新しく買った本 2月

①『せとうちたいこさん　ふじさんのぼりタイ」　長野ヒデ子　童心社　2020.10
　１冊目の『せとうちたいこさん　デパートいきタイ』が出版されたのは1995年です。昨年、25周年を記念して出版されたのがシリーズ5冊目の『せとうちたいこさん　ふじさんのぼりタイ』です。好奇心いっぱいのパワフルなタイのおかあさん「せとうちたいこ」さんが、今回は富士山と友だちになるお話です。富士山と一緒に遊んだり、頂上でご来光を拝んだり、富士山と仲良くなります。
　富士山の表情がなんともすてきです。赤富士も見事です。こんな楽しい富士山が描けるのはきっと長野さんだからですね。愉快です。たいこさんからもいっぱい元気がもらえます。ぜひシリーズ1冊目から楽しんでください。
②『くもとり山の　イノシシびょういん』　かこさとし／かこさとし・なかじまかめい　福音館書店　2021.1
　くもとり山に大きな杉の木があります。その横に立つイノシシ病院が舞台のお話です。
　タヌキのポンちゃんやヤギのおばあさんなど、いろいろな生き物が病院にやってきます。イノシシ先生は患者の話を丁寧に聞いて、見事、痛いところを見つけて治す、すてきなお医者さんです。イノシシ先生と生き物たちの7つのお話。さし絵を見ているとイノシシ先生が加古さんと重なって見えてきます。
　この7つのお話は、雑誌「母の友」に2011年11月号から2019年7月号に掲載されたお話です。雑誌掲載の時には加古さんの挿絵が2つ入っていただけでしたが、単行本では中島加名さん（加古さんの孫）のさし絵も加わり、登場する生き物たちの住んでいる山の地図も加わって、しかもすべてカラーになり、楽しい装丁の本になっています。
　一人読みの始まった子どもたちにもおすすめの1冊です。
③『けものたちのないしょ話　中国民話選』　君島久子編訳　岩波少年文庫　2020
　1950年12月に創刊された岩波少年文庫は2020年に70周年を迎えました。それを記念して、『真夜中のパーティー』（フィリパ・ピアス）、『お話を運んだ馬』（アイザック・Ｂ・シンガー）、『空とぶベッドと魔法のほうき』（メアリー・ノートン）、『農場に暮らして』（アリソン・アトリー）、『けものたちのないしょ話』の5冊が限定復刊されました。『けものたちのないしょ話』の初版は2001年です。
　中国の広大な土地に住むさまざまな民族に伝わる昔話、27話が収めてあります。中国の広さを改めて感じます。どのお話も面白く、特に日本の昔話や中央アジアやペローやグリムの昔話と似たような話も多く選んであり、興味深い昔話集です。ひとつひとつのお話についての丁寧な解説も読みごたえがあります。

寄贈本 2月

寄贈本　ありがとうございます。
■広野多珂子さんからいただきました。
『ねぼすけスーザ』全7巻（特装版）　広野多珂子　福音館書店　2021.1.10
　「ねぼすけスーザ」の一冊目が出たのは1991年です。今年でちょうど30年になります。それを記念してシリーズ全7巻がハードで出版になりました。スペインの自然豊かな村を舞台に、マリアおばさんや村の人々と一緒に、明るくまっすぐに生きるスーザの物語です。
■絵本作家の本間眞由美さんからいただきました。
『ゆきゆきゆき』　ほんままゆみ／みちいずみ　マラ・ベネマン／ほんまこうすけ　英訳　中西出版　2020.11
　北海道ニセコでご主人とワイン作りをなさっている本間さんの4冊目の絵本です。カナダに住む息子さんご夫婦の英訳もついています。日本語と英語の両方で楽しめます。本間さんの1冊目の絵本、『うまれたてのいろ』の白い卵から飛び出した「しろ」が主人公の物語です。雪の中であそぶ女の子「しろ」と「しろあに」と「しろあね」のお話。リズミカルな言葉が心地よく、雪国で育った本間さんの雪との楽しい思い出がつまった絵本です。
■岡山のプーさん文庫にかかわっている浅沼和子さんからいただきました。
①『絵本のあるくらし　プーさん文庫が選んだ456冊』　プーさん文庫編・発行　吉備人出版　1999.8
②『すてきな絵本タイム』　佐々木宏子と岡山プー横丁の仲間たち編著　吉備人出版　2012.12
③『プーさん文庫の絵本の時間　～選書＋プログラム＋ぶんぶんわくわく～』　編集・発行　プーさん文庫2017
　プーさん文庫は、1977年に『はちのこ文庫』（家庭文庫）を始めた犬飼明子さんが中心になって、1989年公民館で始まった地域文庫です。2006年にはさらに小学校でプーさん図書館という私設図書館も開館します。プーさん文庫の活動の中から生まれた貴重な本です。

