まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

文庫の震災支援してくださった皆様へ 第2報

2011-04-30 21:56:53 | 文庫のページ
第2報(4月30日)
 26日(火)に第1回の報告をしましたが、その後昨日まで支援の物資は毎日ダンボールで3個・4個と届けられました。杉並区の中学校生徒会が175冊もの本を送ってくださったり、出版社が3冊セットのあやとりの本を40組も献本くださるなど、合計で1110冊の本が集まりました。鉛筆やノート・クレヨンなどの文房具とシールやトランプ・シャボン玉セットなど様々なものの詰まった宅配便は、開くたびに、送ってくださった方の気持ちが伝わります。本当にありがとうございます。この気持ちは無駄にできないと気持ちが引き締まりました。
 27日(水)は塩釜市の保育所の方に来ていただいて、塩釜市立の5か所の保育所に、おもに絵本を中心に届けていただきました。塩釜公民館の避難所へは5月2日に行くことも決まりました。若林区の避難所4カ所・宮城野区の1カ所に、連日5人から7人のメンバーで行ってきました。この後にも二つの区の別の避難所に行く予定になっていますが、現在日程の調整をしています。
 避難所では一人一人の子どもたちに゛あやとりの紐とあやとりの本・折り紙・お手玉2個・びゅんびゅんゴマ・鉛筆゛を、大人(多くはおばあさんやお母さん)には゛あやとりの紐・お手玉3個・折り紙゛を手渡しで渡しています。絵本と児童書は集まってくださった方たち自身に選んでもらう形で受け取っていただいています。避難所の皆さんが集まってくると、まず絵本の読み聞かせをして、それから一緒にお手玉をしたり綾取りやびゅんびゅんごまで遊び、折り紙で小箱を作ったりしています。集まる人数は20人前後と少ないのですが、1時間以上しっかり楽しんでくれます。
 28日(木)には間借りをして授業をしている小学校に伺いました。1校はすでに十分な支援物資と本が届いているということで、もう少し落ち着いてから来てほしいということでした。小学校への支援活動は5月9日(月)の荒浜小学校が最初になると思われます。読み聞かせと遊びの会をして、子どもたちにあやとりの本と紐・折り紙を手渡します。学校と教室には、びゅんびゅんゴマ・お手玉・コマ・けん玉・絵本・児童書・ノートなどの文房具を置いてきます。
 石巻は小学校の先生を通して子どもたちと教室に同様の支援を予定していますが、仙台市近郊のいくつかの小学校や児童館とともに、連休明けからの活動になります。
 事前の打ち合わせを通して、避難所や小学校では支援物資が十分に集まっており、場所によっては余り始めているように感じました。そこで、文庫での支援物資の取り扱いは今日で終了といたします。皆さんの心からのご支援を、深く感謝しております。
 次回の第3回の報告は、小学校での様子を中心にお知らせします。(松尾福子)



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ご支援をくださった皆様へ

2011-04-26 13:40:49 | 文庫のページ
ご報告(4月26日)
 4月14日に震災を受けた子どもたちへのご支援をお願いしたところ、文房具・絵本・おりがみ・そして思いもかけない活動資金のご提供など、全国各地からたくさんのご支援をいただきました。心からお礼申し上げます。
 今日は、私たちのこれまでの動きと、これからどのような方向で活動していこうとしているかなどをご報告したいと思います。
 皆さんからお預かりしたのは、あやとりの紐(500本)・絵本や児童書やあやとりの本(合計700冊ぐらい)・ぬいぐるみ等のお人形(20個ぐらい)・シャープペンシルや鉛筆と色鉛筆・ぬり絵・おりがみ・お手玉・びゅんびゅんゴマなどです。文庫に来てくださっている12名の女性たちと話し合って、避難所のお年寄りと子どもたちとの交流の手助けになるかもしれないと、びゅんびゅんゴマやお手玉をもっとたくさん作り、子ども用のあやとりの紐も用意することにして、19日(火)から準備作業を始めました。
 24日(日)は若林区と宮城野区の避難所を回り、それぞれの避難所がどんなことを求めているかを聞きました。震災から1ヶ月半がたちましたので、小さな子を持つ家庭の多くはアパートなどに移っていることが分かりました。それでも各避難所にはまだ小中学生が何人も残っています。そこで私たちの文庫は、ひとりひとりの子どもたちに1・2冊の絵本と文房具を、お手玉やあやとりの紐などのあそびの道具は一緒に遊びながら(あそびの会を開いて子どもや大人に集まってもらい)手渡すという形でかかわっていくことにしました。
 最初のあそびの会は25日(月)に七郷市民センターで行いました。これを皮切りに各避難所を回ります。27日(水)には塩釜の保育所の方と会って小さな子たちの支援の仕方をうかがいます。そして、ここでの話を参考に近隣の保育所などとのかかわり方を決めていきます。校舎が使えなくなって別の学校に間借りをして授業をしている小学校(3校)には、まとめてたくさんの本とあそびの道具を届けたいと考えていますが、これは28日以降になります。
 具体的な動きはまだまだこれからですが、上記のような予定で皆さんからいただいた支援の気持ちを届けます。活動がもう少し進みましたら、またご報告いたします。(松尾福子)
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新しく買った本の紹介 4月

