国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

苦境5(横綱登場)

2015-11-28 | 結婚@NYまで
Lindaが日本に入国するために必要な(日本人の配偶者としての)ビザは日本に住むための許可が下りてからないと申請できない。規則を文字通りに解釈すればそういうことになります。けれども、その在留許可を申請するための書類には入国の予定年月日や上陸予定地などの項目がある。ビザも下りてないのにこんなの書けるはずがなーい! さらに、既に何度も述べてきた通り「結婚見込み」ではビザの申請すら受け付けてくれない。(注)。

(注:正確には戸籍に婚姻事項が記載されていなければ申請できないということになります。サンタクルス事務所からの返事には、私が帰国したら現地で発行された婚姻証明書を携えて本籍地の役場に婚姻届を提出し、戸籍謄本に婚姻事項が記載された上で新しい謄本を配偶者がビザ申請に必要な身元保証人としての書類と併せて送付するように、とありました。もしサンタクルスで届書を出した場合には、同事務所→ラパスの日本大使館→外務省→本籍地役場ということになり、戸籍に反映されるまでに通常2~3ヶ月かかるとのこと。そんな回り道をわざわざ選ぶ人はおそらくいないでしょうが、これまた恐ろしい話です。)

これは「卵が先か鶏が先か」的な問題ではないのか? もしかしたら自己矛盾を抱えているんじゃなかろうか? 実際にはそうでなかったのですが、その時はあまりにも混乱していました。とにかくこれは横綱級の難敵です。

以下はリーマンショック以来付き合いがあるブラジル人牧師の教会にて彼の日本国籍取得のサポートをされている司法書士さんから教えてもらったことですが、日本人と国際結婚することになった外国人が在留資格を取得する場合には、永住を前提に一度短期ビザで来日してもらって必要な手続きを済ませ、晴れて在留許可証明書を得てから再入国するのが最も確実かつ現実的という話でした。けれども米国を出たら最後のLindaにはその手が使えません。

このように単独でさえ厄介な問題が他へも悪影響を及ぼすことによってさらに複雑化し、解決を非常に困難なものにしていました。それはまさに絡まり合った糸のようであり、一つ一つほどいていくのは気の遠くなるような作業のように思われました。

(あまりのややこしさのため、正直なところ今に至っても問題点が十分に整理できているようには思えません。まだ何か重要なことを書き漏らしているような気もするし・・・・そのせいで読みづらくなっているかもしれませんがお許し下さい。私には力不足です。)

が、落ち着いて考えてみると、「ボリビアでの結婚を済ませて帰国したら自分は在留許可証明書の発給を入管へ申請→1~3ヶ月後に取得できたら、オリジナルの書類(コピー不可)をボリビアのLindaへ送る→彼女はそれらを携えて日本大使館に入国ビザを申請する」のように(輪ではなく)ちゃんと1本の線になっていました。ゴールまでえらく時間がかかりそうではありますが・・・・以下は9月3日にK君へ送ったメールの一部です。(苛立ちが文面から滲み出ていますね。)

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が、後で思いだしたところでは、あちらでは配偶者ビザが申請後5日で発給されるそうなので(彼女の姉妹のどなたかが調べてきたそうです)、私が帰国してから書類を航空便で送り、その後来日の準備を始めても1ヶ月以内(うまくいけば1月中)に来られるのではないか、と少し希望が見えてきました。まだまだ紆余曲折はあるでしょうが・・・・・ところで、こんなことを書くと怒られるでしょうが、「もしこれでポシャるようならそれも運命」と私はずっと思っています。そうでなければやってられません。ちなみに私には「自力で得ようとすれば得られない」というジンクスというか法則がありますが、今回はどうなるでしょうか。それではごめんください。
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これを書いた時点で既にLindaと一緒に帰国することを諦めていることがわかります。(なお、式を終えて週明け早々にラパスへ飛び日本大使館にビザを申請したとしても金曜日に取得するのはもともと厳しかったのですが、二人で泣きついて何とかしてもらうつもりでした。)ただし、もし在留許可の審査に2ヶ月以上かかることにでもなれば、3月に来てもらっても私はナミビア出張のため不在。それは拙いので4月に先送りするしかない?

このように来日がどんどん遅れてしまうと考えていたら頭痛がしました。それでも私に会える日が来るのを20年以上も待っていたというLindaのことですから、健気にも「そのぐらいは平気」と答えてくれたかもしれません。

ところがところが、それまでのプランを全て無に帰するような、驚天動地ともいえるほどの事実が数日後に判明したのです。
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1 Comments

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追伸 (Yasuhiro)
2015-11-29 06:29:21
本文中で引用したK君へのメールの追伸にこんなことを書いています。

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たぶんブログ(注:セスタバジカの方)のどこかにも書いていたと思いますが、以下は私にとってほとんど信仰のようなものです。

「自力で得ようとしたものは決して得られない。必要なものは必ず与えられる。」(第一法則)
「自力で得られるものはつまらないものばかりである。無条件に与えられるものこそかけがえのないものなのだ。」(第二法則)
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上の「第一法則」の前半ですが、最近それを強く感じます。欲しいものを得るために距離を詰めようとすると必ず同じだけ逃げられる。そんな気がしてなりません。
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