マッシーパパの遠吠え

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これでも日本は法治国家といえるのか!? 仙石由人、国会で吠える!ー定額給付金は法律違反?ー

2009-01-09 08:39:33 | Weblog

ダメですね、霞が関は」・・。これは橋下知事が定額給付金を他の目的に使えるか総務省に問い合わせ、門前払いを食った際に飛び出た言葉である。

即ち、知事は麻生総理から「地方分権の訓練だ」と丸投げされた定額給付金を、大阪府独自に「年収400万円以下の所得制限をかけることで、余剰金を原資に使うことができると考えたのである。そして、もし、それが可能なら、総額500億―600億円の余剰金を生み、給付金の事務を担当する臨時職員3000―4000人を雇用。しかも余剰金を校舎の耐震化などにも振り向けられるというのだ。

それを、「目的外使用は認めません」と役所がつれなく返事をしたから怒って、「そんなことを言ってるから日本はだめになる。柔軟に対応するとか役所はやってくれりゃいいのに」と冒頭の言葉になったようだ(http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090107/plc0901072309007-n1.htm)・・。

橋下知事のお怒りはもっともです。でも、怒っているのは知事だけではありません。昨日の予算委員会でも民主党・仙石由人氏が、「定額給付金」がなんら法令に基づいて実施されないのはおかしい。こんなことが許されるなら、日本はもはや法治国家でなく、国会もいらなくなると爆弾発言をしたのです。

ご承知のようにこの仙石氏、例の小沢代表の両院議員総会での辞任撤回釈明に、「小沢党首続投は結構だが,今後はコミュニケーションを密に取るような体制をとって欲しい」と釘をさしたほどのご意見番。ましてや、弁護士が本業だけに、法律の解釈にはちと、うるさい御仁である。

そして仙石氏曰く、政府与党は、「予算さえ可決されれば法令は不要」とか「地方に補助金を交付するのと同じこと」と強弁するが、真っ赤なウソ。

たとえば、全国1804ある自治体でもし、引き受けませんというとアウト。法律による強制権がないからその住民に(給付金が)配られないのである。又、政府が地方自治体に配分事務を委託する費用負担が1千億円ともそれ以上ともいわれるが、その費用負担も法的根拠がないというのである。

つまり、地方財政法10条(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO109.html)に国が負担することのできる事例が事細かに列記されている。もし、これに定めのない、今回の「給付金」のようなものは地方自治体が自己負担することになっているのである(同9条)。だからこそ、仙石氏は法を定めずやってしまうのは違法。日本は何時から法治国家でなくなったのかと糾しているのである。

もう、麻生閣下以下、並み居る諸大臣、政府関係者はハト豆。かろうじて、後刻、政府統一見解を出すということで何とか逃げる始末だった。

ところで、法を無視するやり口はこれだけにとどまらないようだ。先日も渡辺喜美氏が中馬行革推進本部長に「天下り関連政令」の撤回を求める要望書提出し、「麻生内閣になって、行政改革が骨抜き化している」と、憤ったばかりである(http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00147158.html)。

それが、「天下りの渡り禁止」においてすらもう、無法状態という。それも、麻生閣下が率先して、閣議で法にない政令を定めてしまったから驚きだと仙石氏は追及したのだ。

いわく、渡辺元行革相がやっとの思いをして、「官民人材交流センターの制度検討に関する懇談会」で纏め上げた、「各府省は既に退職した公務員に対し、2回目以降の再就職斡旋を行わないこととすべきである」との決定事項を反故にされたという。早い話、麻生政権が発足後迷走しっぱなしの間に、まんまと官僚に言い含められ、政令でひっくり返してしまったというのだ。

つまり、「職員退職管理に関する政令・付則12条:監視委員会等による承認の基準」を設け、「斡旋を受ける職員の退職に際しての斡旋に該当すること。但し、企業側の依頼に応ずるために、元職員を斡旋することが必要不可欠であると認められる場合、この限りでない」と(「渡り禁止条項」を)骨抜きにしてしまったとか・・。

仙石氏は、さらにいう。「彼らキャリアは今この政令を作らないと、3月までに大異動を行うのに支障が出る。そして、”渡り”を禁じられると他の天下りにも影響するというので、官僚大好き人間の麻生閣下を口説いた」と見ているのだ。

ところで、当ブログを見ていただいている人は思い出したはずです。あの12月6日の『これが”官僚内閣”の実態!? 麻生政権で益々やりたい放題の霞ヶ関!』に書いた、『福田政権下、「抵抗勢力」と呼ばれた官僚たちは、御仁の突然の辞任を喜んだばかりか、以前から政策の役人依存度が高く、霞が関では誰一人知らぬ者がいないほど公務員改革嫌いの麻生政権誕生でほくそえんでいた。そして、案の定、改革に何の興味を示さぬ閣下をいいことに「改革」を骨抜きにしてしまえとやりたい放題を重ねているというのだ』である・・。

つまり、その結果が仙石氏の「法に定めのないものでも政令でやりたい放題にする官僚と彼らにいいようにされる麻生政権」だとする国会追求になったのである。ぜひ、時間がある人はこの時の中継録画見てください。迫力があって見ごたえがありますよ(http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm)。

ともあれ、ことほどさように、麻生政権はもう末期症状、彼の政権が続けば続くほど、日本はがたがた、政権が1日でも長引いて喜ぶのは官僚と経団連だけ・・。この上は国民の幸せのためにも一日も早く、政権がブッ潰れることを願うだけである・・。

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