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デュラエースのカセットスプロケットについて

2012-11-06 23:59:09 | シマノ製品調査
デュラエースが新型になってます。
そのカセットスプロケットに注目してみました。


先に書いた通り、スプロケットは硬度の硬い鉄系でないと、持ちません。巷では、アルミスプロケットなんて売られていますが、スプリント一発でオシャカです。ヒルクライム決勝用だと割り切ればアリですが。

そのデュラエースのスプロケットですが、その製法を推定してみました。実は、あまり自信はないので、「まぁ、そんな話もアリだよね」ぐらいで聞いてくださいな。


まず、トップ側とロー側の色が違います。メッキをしている感じではないし、多分、材質と熱処理と工法が違うのではないかと思っています。

まずロー側。面圧はトップ側に比べ、低めです。
工法は、全削りではないでしょう。安過ぎです。それに、デュラだって、量産品ですから。
色からすると、軟窒化でしょうか?であれば、低炭素鋼のファインブランキング、両面研磨して、ガス軟窒化でしょう。

トップ側は手強い。面圧が高いので、軟窒化では、モナカみたく、表面がパリッと逝きます。
高炭素鋼のFB、焼き入れ焼き戻し(中までガチガチ)、両面研磨かな?

原価は、ザックリと一枚200円。11枚で、2200円。市販品の売価は原価の10倍との乱暴な推定ですが、適正な売価は20000~25000円って所でしょうか?(実は、実売価を知らない…)


面白いのは、同時期に発表されたSORAのカセットスプロケット。
トップからローまで、汎用プレスのメッキ処理。

「トップは11Tなのに思い切ったことするなぁ」「これで、本気スプリントしたら、ギアの摩耗がスゴイよね」なんて思ってましたが、HPをよく見てみると、「SORAは、タウン・シティユースに」と書いてます。

よく「デュラは耐久性がいい」なんて書かれますが、その比較対象がSORAとかだとすれば、その人は比較をしてはいけません。
デュラの持ってる性能を使う人は、スプリントやアタックなど、ある程度は脚のある激しいライディングを含めて評価の場とします。
SORAを使う人、シティやタウンで乗る人は、スプリントの頻度はあまりないでしょうし、そもそも、脚のない人が多いもんです。
そんな中での耐久性は、評価条件こそ穏やかなれど、結果として、寿命までの時間は、デュラと遜色ないのかもしれませんね。


まとめると、
「デュラは、カセットスプロケットでも、やっぱりお金をかけています」
「脚のある人は、SORAで本気乗りしちゃダメ」
「脚のないビギナーさん、クライマー、タウンユースの人は、デュラはいらない」
ですかね。


しかし、こう書いてみても、やっぱりオイラはデュラは欲しくならない。
むしろ、SORAの限界の方に興味が出ちゃうのは、やっぱりオイラが天邪鬼だからかしら?


今日はここまで



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