昨年末、「減税して落ちるとはどういうこと」と全国18の政令指定市でつくる指定都市市長会の会長選挙で、現会長の矢田立郎・神戸市長に敗れた河村市長は「ますます闘争意欲がわいてきた」と自身の進める改革への思いを強めたという(http://www.asahi.com/politics/update/1225/NGY200912250028.html)。
ま、これが日本の政治の現実であろう。どうしょうもないお人でもただ、三選したという年功だけでキャップに頂くというのが日本の伝統なのかも・・。
ともあれ、敗れたことで河村氏に「ますます闘志が沸いてきた」のは誠に結構なことである。
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処で、マッシーパパも先日、「ホントに名古屋が変われば、日本が変わるの? 河村たかし市長VS名古屋市議会の仁義なき戦い!(http://blog.goo.ne.jp/massypapa/e/75bb2803527cecb7505bf24538e5c9a5)」に、彼の「10%減税」公約の顛末を縷々書かせてもらった。
そして、その中で、河村氏が11月に議会に反対され、もし、12月に再上程して叶わなければ最後の手段(市民リコール)に訴えると言ったが、案ずるより産むが易しで、12月に原案通り64対10の賛成多数で可決したという。
しかも、反対したのは共産党だけとか。あれほど、自公の先生方、徹底抗戦をちらつかせていたのになんともしまりのない幕切れである。
どうやら、その辺の事情を「日刊ゲンダイ」は「市議会のビビリ負け」とみているようだ。つまり、「市民リコール」に訴えるという一言が、「選挙に弱い若手が浮足立った。議員の定数削減や報酬削減など議会改革案を矢継ぎ早に言い出したことも、市議を震え上がらせた」と分析しているようである(http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_takashi_kawamura2__20091227_2/story/27gendainet02044108/)。
なるほど、河村市長の三つの公約、①市民税10%減税 ②地域委員会の創設 ③議会改革の前2つは、市民の望むものでこれを拒むと一寸やばい。
ならば、最後の議員の定数削減や報酬削減など議会改革案だけでも何とかできればと思って、取引に使ったというのだろう。
となれば、全てのストーリーがつながってくるわけだ。だからこそ、冒頭、河村氏が「益々闘争意欲(3つ目の公約)が沸いてきた」といわせしめたのであろう。
ま、それはともかくも、「言うは易し行なうは難し」の政治の世界で、「有言実行」できる政治力にはほとほと感心させられる。
橋下知事や東国原知事もパフォーマンスが目立つが、「うーん」とうなる行政能力にお目にかかったことがない。
そのまんま先生も宮崎名産をPRしているけど、果たして県民の全てがそれで、なにか得ることがあったのでしょうか。せいぜい、「宮崎」の認知度を高めたぐらいで、県民の直接、メリットにつながったわけでもなかろう。
そこえいくと、河村市長、「減税10%」を実現したばかりか、その余勢を駆って、「1年で人口3万人増」を目指すという。
とにかく、減税メリットをアピールして個人や企業に名古屋移転を薦め、来年度1年間に人口を3万人増やすというのだ。
実際、この1年で増えた人口も約9000人というから、目標の3万人は案外ちょろいものかも(http://mainichi.jp/chubu/news/20091228ddh041010004000c.html)。
いや~、それにしてもすごい。マッシーパパなど、正直できるものなら、神戸市長の誰かさんと交換してもらいたいぐらいである。
ま、そんなバカは叶わぬが、やっぱ、政治とはこうでなくてはならないもの。どこかの政党のように、マニフェストに出来ぬ公約を並べて、書いてない公約をこっそりやる不埒さとは大違い。
それもこれも、”あの人”のように、政治の要諦が「選挙に勝つこと」では、からきし駄目。河村氏のように常に国民目線で、政治を市民・国民のためにあるべきと心から思っている人の違いなのかも。
何しろ、河村氏の口癖が、「税金を払っとる方は苦しいが、税金で食っとる方は極楽」というほど、根っからの庶民派。そこが、幾らでも集まる献金で何不自由ない生活ができる先生方の政治手法と大違い。
本当に、日本のトップもこんな政治家に担ってほしいものである。いや、それが出来ない仕組みになっているのが、日本の病巣なのかも・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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