2月の文庫から

文庫のいま　　あやとり、楽しんでいます！
　いま、3年生の女の子がふたりがんばっています。6級、5級は簡単ですが、「さかずき」は「かみしばい」「ちょう」「菊の花」にも出てくるのでしっかり覚えておくといいですね。4級の「あさがお」「4段ばしご」は最後の指使いが難しいですが、できるとうれしいです。「うでぬき」も「ゆびぬき」も抜けるとうれしいですが、ぜひ「くびきり」「ひもうつし」もマスターできるといいですね。
　しっかり覚えて、みんなをあっと驚かせましょう。まずは3級までがんばってください。
6級　さかずき（→ものさし）・うでぬき・もちつきぺったん・蚊（か）
5級　ほうき（→はさみ）・やさしいゴム・ゆびぬき①・ゆびぬき②・いとひけぶんぶん
4級　あさがお（→とんぼ）・花かご・かみしばい・四段ばしご（→ふじさん）・カニ（→女の子）
3級　ゆびぬき③・ひもうつし・くびきり・山の上のおつきさん・さかずき→ちょう（→山）
2級　五段ばしご・六段ばしご・てっきょう（→ヨーヨー）・てっきょう（→占い）・菊の花（8枚）・（11枚）
1級　ゆびぬき④・はたおり・あみ（→こと）・ひとりあやとり・ひと山（→み山）

報告　　特別おはなし会を終えて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2月6日（土）4：00　参加者　子ども3人　大人9人
　特別おはなし会で詩やわらべうたを覚えて語ってくれる子どもが年々少なくなっています。今回は子どもたちに呼びかける時間が短かったせいもあり、子どもの語り手はひとりもなく、残念でした。次回は7月になりますが、ぜひ語ってほしいと思います。
　2歳半の小さなお友だちが来てくれたので、最初に絵本を2冊読みました。
　・絵本『ひっぱれば』長野ヒデ子（0.1.2）
　・絵本『オバケ！ホント？』岡田善敬（年少版）
　・にんじんさんとごぼうさんとだいこんさん（日本の昔話）　佐藤
　・軽わざ師と山伏と医者（日本の昔話）　　　　　　　　　　高橋
　・名人４人きょうだい（グリムの昔話）　　　　　　　　　　武田
　・お歳徳神様の歳配り（宮城の昔話）　　　　　　　　　　　東海林
　・おどってすりきれたくつ（グリムの昔話）　　　　　　　　松尾

お願い!!　　文集「なかま」43号に原稿をお寄せください!
　この1年、コロナ禍で大きな行事がすべて中止になってしまい、文庫にとってはさびしい1年になりましたが、週２回の文庫を何とか続けることができましたし、新しく来てくださった人もいますので、文集を作ります。
　たくさんの人の声を載せたいと思っていますので、どうぞご協力ください。
＜子どもたちへ＞　　締め切りは４月２８日（水）
①おもしろかった本を５冊あげてください。
②その中でぜひお友だちにすすめたい本を紹介してください。
③おはなし会で聞いたお話で、おもしろかったお話・好きなお話を上げてください。
④おばさんへの手紙　　　＊＊＊文庫にアンケート用紙がありますので、それに書いてください。
＜大人の方へ＞　　　締め切りは４月２８日（水）
「ひろば　―お母さんたちのページ－」に原稿をお寄せください。長さは自由です。子どものこと、文庫のこと、本のこと、何でもかまいません。よろしくお願いします。

レンゲの会と大人のコーヒーサロン 2月3月

月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
　　　　残念ですが、今年度は会食なしで、おこないます。
レンゲの会　大人向けおはなし会
　　　　　　　　2月22日（月）10：00～13：00
・軽わざ師と山伏と医者（日本の昔話）　　　　高橋
・鬼のめん（日本の昔話）　　　　　　　　　　桜井
・おばあさんが、はねぶとんを手にいれた話（ホープ・ニューウェル）　佐藤
・なまくらトック（ボルネオの昔話）　　　　　千葉
・ホレおばさん（グリムの昔話）　　　　　　　武田
・千両みかん（日本の昔話）　　　　　　　　　東海林
・ゆうかんな靴直し（イタリアの昔話）　　　　若松
・目の見えない男の話（イギリスの昔話）　　　笹森
・牛とトッケビ（韓国の昔話）　　　　　　　　佐々木
・マローンおばさん（エリナ・ファージョン）　菅生
・アザラシの皮の娘（アイスランドの昔話）　　松尾
　　　たくさんのお話が語られます。どうぞ聞きにいらしてください。

