新しく買った本
①『しゃぼんだま』 小林実/林明子 福音館書店 2023.11
林明子さんの最初の絵本は1973年11月号の「かがくのとも」で出た『かみひこうき』(小林実/林明子)です。昨年は林さんが絵本作家としてデビューして50周年の年でした。それを記念して、林さんの2作目の絵本『しゃぼんだま』(1975年4月号 かがくのとも)がハードで出版になりました。
6人の子どもたちがいろいろ工夫しながらシャボン玉であそぶ姿が興味深いです。実際にシャボン玉であそびたくなります。林さんの描く子どもたちの表情、シャボン玉の美しさなど、絵が楽しめます。この絵本のあるページが林さんの3作目の絵本『はじめてのおつかい』(筒井頼子 こどものとも)に登場していますので、探してみてください。
②『ブラックバードの歌』
カチャ・ベーレン 千葉茂樹訳 鈴木まもる絵 あすなろ書房 2023.10
交通事故で指が動かなくなり、大好きだったフルートも、音楽学校への入学もあきらめたアニーが再びフルートを手にするまでの感動の物語です。
音楽とフルートによってアニーの生活がどんなに豊かであったか、それが一瞬に奪われ、挫折感の中で悶々とするアニーの内面が痛いくらい響いてきます。ブラックバードの卵を守る少年と出会い、つがいのブラックバードの歌を聞き、アニーの心に変化が訪れます。そんな時、オスのブラックバードが不慮の死を遂げ、メスのブラックバードのためにフルートを手にするアニー。
人間と鳥のコラボが実現する場面は感動的です。その場面の鈴木まもるさんの絵も素晴らしいです。
今年は辰年です。読んでみませんか
りゅうの出てくる絵本・物語いろいろ!
■『ほしになったりゅうのきば』 中国苗族民話 君島久子再話 赤羽末吉画 福音館書店
2匹の兄弟りゅうがけんかしてできた天の裂け目を繕いに出かける勇敢なサンの物語です。
クマ王の娘の力を借りて見事りゅうたちから奪った牙と角を使い、娘の白いターバンを天の裂け目に打ち付けます。人々はその白いものを「ぎんが」と呼び、きらきら光る牙を「星」と呼びます。赤羽さんの絵が素晴らしいです。
■『ヤンメイズとりゅう』 中国の昔話 松居直・関野喜久子再話 譚小勇絵 福音館書店
恐ろしいりゅうにさらわれた姉を助けに行くヤンメイズの冒険物語です。
吹くと踊り出してしまう不思議な笙を手に入れたヤンメイズは、りゅうが死ぬまで七日七晩、吹き続けます。とうとうりゅうは息絶えて、姉と二人、死んだりゅうを引っ張って家に帰っていきます。
■『のんきなりゅう』 ケネス・グレアム作 インガ・ムーア絵 中川千尋訳 徳間書店
詩や物語を愛するおとなしいりゅうが登場する物語です。でも村人は聖ジョージにりゅうを退治してもらいたいと思います。りゅうと友だちになった男の子が立ち上がります。ハッピーエンドのすてきな物語です。暢気にくつろぐりゅうの美しい姿が印象的です。
■他にも『赤い目のドラゴン』(リンドグレーン)、『エルマーのぼうけん』シリーズ(ルース・スタイルス・ガネット)、『朝びらき丸 東の海へ』(C.S.ルイス)、『ホビットの冒険』(トールキン)、『龍の子太郎』(松谷みよ子)、『二分間の冒険』(岡田淳)などあります。どうぞ楽しんでください。
①『しゃぼんだま』 小林実/林明子 福音館書店 2023.11
林明子さんの最初の絵本は1973年11月号の「かがくのとも」で出た『かみひこうき』(小林実/林明子)です。昨年は林さんが絵本作家としてデビューして50周年の年でした。それを記念して、林さんの2作目の絵本『しゃぼんだま』(1975年4月号 かがくのとも)がハードで出版になりました。
6人の子どもたちがいろいろ工夫しながらシャボン玉であそぶ姿が興味深いです。実際にシャボン玉であそびたくなります。林さんの描く子どもたちの表情、シャボン玉の美しさなど、絵が楽しめます。この絵本のあるページが林さんの3作目の絵本『はじめてのおつかい』(筒井頼子 こどものとも)に登場していますので、探してみてください。
②『ブラックバードの歌』
カチャ・ベーレン 千葉茂樹訳 鈴木まもる絵 あすなろ書房 2023.10
交通事故で指が動かなくなり、大好きだったフルートも、音楽学校への入学もあきらめたアニーが再びフルートを手にするまでの感動の物語です。
音楽とフルートによってアニーの生活がどんなに豊かであったか、それが一瞬に奪われ、挫折感の中で悶々とするアニーの内面が痛いくらい響いてきます。ブラックバードの卵を守る少年と出会い、つがいのブラックバードの歌を聞き、アニーの心に変化が訪れます。そんな時、オスのブラックバードが不慮の死を遂げ、メスのブラックバードのためにフルートを手にするアニー。
人間と鳥のコラボが実現する場面は感動的です。その場面の鈴木まもるさんの絵も素晴らしいです。
今年は辰年です。読んでみませんか
りゅうの出てくる絵本・物語いろいろ!
■『ほしになったりゅうのきば』 中国苗族民話 君島久子再話 赤羽末吉画 福音館書店
2匹の兄弟りゅうがけんかしてできた天の裂け目を繕いに出かける勇敢なサンの物語です。
クマ王の娘の力を借りて見事りゅうたちから奪った牙と角を使い、娘の白いターバンを天の裂け目に打ち付けます。人々はその白いものを「ぎんが」と呼び、きらきら光る牙を「星」と呼びます。赤羽さんの絵が素晴らしいです。
■『ヤンメイズとりゅう』 中国の昔話 松居直・関野喜久子再話 譚小勇絵 福音館書店
恐ろしいりゅうにさらわれた姉を助けに行くヤンメイズの冒険物語です。
吹くと踊り出してしまう不思議な笙を手に入れたヤンメイズは、りゅうが死ぬまで七日七晩、吹き続けます。とうとうりゅうは息絶えて、姉と二人、死んだりゅうを引っ張って家に帰っていきます。
■『のんきなりゅう』 ケネス・グレアム作 インガ・ムーア絵 中川千尋訳 徳間書店
詩や物語を愛するおとなしいりゅうが登場する物語です。でも村人は聖ジョージにりゅうを退治してもらいたいと思います。りゅうと友だちになった男の子が立ち上がります。ハッピーエンドのすてきな物語です。暢気にくつろぐりゅうの美しい姿が印象的です。
■他にも『赤い目のドラゴン』(リンドグレーン)、『エルマーのぼうけん』シリーズ(ルース・スタイルス・ガネット)、『朝びらき丸 東の海へ』(C.S.ルイス)、『ホビットの冒険』(トールキン)、『龍の子太郎』(松谷みよ子)、『二分間の冒険』(岡田淳)などあります。どうぞ楽しんでください。