マッシーパパの遠吠え

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文科省役人もうまく説明できないという全国学力テスト、ホントに必要なの!?

2009-09-03 09:36:20 | Weblog

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文部科学省は先月27日、小6と中3を対象にした3回目の全国学力テストの結果を公表した。

マッシーパパもTVで垣間見たが、小・中を通して、トップ3が秋田や福井、富山、そして、ワースト3が確か、沖縄、高知、北海道だったと思う。

ま~、順位はともかくとして、この学力テスト、とかく、物議をかもす代物である。かって、橋下知事が市町村に結果を公表すべきだと迫ったのは記憶に新しいところだが、さすが、知事は関心があるのか、今回も滞在先のバンコクから中学校の順位に成績向上の兆しがないとカンカン、その責任を問うコメントを寄せたとか・・。

ま~、負けず嫌いの彼らしいといえば彼らしいのだが、そんな問題かよと逆に問いたい。

というのは、つい先日、民主党はこの問題に触れ、「毎年実施の必要性があるのか、あるいは調査対象を一部の学校に絞るか見直したい」と発表したばかりであるからだ。

そもそもが、この制度自体、1960年代に行われていたのだが、学校や地域間の競争が過熱したことにより、一旦全員調査は中止。その後、抽出調査に切り替えて行われたが、今度は裁判で違法と認定され中止。それが一転、最終審で合法といわれて再開するなど、とにかく一貫性がない。

そんな中で、学力低下が社会問題視され、とうとう、文科省が07年から43年ぶりに全員調査を復活させたという次第だ(wikipedia)。

だからか、文科省ですら、確固たる目的を見出せないので、いまだに是非をめぐって議論の絶えぬところである。

その上、昨年9月にはこの制度生みの親といわれる中山国交相が、「日教組の強いところは学力が低い」と、事実と異なる発言をしたことで、日教組のテスト嫌いに火に油を注ぐ結果となった・・。

ともあれ、この制度をかたくなに守ってきた自民党文教族も今回の総選挙惨敗で尾羽打ち枯らした今、むしろ彼らが一顧だにしなかった、年間58億円のコストの無駄が民主党政権誕生で俎上に上ってきたことは皮肉なめぐり合わせである。

ま、それはともかく、なぜ、民主党が見直そうとしているのか、折角だから、問題点を整理してみよう。

まず、一番の問題は昨年実施したテスト結果の分析がどのように指導要領に織り込まれたのか? その結果、どのように改善されたのか何も聞こえてこないこと。いわば、一番肝心な部分が文科省と教育現場の双方に共有されていないのである。

次に、悉皆(しっかい:ひとつ残らず全部)調査の是非。文科省は抽出調査では実態がつかめないというが、果たして本当であろうか?

実は、文科省委託研究で、「年収多い世帯の子供ほど高い傾向(http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090805k0000m040038000c.html)」という分析結果を得ているが、県民所得の最も低い秋田が今回もトップであり、県民所得の比較的高い大阪府が成績の低い結果がでている。

つまり、この矛盾すら解明できていないのに、ただ、文教族の尻馬に乗って、実施するだけでは無意味なこと。いや、むしろ順位だけ云々される分、現場では却って迷惑なのかも・・。

時系列に比較が出来るから毎年実施せねばならないと当局は言うが、順位はほぼ固定されているし、毎年、問題も変わるから難易度も異なる。従ってホントに公正な比較が出来るのか怪しいものである。

よし、どうしても傾向を見たいというなら、目的に沿った抽出調査で十分で、べらぼうな予算をつぎ込む必要はない。そして、その余った分は教員拡充や校舎の免震対策に回せるはず。

しかも、学者によっては、抽出調査なら同じ問題も可能で、より比較しやすいという利点もあると指摘するぐらいだ。

そして、笑っちゃうのは前述の「成績と所帯の年収」の相関関係が分かっているのなら、どうして、年収の低い家庭の子女の教育補助を考えないのか? それを解決することのほうがずっと先決でないのか?である。

そもそも、文科省キャリアの大半が東大生。少なくとも東大に入れるような家庭の年収は2000万円と聞く。

ならば、「お金持ちは決して下流に同情しない」という法則から、彼らが教育の絵図を書いてる間は永遠に日本の教育の底上げが出来るわけないよね。

そして、何より気に入らないのは、文科省の思いつき政策。あの「ゆとり教育」もそうだが、現場の声を聞かず、教壇に立ったこともない、頭でっかちのキャリアが独りよがりに導入する制度にろくなものはない。

前述のように、2003年の学習到達度調査において日本の順位が下がったのはゆとり教育のせいと、世間が騒ぎ出すと、よく確かめもせずに、「ゆとり」は間違っていたと右往左往する。

もし、それが事実なら、その制度設計者は責任取らねばならないのだが、それもウヤムヤ。一事が万事、思いつきで制度を設計するから、問題を指摘されると腰砕けになる。まさに、一貫性のない政策をただ実行するだけのノー天気ぶりなのだ。

ま、くだらない政策を考える暇があったらまず、過去を総括すること。日本のお役人は無謬(理論、判断などに誤りがないこと)を前提に成り立っているようだが、そのことから改めないと、反省のないところに進歩はないと思うけど・・。

マッシーパパは愈々、現実となった政権交代で、民主党の公務員改革に大いに期待しています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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