まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

新しく買った本 1月

2024-01-14 21:01:45 | 文庫のページ
新しく買った本
①『しゃぼんだま』 小林実/林明子 福音館書店 2023.11
 林明子さんの最初の絵本は1973年11月号の「かがくのとも」で出た『かみひこうき』(小林実/林明子)です。昨年は林さんが絵本作家としてデビューして50周年の年でした。それを記念して、林さんの2作目の絵本『しゃぼんだま』(1975年4月号 かがくのとも)がハードで出版になりました。
 6人の子どもたちがいろいろ工夫しながらシャボン玉であそぶ姿が興味深いです。実際にシャボン玉であそびたくなります。林さんの描く子どもたちの表情、シャボン玉の美しさなど、絵が楽しめます。この絵本のあるページが林さんの3作目の絵本『はじめてのおつかい』(筒井頼子 こどものとも)に登場していますので、探してみてください。
②『ブラックバードの歌』
    カチャ・ベーレン 千葉茂樹訳 鈴木まもる絵 あすなろ書房 2023.10

 交通事故で指が動かなくなり、大好きだったフルートも、音楽学校への入学もあきらめたアニーが再びフルートを手にするまでの感動の物語です。
 音楽とフルートによってアニーの生活がどんなに豊かであったか、それが一瞬に奪われ、挫折感の中で悶々とするアニーの内面が痛いくらい響いてきます。ブラックバードの卵を守る少年と出会い、つがいのブラックバードの歌を聞き、アニーの心に変化が訪れます。そんな時、オスのブラックバードが不慮の死を遂げ、メスのブラックバードのためにフルートを手にするアニー。
 人間と鳥のコラボが実現する場面は感動的です。その場面の鈴木まもるさんの絵も素晴らしいです。

今年は辰年です。読んでみませんか
   りゅうの出てくる絵本・物語いろいろ!

■『ほしになったりゅうのきば』 中国苗族民話 君島久子再話 赤羽末吉画 福音館書店
 2匹の兄弟りゅうがけんかしてできた天の裂け目を繕いに出かける勇敢なサンの物語です。
 クマ王の娘の力を借りて見事りゅうたちから奪った牙と角を使い、娘の白いターバンを天の裂け目に打ち付けます。人々はその白いものを「ぎんが」と呼び、きらきら光る牙を「星」と呼びます。赤羽さんの絵が素晴らしいです。
■『ヤンメイズとりゅう』 中国の昔話 松居直・関野喜久子再話 譚小勇絵 福音館書店
 恐ろしいりゅうにさらわれた姉を助けに行くヤンメイズの冒険物語です。
 吹くと踊り出してしまう不思議な笙を手に入れたヤンメイズは、りゅうが死ぬまで七日七晩、吹き続けます。とうとうりゅうは息絶えて、姉と二人、死んだりゅうを引っ張って家に帰っていきます。
■『のんきなりゅう』 ケネス・グレアム作 インガ・ムーア絵 中川千尋訳 徳間書店
 詩や物語を愛するおとなしいりゅうが登場する物語です。でも村人は聖ジョージにりゅうを退治してもらいたいと思います。りゅうと友だちになった男の子が立ち上がります。ハッピーエンドのすてきな物語です。暢気にくつろぐりゅうの美しい姿が印象的です。
■他にも『赤い目のドラゴン』(リンドグレーン)、『エルマーのぼうけん』シリーズ(ルース・スタイルス・ガネット)、『朝びらき丸 東の海へ』(C.S.ルイス)、『ホビットの冒険』(トールキン)、『龍の子太郎』(松谷みよ子)、『二分間の冒険』(岡田淳)などあります。どうぞ楽しんでください。
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大人のコーヒーサロンとレンゲの会

2024-01-13 16:23:57 | 文庫のページ
《大人のコーヒーサロン》 1月17日(水)1:00~3:00
                              (今月だけ第3水曜日)

 今年最初のコーヒーサロンです。今年もコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しみたいと思います。どうぞお出かけください。 次回は 2月14日(水)1:00です。


月1回、子どもの本についておしゃべりしています。どなたでも参加できます。
 レンゲの会      1月29日(月)10:30~13:00
     今年度も会食なしでおこないます。13:00~14:00コーヒータイム