2011-04-17 16:46:43 | 文庫のページ
①『あさですよ よるですよ』 かこさとし 福音館書店
 1986年8月号「こどものとも年少版」のハード版。さやえんどうの家族の1日の生活が豊かにユーモラスに描かれています。さやえんどうの子どもたちの表情も楽しく、家の中や町の中もとてもおしゃれで、絵が楽しめます。
②『とっきゅうでんしゃあつまれ』 山本忠敬 福音館書店
 1987年1月号「こどものとも年少版」のハード版。たくさんの電車が登場し、電車の大好きな子どもにおすすめです。20年以上前の絵本ですので、すでに廃止になっている電車も描かれています。最後のページに出てくる「はくつる」もそうです。上野―青森間を走っていた特急寝台電車です。
③『おひるねこねこ』 金尾恵子 福音館書店
 1989年10月号「こどものとも年少版」のハード版。木の上で昼寝を楽しんでいたこねこの話。ちょうちょうをつかまえようとしてバランスを崩し、無事着地できるか、子猫と一緒にドキドキしてしまいます。たて版で描かれ、木の高さが想像できて楽しいです。猫の表情もいいです。
④『わたしのおかあさんは世界一びじん』 ベッキー・ライアー/ルース・ガネット 光吉郁子訳 大日本図書
 ウクライナの昔話をもとにした話。麦畑で母親とはぐれてしまったワーリャは「わたしのおかあさんは世界一びじん!」といって探し回ります。美人のお母さんたちが集められますが、残念ながらワーリャのお母さんはいません。子どもにとってお母さんがどんなに美しく、すてきな存在か考えさせられるお話です。絵は『エルマーのぼうけん』のさし絵を描いたルース・ガネットです。
⑤『なんでもふたつさん』 M・S・クラッチ/K・ビーゼ 光吉夏弥訳 大日本図書
 何でもふたつないと気のすまない「なんでもふたつさん」と呼ばれる男性の愉快な話。身につけるものはもちろん、家や仕事もふたつ持っています。悩みまでふたつ抱えています。その悩みが解決できるのかどうか、結末が楽しめます。
⑥『さくら』たくさんのふしぎ3月号 今井真利子 福音館書店
 桜の季節に楽しみたい一冊です。たくさんの桜が紹介されています。染井吉野はよく知られていますが、その他にもこんなにたくさんの種類があることに驚きます。今井さんの描く植物画はポタニカルアートといって、それぞれの桜の特徴を色や形も含めて正確に科学的に観察してデッサンを繰り返して描いていきます。ここに描かれた桜はすべて今井さんが全国を歩いて、実際に見て描いた桜ということになります。桜に対する執念のようなものを感じます。
⑦『ほこりまみれの兄弟』 ローズマリー・サトクリフ 乾侑美子訳 評論社
 10歳の孤児ヒューの物語。両親を亡くして、おじさん夫婦に引き取られたヒューにとって愛犬のアルゴスは大事な存在です。そのアルゴスの命を守るため、おかあさんの大好きだった青いツルニチニチソウの鉢植えだけを持って、おじさんの家を逃げ出す決意をします。夢はオックスフォードへ行くこと。一人と一匹と一鉢の冒険の旅がはじまります。途中で5人の旅芸人の一座に出会い、その仲間に入れてもらいます。ヒューのオックスフォードへの夢が実現する結末は感動的です。乾さんはサトクリフの『イルカの家』も訳しています。どちらも10歳前後の子どもの内面を豊かに描いていて印象深い作品です。
⑧『わたしのなかの子ども』 シビル・ウエッタシンハ 松岡享子訳 福音館書店
 『かさどろぼう』や『きつねのホイティ』を描いたスリランカの絵本作家、シビルさんの幼い日の回想記。シビルさんが生まれたのはスリランカの南にあるゴールの郊外の自然豊かな村。そこで過ごした6歳までの思い出が豊かな自然と祖母や叔母や母から聞いたたくさんの昔話とともに語られています。絵本作家としてのシビルさんの原点をうかがうことができます。シビルさんのさし絵も楽しいです。
⑨『どうしてアフリカ?どうして図書館?』 さくまゆみこ著 沢田としき絵 あかね書房
 著者のさくまゆみこさんがどうしてアフリカに心ひかれ、ケニアのエンザロ村に図書館を作ることになったか、そのいきさつが興味深く語られています。アフリカについて何にも知らないことに改めて気づかされます。さくまさんの『エンザロ村のかまど』もおすすめです。
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震災支援=文房具・絵本・折り紙などを送っていただけませんか!

