まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

緊急のお知らせ 26日(水)から文庫をお休みします。

2022-01-23 21:34:45 | 文庫のページ
緊急ですが 26日から文庫をお休みします!
15日から文庫を開いてきましたが、宮城県内のコロナ感染か急拡大していますので、
26日(水)から、しばらく文庫をお休みします。
再開については、ブログでお知らせいたします。

**どうしても本を借りたい方はお電話(022-231-2712)ください。
**水曜・土曜の3:00からは確実に家におります。
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新しく買った本 ’22.1月

2022-01-14 17:41:32 | 文庫のページ
《日・中・韓 平和絵本シリーズについて》
 日・中・韓の絵本作家12人が1冊ずつ絵本を作り、3か国共同出版(それぞれの国で、それぞれの言語で12冊の絵本を出版する)で、子どもに届けるという壮大な計画のもとにできあがったシリーズです。日本の絵本作家、田畑精一・田島征三・浜田桂子・和歌山静子の呼びかけで始まりました。
 中国南京で12人が集まり各自持参した絵本のダミーについて意見が交わされたのは2007年のことです。日本では2011年から童心社で出版が始まります。
 昨年12月、県の母親大会で浜田桂子さんの講演をお聞きしました。文庫には田畑さんの『さくら』(2013)しかありませんでしたので、今回4冊の絵本を購入しました。12冊のうち5冊が文庫にそろいました。
①『へいわってどんなこと?』 浜田桂子 童心社2011.4
 子どもの身近な生活とかかわらせながら平和についてすてきに語ってくれる絵本です。最初のページには見開きいっぱいに黒一色で空を飛ぶ飛行機が描かれ、中表紙に続く言葉として一言「せんそうをしない」と語られます。
 初め浜田さんはこの場面で「へいわってせんそうをするひこうきがとんでこないこと」と書いていました。韓国の作家たちと意見交換する中で、他国の人に苦しみを与えないという視点が足りなかったことに気づき、書き直しました。最後の言葉も感動的です。ひとりひとりの命が大事にされ、そのひとりひとりが手をつなぐこと、平和な世界はそこからしか生まれてこないという、未来を生きる子どもたちへの熱い思いが伝わってきます。
②『ぼくのこえがきこえますか』 田島征三 童心社2012.6
 大きな筆で勢いよく描かれた力強い絵に圧倒されます。戦死した人の悔しい思いが画面から飛び出してきそうです。絵も言葉もすごいです。「だれのためにころし、だれのためにころされるの?なんのためにしぬの?」——戦争がどんなに愚かで、どんなに人々を悲しませるものか、心に響く絵本です。
③『くつがいく』 和歌山静子 童心社2013.3
 戦場へ向かう兵隊たちの履く靴を主人公に戦争の悲惨さ愚かさを描いた絵本です。
 「ざっ ざっ ざっ ざっ」という靴音が描かれる最初の4ページは印象的です。たくさんの靴音が聴覚的にも視覚的にも飛び込んできます。靴は語ります。自分たちを履いた兵隊たちが戦場で何をしたか、隣の国の人々の命を奪い、ふみにじり、悲しみをもたらし、そして兵隊たちも命を落とし、自分たち靴もボロボロになってしまったと。
 表紙に描かれた女の子が最後に登場し、「わたしのみらいにせんそうはいらない」と語ります。みんなで声に出して共有したい言葉だと改めて思います。
④『花ばあば』 クォン・ユンドク 桑畑優香訳 ころから2018.4
 これは戦争中、日本軍「慰安婦」だったシム・ダリョンさんの証言をもとに韓国の絵本作家クォン・ユンドクさんが描いた絵本です。花ばあばが10代で体験した戦争中の忌まわしい出来事と、心も体もめちゃめちゃにされた花ばあばが戦後どう生きたか、一人の女性の物語です。
 花が大好きな花ばあばに寄り添うように花の絵がたくさん描かれ、優しい色合いの美しい絵本です。一方、軍隊や日本の帝国主義を軍服の黄土色と顔のない空っぽの服で象徴的に描き、見事です。中高生にも大人にもおすすめの絵本です。
 この絵本は2010年に韓国で出版されたのですが、日本側出版社から修正を要請されます。一部修正したものの8年経っても日本での刊行のめどは立たず、田島征三さんたちが多方面に働きかけ、やっと出版社が見つかります。しかし今度は資金面での問題にぶつかり、2018年1月、クラウド・ファンディングをスタートし、202人の方の支援によって、やっと2018年4月に刊行されました。
 ユンドクさんの絵本は『マンヒのいえ』『しろいはうさぎ』も、日本で出版されています。
 
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レンゲの会と大人のコーヒーサロン 1月・2月

2022-01-13 18:33:12 | 文庫のページ
レンゲの会
    1月31日(月)10:00~13:00
  中止の時はブログでお知らせします。
  月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
  残念ですが、今年度も会食なしで、おこないます。