松岡享子さんの翻訳した絵本・児童書を取りあげます。好きな絵本、児童書をお持ちください。
 次回は 2月26日(月)10:30です。 大人向けおはなし会です。
   語ってくださる方は2月3日までお話の題名をお知らせください。
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寄贈本 2024年1月

2024-01-13 15:51:53 | 文庫のページ
 寄贈本  ありがとうございます。
◆内田麟太郎さんからいただきました。
①『たちつてと』内田麟太郎詩集 かみやしん絵 銀の鈴社 2023.11
 二部構成の詩集です。<Ⅰ>は、文字と記号が組み合わさって、不思議な世界が見えてくるコンクリートポエトリー(視覚詩)、<Ⅱ>はかみやしんさんの抽象画とコラボした詩。内田さんの視覚詩はこれで2冊目。内田さんの中で泉のように湧いてくる視覚詩の世界をどうぞ楽しんでください。
②『ともだちのなまえ』 内田麟太郎/はしもとみお彫刻・絵 教育画劇 2023.11
 海の中の小さな島に住むイグアナとその島に羽を痛めてやってきたカモメの、出会いと別れの物語です。
 写真に収められた彫刻のイグアナとカモメの表情、しぐさが静かなたたずまいの中で動き出し、語りかけてくるような不思議な感動をもらえる絵本です。どのページも美しく、ふたりの交わす言葉も深く、感動的です。
◆堀米薫さんからいただきました。
①『動物たちのささやき』 堀米薫/三上唯 国土社2023.11
 「聞き耳ずきん」をキーワードに子どもと動物とのすてきな交流を描いた7つの物語。短編集です。生き物たちとの触れ合いを通して子どもの日常が豊かに輝いていくのが印象的です。
②『なすこちゃんとねずみくん』 堀米薫/こがしわかおり 新日本出版社 2023.12
 畑の隅に住むねずみくんの2冊目の絵本です。1冊目は『はくさいぼうやとねずみくん』。冬のお話でしたが、今回は夏のお話。
 なすこちゃんのすてきな歌が畑に響き渡ります。なすこちゃんの歌はまさに命の賛歌。畑で起きている命のつながりを高らかに歌います。ねずみくんは踊りだし、歌も歌いだします。青いマフラーをまいたねずみくんの表情がとてもいいです。
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新春特別おはなし会

2024-01-13 15:30:38 | 文庫のページ
新春特別おはなし会  2月3日(土)4:00
 新しい年の初めに、お話をいっぱい楽しみたいと思います。
 子どもから大人まで、誰でも語れます。わらべうた、ことばあそび、短い詩やおはなし、何でもいいので覚えて語りに来てください。語ってくださる方はおはなしの題名をお知らせください。
 いま決まっているのは 
 ・「おふくとおに」(日本の昔話)       武田
 ・「おどってすりきれたくつ」(グリムの昔話) 松尾

「ままぱれ」1月号が届いています。 どうぞもらってください。
今回、「この本おすすめ!」に取り上げた絵本は次の3冊です。
①『このゆきだるま だーれ?』 岸田衿子/山脇百合子 福音館書店
②『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』 バージニア・リー・バートン 石井桃子訳 福音館書店
③『月夜のみみずく』 ヨーレン詩/ショーエンヘール絵/くどうなおこ訳 偕成社
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1月・2月の文庫の日

2024-01-13 14:45:16 | 文庫のページ
1月17日(水)
 4:00 おはなし「おんちょろちょろ」 松尾
 4:30 かるた、すごろくであそぼう!
1月20日(土)
 4:00 おはなし「ねずみじょうど」 武田
 4:30 かるた・すごろくであそぼう!
1月24日(水)
 4:00 おはなし「だいくとおにろく」 武田
 4:30 あやとり
1月27日(土)
 4:00 おはなし「漁師と魔人」 中村
 4:30 あやとり
1月31日(水)
 4:00 おはなし「白い家の老人」 松尾
 4:30 お手玉
2月3日(土)
 4:00 おはなし「おふくとおに」 武田
 4:30 あやとり
2月7日(水)
 4:00 おはなし「あるだんなさんとおかみさんの話」 松尾
 4:30 さくらもち
2月10日(土)
 第2土曜日は
    文庫お休みです

2月14日(水)
 4:00 おはなし「だんだん飲み」 笹森
 4:30 あやとり
2月17日(土)
 4:00 おはなし「三びきのくま」 松尾
 4:30 さくらもち

