ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

細尾谷ダム

2016-11-08 12:52:53 | 岐阜県
2016年11月3日 細尾谷ダム
 
細尾谷(ほそびだに)ダムは岐阜県加茂郡七宗町上麻生の木曽川水系飛騨川右支流細尾谷にある中部電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
水量が豊富で急流が続く飛騨川水系は戦前から電力開発が進み、飛騨川上流部は日本電力が、中下流部は東邦電力により発電事業が進められました。
細尾谷ダムは1926年(大正15年)に上麻生発電所の調整池として東邦電力系列の岐阜電力によって建設されました。
稼働直後に岐阜電力は東邦電力に吸収され、その後の日本発送電の接収を経て1951年(昭和26年)の電気事業再編政令により中部電力が事業継承しています。
上麻生堰堤で取水された水は細尾谷ダムを経て上麻生発電所に送られ最大2万7000キロワットの発電を行っています。
 
美濃加茂から国道41号を北上、七宗町の川並交差点で飛騨川右岸にわたりそのまま上流に向かうと民家の先に細尾谷ダムが見えてきます。
ダムの直下には高山本線が走っています。
 
堤体はコンクリート製
中央の穴は排砂用で排砂口から下は石貼りになっています。
 
 
 
排砂口の下から減勢工にかけて石貼りになっています。
本来は堤体全体が石貼りだったのか?それとも排砂に備えてこの部分だけが石貼りだったのか?
 
クレストは全面越流式で右岸から中央まで管理橋が伸びています。
管理橋中央は排砂ゲートの操作機器になっています。
 
上流から。
 
上麻生発電所への取水口。
 
左岸側の越流面。
 
上流から。
 
1060 細尾谷ダム(0683)
岐阜県加茂郡七宗町上麻生
木曽川水系飛騨川右支流細尾谷
22.4メートル
59.1メートル
71千㎥/17千㎥
中部電力(株)
1926年


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