民主の「高速無料化案」に26日、「産経」がようやく参戦、これで全部の社説が揃った。
処で、その社説だが、「さまざまな世論調査で、高速無料化に対する反対の声が多いのも、マイナスの影響を心配すればこそだろう」と「朝日」が言うように、ほぼ一様に反対意見の論調である。
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「朝日」はさらに、
①高速無料化は基本的に自動車利用を増やすので、鳩山ドクトリンの温暖化対策と矛盾する。
②競合する鉄道や路線バス、フェリーなどの公共交通機関の経営にも響く。
③毎年度最大1.8兆円の財源が必要となるが、本当に 経済効果が見合うのか疑問、この巨額のお金で社会保障や教育の強化など、もっとほかにすべきことがあるのではないかというのである(http://www.asahi.com/paper/editorial20100204.html)。
又、「日経」は「朝日」の①の問題のほかに
②無料化すれば料金収入がなくなり、旧道路公団がずさんな経営で積み上げた巨額の債務を税金で返済することになる。
③税金を使った無料化は一種の民業圧迫でもある。JRやフェリー会社など高速道路と競合する業界が反発するのは当然だとする(http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20100203ASDK0300603022010.html)。
一方、「毎日」も、
①幹線からはずれた通行量の少ない部分開通した区間や、有料と無料が混在する区間での実験で、その効果をちゃんと測ることができるのか、疑問だとし、この実験を公約違反と言われないようにするため、取り繕ったというのが実態ではないかと問うている。
②また、高速料金の割引の原資として高速道路会社に投入されている資金を、高速道路の建設に回せるようにしようとする動きもある。必要な道路は建設すべきだが、経済効果が見込めない無駄な道路の建設に拍車がかからないか心配だとも言う(http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100204ddm005070038000c.html)。
そして、「読売」も「毎日」と同じような論調で「高速道無料化 ほかに予算の使い道がある(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100203-OYT1T01346.htm?from=any)」、と、
具体的には、「「1000円走り放題」の費用は年2500億円だ。これに1000億円を加え、現行の料金制度を合理的に見直すための財源にしてはどうか」と提言している・・。
さらに、「産経」はアンチ民主だけに、「国交相は今後も対象区間を段階的に拡大し、完全無料化につなげたいと明言する。その場合に不要となる料金所やETCの扱いはどうするのか。2兆円は下らないとされる無料化に必要な財源対策も手つかずのままだ」と舌鋒鋭い(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100207/plc1002070226001-n1.htm)。
ま~、社説に書かれていることは一々ご尤も。確かに民主党さんの約束した国の総予算207兆円を組み替えて、1.8兆円を捻出するどころか、逆に来年度予算は215兆円に膨れて、挙句が「高速道無料化」に1000億円しか組み込めない。
これでは、もはや論理の破綻に等しい。それでも強行するようでは、「アリバイつくり」か、「参院選への地方へのバラマキ」といわれても仕方ないだろう。
マッシーパパなど、それより、前政権が実施した、「休日1000円で高速道路乗り放題」の効果の検証を、なぜ国会でやらないのか不思議でたまらない。
それに、”あの人”も政権交代したのだからもう、国会では、与党議員が政府をヨイショする質問を制限するというのだから、ならばなぜ、前政権の政策の総括を一番におこなわないのか?
まさに、今回がいい例で、果たして、「休日上限1000円」の経済効果は?いかがだったのか。渋滞や他の公共機関に対する影響はなかったのか?
肝心なことを問わずに、全く、違うやり方で実験だと1000億円の税金を平気で使おうとするのか?
これが懸命な事業仕分けといえるのだろうか?
果たして、当初の6000億円をただ単に1000億円に削るだけで、あれほどの拍手喝さいがマスコミの間で起こったとすれば一体、なんだったのかと、逆にマスコミにも問いたい。
そして、なぜ、前政権ではその恩恵を「ETCを搭載した一般自動車とバイクに限定したのか?」、はたまた、あわてて、買った国民を愚弄するかのような猫の目政策といわれてもしかたないのでは・・。
もし、これが、「政権交代よ!」と言い募るようでは、もはや、でたらめな政治としか言いようがない。
マッシーパパはかねがね、そこがおかしいというのである。日本人のよくない習性として、失敗したことを、誰も総括しようとしない。そして、常に、「改革だ。改革だ」と新しいことを口に唱えていれば国民がついてくると思っている。
もうぼちぼち、国民もこんなばかげた政治に付き合うのをやめなければならない、潮時(しおどき)でないだろうか?・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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