今年は久しぶりに「あやとり検定」をします!
 文庫独自のあやとり検定を始めて、今年で25年目になります。最初のころは20の技でしたが、その後新しい技が少しずつ加わって、15年前からは30の技が定番になりました。毎年、1級を目指して頑張っている子どもたちの姿に感動をもらっています。ただ、「あさがお」や「ヨーヨー」は、口を使う場面もあり、この4年間は思いっきり楽しむことができませんでした。
 今年は久しぶりに「あやとり検定」に取り組みます。1月から3月までの2ヶ月間、文庫の日、いっぱいあやとりを楽しみましょう。大人の方もどうぞ一緒に楽しんでください。
 一本のひもから生み出されるさまざまな形にたくさんの感動をもらえます。手が覚えるまで繰り返し練習してみてください。できるようになると楽しいですよ。5級まではあやとりの基本になるものがたくさん入っていますので、しっかりできるようになるといいですね。手品のようなもの、二人でできるものなど、あやとりの楽しさにいっぱい出会えます。4級になると指使いが難しくなってきますが、できると達成感があります。「ひもうつし」や「くびきり」は、まさに手品です。見ている人をちょっと驚かせることができます。がんばってマスターしてください。
◆6級 さかずき(→ものさし)・うでぬき・もちつきぺったん・蚊(か)
◆5級 ほうき(→はさみ)・やさしいゴム・ゆびぬき①・ゆびぬき②・いとひけぶんぶん
◆4級 あさがお(→とんぼ)・花かご・かみしばい・四段ばしご(→ふじさん)・カニ(→女の子)
◆3級 ゆびぬき③・ひもうつし・くびきり・山の上のおつきさん・さかずき→ちょう(→山)
◆2級 五段ばしご・六段ばしご・てっきょう(→ヨーヨー)・(→占い)・菊の花(8枚)・(11枚)
◆1級 ゆびぬき④・はたおり・あみ(→こと)・ひとりあやとり・ひと山(→み山)
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今月の詩 2024年1月

2024-01-12 19:11:28 | 文庫のページ
  いまの「いま」
          おおわしひろし 

 あさひを あびて つばさ ひからせ
 そらに はばたく ぼくは おおわし
 さんぽしていた わたぐもが
 ぼくをみていった
   ああ きみは まるで
   「ひかる ひとりぼっち」だ
 そうなんだ!
 ひとりぼっちで とぶときの

 ぼくのまわりを ながれるじかんは
 はじまりもなく おわりもなく
 ほんじつ ただいま
 いまの「いま」だけ!

 あさひを あびて つばさ ひからせ
 ひとりぼっちは さびしいが
 ひとりぼっちは ほこらしい

 ね、おひさま いまぼくは
 あなたとおなじ きもちです
    (『のはらうたⅤ』工藤直子 童話屋)

◆今月は工藤直子さんの『のはらうたⅤ』から「おおわしひろし」君の詩を選びました。朝日を浴びて、大空にはばたく「おおわしひろし」君の「今の今を生きる」姿から元気がもらえます。新しい年にぴったりのすがすがしいものを感じます。
 ほてはまたかしさんの版画カレンダー「のはらうた」の1月はこの「おおわしひろし」君の詩が選ばれています。ほてはまさんの版画が素晴らしいです。「おおわしひろし」君がとてもかっこいいです。文庫の部屋にもありますので、どうぞ見てください。「ひとりぼっちはさびしいが、ひとりぼっちはほこらしい」の言葉も心に響きます。どうぞ楽しんでください。
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2024年 年頭のご挨拶

2024-01-12 18:56:42 | 文庫のページ
あけましておめでとうございます 
17日(水)から文庫を始めます

 新しい年を迎えました。文庫は、今年も水曜日と土曜日、開いていますので、お友だちを誘って遊びに来てください。本とおはなしと昔の遊びをいっぱい楽しみましょう! お家の方もどうぞお子さんと一緒にお出かけください。
■この4年間、コロナでできなかったことがたくさんありました。今年は少しずつ取り戻していきたいと思っています。まず1月から3月まではあやとりを楽しみます。6級から1級まで30の技にみんなで挑戦します。1級を目指して頑張ってください。
■2月の手作りの時間には「さくらもち」を作ります。ホットプレートで簡単にできますので、楽しみにしていてください。
   💛今年もどうぞよろしくお願いします。💛
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