マッシーパパの遠吠え

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小泉改革は誤りだった? 急先鋒の元改革論者がザンゲ!

2009-01-31 08:20:44 | Weblog

1月29日のNHK番組、「ニュースウォッチ9」の「元改革論者 グローバル資本主義との決別を語る」コーナーで、『資本主義はなぜ自壊したのか?~日本再生への提言』の著者、中谷巌氏の言動が取り上げられていた。

中谷氏といえば、経済に疎いマッシーパパでも、名前だけは存じているが、小泉構造改革の急先鋒であったとは初耳である。その先生が、「リーマン・ショック、格差社会、無差別殺人、医療の崩壊、食品偽装。すべての元凶は「市場原理」だった!」と反省、「懴悔の書」を著(あらわ)したというのだ。放送を見落とした人は、幸い、先生が何を言いいたいのか、要約した自身のコラムがあるので参考にして頂きたい(http://www.murc.jp/nakatani/column/2009/01/20090120.html)。

ま~、今頃、反省、ザンゲして貰っても 、覆水盆にかえらずで、その「市場原理主義」とかで徹底的に痛めつけられた負け組みの気が晴れるものでない。しかも、先生は、『「改革」そのものを否定しているわけではなく、日本社会の素晴らしさにさらに磨きをかけることができるような、明確な政策意図を持った「改革」が必要だ』と言っているに過ぎない。いわば、学者らしい、わけのわからない言い訳をしているのだ。

同じザンゲするなら、潔(いさぎよ)く、あの改革はアメリカかぶれの竹中平蔵と一緒にアメリカのまねをしただけ。そして、規制をとっぱらい、「市場にお任せ」で、事業拡大が望めると企んだオリックスの宮内、ウシオ電機の牛尾氏など、アメリカ留学組と思惑が一致。経済音痴のジュンイチローをたらし込んだと白状(?)すべきである。

勿論、唯々諾々と従った小泉氏にも責任がある。そして、氏も、中曽根氏とレーガン氏の「ロン・ヤスの関係」にあこがれていたから、(自分も)そうなりたいとブッシュの言いなり。そして、ブッシュこそ、本場、グローバル資本主義(ユダヤ資本)の走狗で、禿げたかファンドの望む要求を次々年次改革要望書という形で彼に突きつけた。

そんなこんなで、歯止めが効かず、気が付けば、日本社会は似非改革の「負の遺産」や「影の部分」でガタガタになっていたという次第。

そして今ひとつ忘れてはならないのは、「社会の木鐸」にならねばならないはずの新聞・マスコミが彼に加担。こぞって、大政翼賛会となって、沈黙してしまったことも、大きな過ちのひとつである。

それが、彼がやめると一転、風向きが変わったと、今度は世論に媚(こ)びて、「あれは行き過ぎだった」と、「負の遺産」や「影の部分」を強調しだした・・。

要するにジャーナリストとしての矜持を持ち合わせていないから、すぐ、権力に迎合し、わずかでもおこぼれに預かろうと、さもしい心がわいてくる。そして、自らの身は勝ち組にスタンスを置き、国民目線から離れてしまうのである。

その最たるが、先日、糾弾した辛坊治郎氏、そして消費税発言の誤りである。あのときは紙面の関係で言いたいこともあまり言えなかったが(?)、今一度、補足させても貰えば、実は辛坊氏の持ち出した「20%の高負担消費税」、あれは北欧やフランスでこそできるもので、日本ではとてもできない話である。

そのことは、北欧のデンマークの大臣自身、そう答えているのだ。そして、その理由を「長い民主主義の歴史の中で培われており、社会に対する高い信頼感があって、初めて成り立つ仕組みだからである。だからこそ、国民から税を取る前に、国民の信頼を取り戻して欲しい。」という(http://news.cocolog-nifty.com/cs/catalog/cocolog-news_article/catalog_world-200901271611_1.htm?s=app.f)。

いわば、辛坊氏は、自分の持論の「消費税増税」に都合悪い部分を敢えてはずし、都合のいい部分の、「高福祉」だけ強調して見せたのである。即ち、この手法はメディアの「技術」のひとつで、記者の主張したい記事を書くにあたり、都合のいい情報だけ意図的につなぎ合わせたり、悪い情報をカットするやり方である。

実は、この御仁、このことで、あるTVの嘘を糾弾しているのである。即ち、中国毒餃子事件で、中国からの輸入がストップした際、「中国野菜なしで食卓が成り立たない」を報道したケースだ。

その中に、日本の輸入食品に占める中国製品の比率を際立たせるため、食品全体の比率でなく、農産物だけの輸入比率を持ち出したと言う。又、同じく、この番組で「食料自給率が39%」と強調しているのも、それがカロリーベースで、金額ベースだと61%になる、とも言う(http://www.ytv.co.jp/commentator/shinbo/bn/0803/0318.html)。

ま~、他人(ひと)のことはよく見えて、自分のことが見えないのも困ったものだが、ジャーナリストはやはり、弱い庶民の味方であるべきではないだろうか。念のために、もう一度言おう。彼の発言に「視聴者はご用心!」と・・。

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