23 | 文庫のページ
    
       谷川俊太郎

  母さん
  川はどうして笑っているの
 太陽が川をくすぐるからよ

  母さん
  川はどうして歌っているの
 雲雀が川の声をほめたから

  母さん
  川はどうして冷たいの
 いつか雪に愛された思い出に

  母さん
  川はいくつになったの
 いつまでも若い春とおないどし

  母さん
  川はどうして休まないの
 それはね海の母さんが
 川の帰りを待っているのよ
   (『地球へのピクニック』  教育出版センター)

あけましておめでとうございます!!
◆今年もたくさんの本と 出合って、大好きな本を見つけてほしいと思っています。
 文庫には9,500冊を超える本があります。きっとみんなが手に取ってくれるのを待っている本がいっぱいあるはずです。どうぞすてきな本と出合ってください。そんな願いを込めて、今年も水曜日と土曜日の午後、文庫を開いています。
◆「今月の詩』は昨年11月にお亡くなりになった谷川俊太郎さんの詩を選びました。
 谷川さんの詩はこれまで11篇、選んでいます。その中でも「川」と「あいうえおうた」は4回も取りあげました。「川」は2017年5月に楽しんだのが最後ですので、8年ぶりになります。「母さん」の呼びかけも、それに答える母さんの言葉もすてきです。どうぞ楽しんでください。
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大人のコーヒーサロンとレンゲの会のお知らせ

2024-11-22 18:13:07 | 文庫のページ
《大人のコーヒーサロン》
     12月11日(水)1:00~3:00

   コーヒーを楽しみながらおしゃべりを楽しんでいます。
   どなたでも参加できます。第2水曜日です。
   お時間があったら、どうぞお出かけください。
 次回は第3水曜日です。2025年1月15日(水)1:00から

レンゲの会    
1月27日(月)10:30~13:00
 
                *13:00~14:00コーヒータイム
    小西英子さんの絵本を取りあげます。

『サンドイッチサンドイッチ』『ケーキ』『おべんとう』『まるくておいしいよ』『ビッキのクリスマス』『うりひめとあまんじゃく』『まめっこまめことおじいさん』など福音館書店の月刊誌で多数出ています。
 次回は2月17日(月)10:30です。 大人向けおはなし会です。お話を覚えて、どうぞ語りに来てください。語ってくださる方は2/1(土)までおはなしの題名をお知らせください。

新春特別おはなし会 
    2月1日(土)4:00

子どもも大人も、初めての方もおはなしを覚えて語ることができます。どうぞ語りに来てください。語ってくださる方は1月11日(土)までおはなしの題名をお知らせください。


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新しく買った本 11月

2024-11-22 17:11:53 | 文庫のページ
①『火の鳥 いのちの物語』
        手塚治虫/原作  鈴木まもる/文・絵  金の星社 2024.4

 手塚治虫の傑作「火の鳥」の雑誌連載が始まったのは1954年のことです。今年は連載が始まってちょうど70年。それを記念して、中学生の頃、「火の鳥」を何度も愛読し、漫画家を目指そうとまでした鈴木まもるさんによる「火の鳥」の絵本が出版されました。永遠の命を持つ火の鳥を美しく描き上げています。
 地球に生きる様々な生き物はすべて、いろいろなものを食べ、生き、命を育み、そして死に至りますが、火の鳥は何も食べなくても生き続け、死ぬこともありません。「すべての命のお母さんのような鳥です」と語られるように、画面いっぱいに大きく羽ばたく火の鳥の姿は、輝く命と生への賛歌そのものです。火の鳥は何度も何度も不死鳥のように生き返るのです。その様子が美しく描かれます。
 鈴木まもるさんは、今年1月、仙台手をつなぐ文庫の会の50周年記念講演で来仙しました。
②『わたしはきめた 日本の憲法 最初の話』
        詩訳 白井明大 絵 阿部海太 ほるぷ出版 2023.7

 「日本国民は」で始まる憲法の前文を、詩人の白井さんが詩の言葉で語ります。前文に込められた理想と理念のすばらしさが改めて心に響きます。
 20代の頃、白井さんは前文を暗記したことがあり、読むたびになんてすばらしい理想に満ちた文章だろうと思います。2022年5月3日の憲法記念日に「前文の詩訳と原文」をフリーペーパーで発行します。さらに2023年3月には『日本の憲法 最初の話』(KADOKAWA 191ページ)を出版し、話題になりました。
 詩の言葉に優しく寄り添うように、阿部さんの美しい色調の画面が印象的です。中高生にも手に取ってもらいたい絵本です。
③『ひみつだけど話します』 堀川理万子 あかね書房 2023.11
 ある町の3年3組の4人の子どもたちのオムニバス形式の物語です。電車の大好きな足立典生さんの話。いつも楽しそうにしている小川まやさんの話。生き物に詳しい内海学さん(うっちゃん)の話。学校を休んでいる上田しゅうこさんの話。見返しにはこの町の地図があり、4人がどこに住んでいて、どこでだれと出会ったか、読みながら確かめることができ、物語が膨らみます。学校以外で4人がそれぞれに友だちと出会い、心を通わせていくさわやかな物語です。足立さんの秘密の電車の見方を4人で共有するところも、上田さんが学校に行けるようになる結末も感動的です。
④『水平線のかなたに 真珠湾とヒロシマ』 
        ロイス・ローリー/ケナード・パーク 田中奈津子訳 講談社 2023.6

 『ザ、ギバー 記憶を伝える者』の作者、1937年ハワイ生まれのロイス・ローリーの自伝的作品です。
 父親の撮ったホーム・ムービーの一コマ「浜辺で遊ぶ3歳の女の子と水平線のかなたに浮かぶ艦隊アリゾナ」。アリゾナが映っていることに作者はずっと気づきませんでした。戦艦アリゾナは1941年12月7日8時15分、日本の奇襲攻撃を受け、1200人の若い乗組員のほとんどが命を落とします。
 一方、1945年8月6日の朝、山口県の田布施に住む少年は、広島で何が起きたかを知らずに山の向こうの大きなきのこ雲を見ます。
 そのふたりが1994年アメリカで、子どもの本の授賞式で奇遇にも出会い、戦後の東京で、接点があったことにも気づきます。
 当時、子どもで知らなかったとはいえ、その渦中にあった真珠湾攻撃や広島の原爆投下で、どれだけ多くの人が亡くなったか、作者は丹念に調べ、感情を抑えた筆致で、未来ある若者や子どもの姿を書き記していきます。若い人にぜひ届けたい作品です。
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