■成人喫煙率、34年度までに12%
政府は、成人喫煙率の数値目標を掲げた新たな「がん対策推進基 本計画」を閣議決定した。19.5%(平成22年)の喫煙率を、34年度までに12%に引き下げる。喫煙は、肺だけでなく、喉、食道、ぼうこうなどのがんのリスクを高めるとされる。過去にも喫煙率を半減させるとの記述が試みられたが、たばこ業界に配慮し、実現しなかった。今回の計画では、喫煙者のうち禁煙を希望する約4割の人が全員たばこをやめることを前提に目標値を算出。「禁煙の希望者」という反対しにくい根拠に基づいたのが、目標値設定の決め手となった。