2011-04-14 21:27:21 | 文庫のページ
宮城の被災地の子どもたちに送りたい
子どもたちを励ましたい
皆さんの力を貸してください

 大震災から一カ月以上がたちますが、東北の被災地ではまだ新学期が始まらないところがいくつもあります。震度5震度6という大きな余震が何度も来て、家が揺れるたびに大人の私たちさえも身が縮むような恐ろしさを覚えます。この災害に初めて直面した子どもたち、ましてや家を流され家族をうしなった子どもたちの心はどんなに傷ついていることでしょうか。
 今日は国際あやとり協会を通して、関西の紐メーカーからあやとりのひもを送って下さるという連絡がありました。九州の友人にこの話をしましたら、あやとりの本を送ってくれることになりました。避難所で、お年寄りと子どもたちが一本のひもで心を通わせ合うことになったら少しの慰めになるのではないかという心遣いです。ありがたい励ましをいただきました。
 全国からたくさんの善意が届けられていると聞きますが、新学期を前にして小学校ではノートや鉛筆などの学用品が足りません。保育所では絵本が、特に赤ちゃん向けの絵本が足りませんし、幼稚園でもお絵描き帳やクレヨンが不足しています。皆さんの手元にあるもので結構ですのでお送りいただけませんか。県内の文庫につながる方たちを通して、できるだけ多くの子どもたちの手に届けたいと思っています。下記のまつお文庫宛てに送っていただけますよう、ご協力をお願いいたします。
 〒984-0821 仙台市若林区中倉三丁目16-8 まつお文庫(松尾福子) ℡ 022-231-2712
 
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4月と5月の文庫の日

2011-04-14 10:25:06 | 文庫のページ
<文庫の日のおはなしやよみきかせ(担当者)と工作のおしらせ>
4/13(水) 終了
     3:30 おはなし「ちいちゃいちいちゃい」(松尾)
     4:00 おりぞめ
4/16(土)
     3:30 おはなし「三びきのくま」(松尾)
     4:00 紙テープのしおり
4/20(水)
     3:30 絵本『三びきのこぶた』(笹森)
     4:00 おりがみでミニバッグ
4/23(土)
     3:30 おはなし「ひなどりとねこ」(松尾)
     4:00 おりがみで箱
4/27(水)
     3:30 おはなし「だんなもだんな大だんなさま」(松尾)
     4:00 おりがみでシャトルコック
4/30(土)
     3:30 おはなし「カメの遠足」(松尾)
     4:00 こけし人形
5/4(水) みどりの日で文庫もお休みです
5/7(土)
     3:30 おはなし「赤ずきん」(松尾)
     4:00 紙ひものかご
5/11(水)
     3:30 おはなし「おんちょろちょろ」(松尾)
     4:00 プラバンのペンダント
5/14(土) 第2土曜日で文庫はお休みです