小野かおるさんの絵本・児童書(さし絵)を取りあげます。
『オンロックがやってくる』『われたたまご』など「こどものとも」で出た絵本多数。『先生のつうしんぼ』(宮川ひろ)、『800番への旅』(カニグズバーグ)、「ゆびぬき小路の秘密」(小風さち)のさし絵も描いています。

次回は2022年2月28日(月)10:00の予定です。大人向けおはなし会です。
レンゲの会に参加していない方もどうぞおはなしを語りに来てください。聞きに来てください。お待ちしています。
語ってくださる方は2月5日(土)までお話の題名をお知らせください。

≪大人のコーヒーサロン≫
    1月19日(水)1:00~3:00 (月1回 第2水曜日ですが、今回だけ第3水曜日になります)

今年最初のコーヒーサロンです。どうぞお出かけください。(中止の時はブログでお知らせします。)
次回は2月9日(水)です。
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寄贈本 1月

2022-01-13 17:52:15 | 文庫のページ
寄贈本  ありがとうございます。
◆實井美知江さんからいただきました。
『子ども、本、祈り』 斎藤惇夫 教文館2021
カトリックの雑誌「こじか」に連載したもの、読売新聞に連載したもの、「母の友」に連載したものなどをまとめた一冊です。特に2017年から幼稚園の園長になられた斎藤さんの子どもとのかかわりを知ることのできるⅠ章は興味深いです。こんな園長先生がいたら本当に子どもはうれしいです。
◆青柳範明さんからいただきました。
『石森延男児童文学全集』全15巻 学習研究社1975
40年以上も前に出版された石森延男の貴重な全集です。1897年(明30)札幌生まれの石森延男は1926年ごろから児童文学の創作を始め、1957年には『コタンの口笛』を発表し、1987年(昭62)に90才で亡くなります。石森さんのたくさんの作品を知ることのできる貴重な全集です。
◆名古屋の夢ぽけっとの水内喜久雄さんからいただきました。
『水上不二詩集 海はいのちのみなもと』 夢ぽけっと編 たんぽぽ出版2017
まど・みちおさんの依頼で、水内さんは水上不二の詩を収集し、2005年に『資料集 水上不二さんの詩』を出版しています。それを元にその後確認できた水上不二の詩13篇を加え、装丁を一新して出版したのが『海はいのちのみなもと』です。水上不二は気仙沼出身の詩人です。明治37年生まれ。戦前から詩を書き始め、まどさんと同人誌で一緒に活躍しています。昭和40年に61才で亡くなってています。どうぞ手にとってみてください。
◆内田麟太郎さんからいただきました。
『ともだち』 内田麟太郎詩/南塚直子絵 小峰書店2021.12
温かくて優しい風合いの南塚直子さんの陶板画のすてきな詩画集です。13篇の詩が収めてあります。南塚さんの陶板画の絵本は文庫にも2冊あります。『おおきいくまさん ちいさいくまさん』と『ゆきがふってきたの』です。一緒に楽しんでください。
◆横須賀の汐﨑順子さんからいただきました。
『だれがいちばん?がんばれ、ヘルマン』 イヴォンヌ・ヤハテンベルフ 野坂悦子訳 講談社2021.10
オランダの絵本。ぶたのヘルマンとにわとりたちの愉快なお話です。めんどりもおんどりも自分が一番最高、と思っています。でも一番はやっぱりヘルマンだとおんどりは認めます。たくさん描かれているめんどりの絵が楽しいです。
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あやとりであそぼう!

2022-01-12 12:41:46 | 文庫のページ
あやとりであそぼう! 

 毎年1月から3月まではあやとり検定をしています。もう20年も続いています。
 年々小学生が少なくなっているので挑戦する子どもが減っていますが、今年もあやとりを楽しみたいと思います。あやとりの紐を持っている人はどうぞ自分の紐を持ってきてください。持っていない人には文庫でプレゼントします。6級から1級まで30の技にどうぞ挑戦してみてください。
 一本の紐から広がるあやとりの魅力を子どもたちにぜひ伝えたいと思います。大人の方にも楽しんでもらえたらうれしいです。ぜひ挑戦を!
◆6級 さかずき(→ものさし)・うでぬき・もちつきぺったん・蚊(か)
◆5級 ほうき(→はさみ)・やさしいゴム・ゆびぬき①・ゆびぬき②・いとひけぶんぶん
◆4級 あさがお(→とんぼ)・花かご・かみしばい・四段ばしご(→ふじさん)・カニ(→女の子)
◆3段 ゆびぬき③・ひもうつし・くびきり・山の上のおつきさん・さかずき→ちょう(→山)
◆2級 五段ばしご・六段ばしご・てっきょう(→ヨーヨー)・てっきょう(→占い)・菊の花(8枚)・(11枚)
◆1級 ゆびぬき④・はたおり・あみ(→こと)・ひとりあやとり・ひと山(→み山)
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1月・2月の文庫の日

