ラミ・デュ・ヴァン・エフ シェフのブログ ~言葉の錬金術~

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

なぜ、それが支持されるのか?私は知りたい

2008-07-11 19:39:12 | Weblog
 子供の頃、ニュースなどでその話に触れているのを見ると「なぜ?」と不思議に思っていた事がありました。
 それは、ソ連(現ロシア)の代表が「書記長」(当時)だった事です。今では、その当時の仕組みが理解できますから良いのですが、子供の私は、「国の中で偉い人は、大統領か首相ではないのか?」と考えておりましたので、「書記長」が一番偉い、というのは納得できませんでした。(その当時のソ連書記長はブレジネフでした)
 そんな事を思っているうちに、今度はシリアの「カダフィー大佐」というのを、またもやニュースで発見し、「だから何でなの?今度の人は大佐でしょ。」と、頭の中が「???」で埋め尽くされた事がありました。
 当時、チャンネル使用権は親が持っておりましたから、仕方なくニュースを見ておりましたが、そういう人たちが割と頻繁にニュースに登場していたので疑問に駆られておりました。

「なぜ、将軍よりも下の大佐が一国を動かせるのか?」

「書記長といったら、メモを取る人ではないか?」

「ホメイニ師ってよく考えたらお師匠さんだろ。」(ホメイニ師。イランの指導者だった人)

「大平総理(当時)は、顔が蛙に似ている。」(これは関係ありません)

 そんな事を思われた方、いらっしゃいませんか?

 話は変わりますが、「なぜ、これがそんなに支持されているのか?」といった食べ物が世の中には存在する、と考えられます。
 例えば、「蟹、食べ放題」。聞こえはリッチですが、あの、食べるのが面倒くさい「蟹」を「好きなだけ食べてください。」と言われても困ってしまいます。しかも、手がベトベトになるし、口の周りがかゆくなってしまうではないですか。
 「蟹」は足1本で十分、と判断できます。勿論、デートの時に「蟹、食べ放題」などもってのほかです。(仮に、そこに連れて行く男性が彼氏でしたら、考え直す事をお勧めします)
 それから、「ミラクルフルーツ」。これは小さな赤い種のような果物ですが、これ自体は「ミラクル」な味ではありません。
 これを口に入れ(当然か)舐めるように食べていくと、レモンだろうが梅干だろうが酸味のあるものは全て甘く感じます。酢だったらコップ1杯一気できるでしょう。(事実)
 私も食べた事がありますが、最初驚いたものの、冷静になって考えれば「只の味覚障害を引き起こす危険な果物なのではないか?」という非常に現実的な答えに到達しました。
 というのも、これを食べたのは以前勤めていた店ででしたが、それを持ち込んだのは他店のシェフでした。
 
「藤原君、これ食べた事ある?」

「いや、ないッスね。」

「これ、食べてみたら。10分くらいで効いてくるから。」

「じゃあ、遠慮なくいただきます。」

 という事で頂戴したのですが、食べる時間の事は計算に入れておりませんでした。
 当時、それを持ち込まれ、食べた時間が夕方の5時過ぎ。店の開店時間は5時半。ご予約が入っていたのが6時。
 ミラクルフルーツは食べると1時間は効果がありますから、最初は「レモンがこんなに甘く感じるなんて・・・」と、驚いておりましたが、いざ、営業が始まったときに思い知る事となりました。
 ドレッシングが甘い。トマトソースも甘い。ヴィネガーを使った酸味のあるソースも甘く感じてしまい、味見どころではありません。正に、急性味覚障害。

「これって・・・、計画的に食わされたのか?」

 と良からぬ事まで考えてしまう始末でした。

 たまに、雑誌でこの「ミラクルフルーツ」を見かけるたびに

「騙されてはいけないよ、みんな!」

 と心の中で叫ぶのでした。




 
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