ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

人民元2%切り上げ

2005年07月22日 | ましこノート
先週、上海会議のなかで為替問題について重要テーマとして話し合われた。
中国側は将来的な中国元の切り上げは避けられないが、徐々に実施されることになる。また日本の歴史のことを学んでいるし、中米双方でよく話し合っている。以上のような議論がなされた。
徐々にと言う意味は今回の2%の小幅切り上げだったのかなと考えられる。
しかし今回の切り上げ幅では小手先で本質な課題解決策にはならず、今後更に元切り上げが必要になるだろう。
中国経済は年率7~8%の経済成長が見込まれるが、それも2007年の第17回中国共産党大会からスタートし08年、09年、10年と四年間は「黄金のチャンス」と言われ高度経済成長が続くだろうが、その後は「矛盾のリスク」と表現される厳しい状況に陥る可能性があり、どのように戦略的解決策を採るかが課題である。そのためにも世界といかに調和して発展していくかが重要な鍵になる。

今回の元切り上げはこの観点から見ていくと良く理解できる。
前川レポートや新前川レポートを参考にして日本から学んでいく考えを示唆しているので、中国の為替はじめ経済政策が良くみえる。
先日の上海会議では以上のような本音の議論をしてきたのである。