平成11年、日産は有利子負債総額1兆2000億円。これを4年で完済。5工場の閉鎖と21000人の人員削減。以来、日産は見事なV字回復を遂げた。日産にとっては、苦痛の伴う荒療治であった。日産の株式の内43%はルノーが保有する。そしてルノーの株式の13%はフランス政府が保有。最高経営責任者の内の一人はルノーから。これが現実だ。最も業績回復に貢献した人物がカルロス・ゴーンCEOその人だ。日産首脳は何を考えているのだろうか。
8年にわたり、80億円の記載漏れが指摘されている。この件に関して、この80億円は未だ支払われておらず、ゴーン氏の退任後に支払われるものとされていた模様。これが事実とすれば、有価証券報告書の記載事実に虚偽はない事になるが、どうだろう。勾留期限まであと3日。捜査の進展はどこまで行っているか注目される。