　　　次回は3月15日（月）10：00　赤羽末吉さんの絵本を取り上げます。
　　　2021年度の計画も立てたいと思います。取り上げたい作家、作品をお持ちください。

《大人のコーヒーサロン》
　　　　3月10日（水）1：00～3：00（月1回　第2水曜日）
　今年度最後のコーヒーサロンになります。4，5，1月はコーヒーサロンを開けませんでしたが、2月も今日（10日）,なんとか開けそうですし、3月も開きたいと思っていますので、どうぞご参加ください。
　次回は4月14日（水）です。

今月の詩 2月

　　ぽいぽい・たいそう
　　　　　　　　　　　　　　　こいぬけんきち
　めのたまねむいぞ　とろんとろん
　あくびがでるぞ　ぷかんぷかん
　こんなときには　たいそうだ
　ねむさポイする　ねむ・ぽいたいそう

　「おいっちに・はいはい
　　さんし・ほいほい
　　ごーろく・ふっふっ
　　ななはち・ひっひっ」
　　しっぽのさきまで　めがさめた

　いきがしろいぜ　はっはっは
　はながつめたい　つんつんつん
　こんなときには　たいそうだ
　さむさポイする　さむ・ぽいたいそう

　「おいっちに・はいはい
　　さんし・ほいほい
　　ごーろく・ふっふっ
　　ななはち・ひっひっ」
　しっぽのさきまで　あったかい

　なきべそかいたら　べそ・ぽいたいそう
　こわいときには　こわ・ぽいたいそう
　なんでもよくきく　ぽいぽい・たいそう

　「おいっちに・はいはい
　　さんし・ほいほい
　　ごーろく・ふっふっ
　　ななはち・ひっひっ」
　しっぽのさきまで　つよくなる
　　（『のはらうたⅡ』　工藤直子　童話屋）

　庭の福寿草がほんの少しですが、芽を出し始めています。立春も過ぎ、季節は春に向かって確実に動いています。でも仙台はまだまだ寒いですね。そんな時にはこいぬけんきちくんの「さむ・ぽいたいそう」で寒さをぽいしましょう。元気がもらえる詩です。声に出して楽しんでください。

２月・３月の文庫の日

2月10日（水）
　4：00　おはなし「白い家の老人」　松尾
　4：30　おりぞめ
2月13日（土）
　第2土曜日は　文庫お休みです
2月17日（水）
　4：00　おはなし「だんなもだんなも大だんなさま」松尾
　4：30　あやとりであそぼう！
2月20日（土）
　4：00　おはなし「おてんとうさま金のくさり」　松尾
　4：30　あやとりであそぼう！
2月24日（水）
　4：00　おはなし「三びきのこぶた」　松尾
　4：30　あやとりであそぼう！
2月27日（土）
　4：00　おはなし「ルンペルシュティルツヒェン」　松尾
　4：30　おりがみ（おひなさま）
3月3日（水）
　4：00　おはなし「マメ子と魔物」　松尾
　4：30　おりがみ（おひなさま）
3月6日（土）
　4：00　おはなし「梅の木村のおじいさん」　武田
　4：30　おりぞめ
3月10日（水）
　4：00　おはなし「おばあさんが、はねぶとんを手にいれた話」　佐藤
　4：30　あやとりであそぼう！
3月13日（土）
　第2土曜日は　文庫お休みです

■毎年2月と3月は、さくらもち作りを楽しんできましたが、昨年に引き続き、今年もできず、残念です。ホットプレートで簡単にできるので、よかったらお家で作ってみてください。春の香りのする、手作りのさくらもちをたべて、ちょっとほっとできるかもしれません。
　　材料（12個ぐらい）
　　　　小麦粉　90グラム　　白玉粉　60グラム　　砂糖　15グラム　　水　225㏄
　　　　食紅　少し　　こしあん　　塩漬けの桜の葉
■3月は17日（水）まで文庫を開いています。文庫の春休みは3月20日（土）から4月10日（土）までです。新年度、最初の文庫の日は4月14日（水）です。