ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

レアメタル外交

2008年04月17日 | ましこノート
ケープタウン会議も4日目になり残すところ明日1日となりました。
こちらは午前11時です。本会議が再開され各国代表演説が再開
されています。私は106番目なので午後6時頃になりそうです。
限られた時間で各議員とも素晴らしい演説をしています。
中には時間オーバーでマイクを切られてしまうことがあります。
今もベネズエラ代表が激しくアメリカ批判をしてタイムオーバーとなり
マイクを切られました。

昨日は会議の合間を利用し、レアメタルについてヨハネスブルクから
日本の2商社の担当者に来て貰いレクチャーを受けた。
エネルギーも我が国にとって極めて重要であるが、近年新エネルギーや
代替エネルギー開発が進み、更に研究開発も行っており、エネルギー
確保に期待がもてる状況にある。しかしながらレアメタルはまさに
限られた資源であり、我が国の経済産業に不可欠なものである。
白金、リチウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、
タングステン等30種、またレア・アース(希土類)として
スカンジウム等17種が工業用途としてある。

これらが我が国に入らない事態になれば代替種は無く、経済産業は
完全にマヒし日本は立ち行かくなる。これらのほとんどはアフリカ大陸に
圧倒的な種類・量で埋蔵されている。中国は自国でもかなりの種類・量を
持っているが、積極的にアフリカ大陸資源外交をいち早く進め、
アフリカ大陸53国と既に国交を開き、資金は勿論のこと、技術、人材、
インフラ投資を提供し、レアメタル確保に血眼である。日本政府は全くと
言っていいほどレアメタルの認識も危機感もない。ようやく昨年11月、
甘利経済産業大臣が南アフリカとボツワナを訪問して、遅まきながら
資源外交を行った。この件に関して何度か参議院経済産業委員会で
私は取り上げ、レアメタルの重要性を訴え甘利外交を評価した。

今回の南アフリカ訪問は又とないチャンスであり、一層レアメタルの
重要性を認識した。アフリカ大陸で資源確保に頑張っている日本商社の
声や要望を国の政策・制度に具体的に反映させる事が出来るよう
一日も早く政権奪取が必要である。目先の資源外交ではなく、
中長期の対策を速やかにやらなければレアメタルの価値観を知った
アフリカ各国は相手にしてくれない。まだ間に合うようだ。
昨晩の古屋大使主催のパーティーに来てくれたアフリカ各国の
議員達は日本との確かな外交を望んでいる。

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