□4月はカードの書き換えをします。新しいカードになります。これまでの古いカードは読書の記録として記念にいつもはさしあげているのですが、今年は文集作りが遅れているので(文集作りでカードを使うこともあるので)、文集ができるまで待ってください。
□5月14日は第2土曜日でお休みです。そして次の5月21日の土曜日も用事が出来て文庫をお休みします。2週続けてお休みになってしまい、ごめんなさい。5月の文庫だよりで再度お知らせします。

◇ お願いします!! 文集「なかま」33号に原稿をお寄せください!
 本来なら文庫の春休みのうちに文集作りに取り組んでいるのですが、今年は大きな地震があり、生活そのものが落ち着かなく、余震も続いている状態で、なかなかパソコンに向かって作業ができないでいました。子どもたち、大人の方たちの原稿もほとんど集まっていませんので、今年は文集を作らないという選択もあるとは思いましたが、文集作りをしながら1年間の活動を振り返り、新年度の活動についての元気をもらっていたので、やはり文集を発行することにします。これから作業をしますので、どうぞ原稿をお寄せください。よろしくお願いします。
<子どもたちへ> 
 ①おもしろかった本を5冊あげてください。
 ②作文 ― 文庫のこと、本のこと、あやとりのことなどどんなことでも自由に書いてください。
 文庫に用紙を置いておきます。文庫に来たとき、書いてください。
<大人の方へ>
 「ひろば―お母さんたちのページ―」に原稿をお寄せください。文庫のこと、本のこと、レンゲの会のこと、今回の震災のことなど何でもかまいません。長さも自由です。
 原稿の〆切 子どもは4月23日まで、大人の方は4月の末まで。FAXでもかまいません。
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今月の詩 4月

2011-04-13 22:10:11 | 文庫のページ
たたたん・ぴょん   うさぎふたご

 うさぎの あとあし
 たたたん・ぴょん
 ちきゅうが たいこだ
 たたたん・ぴょん
 はねる うさぎの
 あしおとで
 たんぽぽわたげが
 …あ・ら・ま
 たたたん・ぽっ と
 とびだした 
    (略)    (『のはらうたⅣ』 工藤直子 童話屋)

 入園・入学・進級おめでとう!!
 3月の大きな地震でたくさんの方が亡くなり、家を失った方も多く、避難所で暮らす方もまだまだたくさんいて、悲しみは深まるばかりですが、外は日一日と暖かい日ざしに包まれ、草花が芽を出し、桜も咲き始めました。いつもの年のように春を心から楽しむことができない気がしますが、うさぎふたごさんの春の到来を喜ぶ姿と、「たたたん・ぴょん」の音の響きにちょっと元気をもらって、素直に春を楽しめたらと思います。
 7日深夜の大きな余震で文庫の部屋はまたしても落下したたくさんの本で埋まりましたが、やっと片づけもすみ、13日から文庫をいつも通り開くことができました。今年もお友だちを誘って遊びに来てください。お母さんたちもどうぞお子さんたちと一緒に文庫においでください。大人の方もたくさん来ていますので、おしゃべりをしながら、ほんのちょっとでも文庫の部屋でのんびりしていただけたらと思います。
 ◆◆◆ 新しく文庫を利用するお友だちへ ◆◆◆
①毎週水・土曜日の2時から5時まで開いています。(ただし第2土曜日は休み)
②無料です。
③本は10冊まで2週間借りられます。
④毎回、おはなし会(30分)と工作があります。
⑤お手玉やあやとりなどの昔の遊びを楽しんでいます。
⑥月1回、文庫だよりを発行しています。文庫の行事やお知らせ、本の紹介をのせています。お家の人に読んでもらってください。
⑦文庫に来るときには、必ず本を入れるバッグを持って来てください。
*まつお文庫の文庫だよりと同じ内容の記事をブログにも載せています。
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