2022-01-12 12:21:56 | 文庫のページ
1月15日(土)
 4:00 おはなし「おんちょろちょろ」 松尾
1月19日(水)
 4:00 おはなし「ちいちゃいちいちゃい」 松尾
1月22日(土)
 4:00 おはなし「あるだんなさんとおかみさんの話」 松尾
 4:30 あやとりであそぼう!
1月26日(水)
 4:00 おはなし「だめといわれてひっこむな」 松尾
 4:30 あやとりであそぼう!
1月29日(土)
 4:00 おはなし「マメ子と魔物」 松尾
 4:30 あやとりであそぼう!
2月2日(水)
 4:00 おはなし「三びきのくま」 松尾
 4:30 あやとりであそぼう!
2月5日(土)
 4:00 新春特別おはなし会
2月9日(水)
 4:00 おはなし「おいしいおかゆ」 松尾
 4:30 あやとりであそぼう!
2月12日(土)
  第2土曜日は
    文庫お休みです

2月16日(水)
 4:00 おはなし「ブラックさんとブラウンさん」 松尾
 4:30 あやとりであそぼう!
年初めの最初の文庫の日にはかるたや坊主捲りで遊んでいたのですが、今年も残念ですが中止します。
手作りもしばらくお休みします。おはなし会はできるだけしたいと思っていますが、状況によってはできない時があるかもしれません。


新春特別おはなし会 2月5日(土)4:00
           ◆中止の時はブログでお知らせします。◆
 子どもも大人も誰でもおはなしを語ることができます。お話をたくさん楽しみたいと思います。どうぞおはなしを語りに来てください。聞きに来てくださる方も大歓迎です。
 ***語ってくれる人は1月31日までおはなしの題名をお知らせください。
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あけましておめでとうございます!

2022-01-12 11:59:17 | 文庫のページ
あけましておめでとうございます!
  予定通り1月15日(土)から始めます

 例年になく寒い年明けになりました。朝起きて、カーテンをあけて屋根が真っ白の日が多かったように思います。でも寒さはこれからが本番です。元気に乗り切りたいですね。今年も文庫で人と出会い、本と出会い、いい時間を過ごしていただけるように楽しいことを企画していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 そうはいっても新年早々全国各地でオミクロン株の感染拡大のニュースが流れ、厳しい状況になっています。県内の感染者も徐々に増え今後どうなるか全く予想がつかず、文庫を開けるかどうかいろいろ迷いました。でも今は予定通り15日(土)から文庫を始めようと思います。県内での感染者が急拡大したときにはすぐ閉じるつもりで貸し出しだけでもしたいと思っています。
 いつ閉じることになるかわかりませんのでその時にはブログでお知らせします。文庫にいらっしゃるときにはどうぞブログで確かめてお出かけください。スマートフォンからも「まつお文庫」で検索すると文庫のブログを見ることができます。感染が心配な方はどうぞそのまま本を借りていてくださってかまいません。感染が落ち着いてからおいでください。
 本を借りたい方には15冊でも20冊でも貸し出しをしたいと思いますので、どうぞおいでください。
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今月の詩 2022年1月

2022-01-12 11:24:24 | 文庫のページ
   あけまして おめでとう
                   工藤直子
 みんなに今年の計画を たずねた
 太陽は 光にみがきをかけるぞ! と 胸をはる
 雲は もくもく沈黙 「不言実行」だそうです
 風は 聞くひまもなく吹きぬけて…ツメタイやつ
 柿の木は はっくしょんしながら
 「今年は体力つけて 実をどっさりつくるぞ」と にんまり
 はたけに耳をよせて たずねたら
 「白菜のあと トマトと おつきあいしたい」と
 ひそひそ はなしてくれた
 うぐいすは ケキョケキョの三十回連続鳴きをねらい
 みみずは おいしい土さがしの旅に出るとか
 落葉をかきわけ てんとうむしに たずねたら
 「いま眠いから また あとで」
       (『あ・い・た・く・て』工藤直子 大日本図書)

*今年最初の詩は工藤直子さんの『あけまして おめでとう」を選びました。
 3年前の1月にも選んだ詩ですが、コロナでしぼんでしまった心に元気をもらいたくて選びました。
 太陽も雲もいいですね。みんなのすてきな計画に力をもらえます。
 なかでも畑の計画はすてきです。「白菜のあとトマトとおつきあいしたい」ですって。いいですね。
 文庫も秋には45周年を迎えます。まだまだコロナは収束していませんが、楽しい企画を考えようと思います。
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