ピアニストのマル・ウォルドロンの代表作「レフト・アローン」という曲を知ったのは２７年前の当時の角川映画が「キャバレー」という作品を公開し、その中で役者の野村宏伸がサックスで「レフト・アローン」のフレーズを吹いているＣＭを見たときです。なんてカッコイイ曲なんだろうと、一気にその曲の虜になってしまったのを覚えています。それで、あのＣＭで流れていた曲はなんだと調べ、マル・ウォルドロンへと行き着いたわけです。このマル・ウォルドロン、日本では「レフト・アローン」が名曲中の名曲として大いに受け入れられたそうですが、本国のアメリカではさっぱり人気は無かったということです。この国による差は国民性からくる好みによるものなのでしょうか？
彼は不世出のジャズ・ボーカリスト、ビリー・ホリデイのピアノ伴奏を勤め、この「レフト・アローン」は、生前に彼女が歌っていた部分をアルト・サックスのジャッキー・マクリーンが情感たっぷりに吹いたもの。そのため最初は、ジャッキー・マクリーンの音の方が断然印象的で、その哀愁ある音色に酔いしれたのですが。ところでこの「レフト・アローン」は、ビリー・ホリデイがその晩年に自ら作詞したものに、マル・ウォルドロンが曲をつけたものなので、彼女が歌っている録音は実は残っていないといいます。レフト・アローン…取り残されて…マル・ウォルドンの鎮魂の想いが感じられるようです。とにかくこの曲は魂の奥底まで響く最高の曲なのです。
「レフト・アローン (LEFT ALONE) 」
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レフト・アローン +6 |
| SOLID/BETHLEHEM | |
| SOLID/BETHLEHEM |
①LEFT ALONE ②CAT WALK ③YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS ④MINOR PULSATION ⑤AIREGIN ⑥ビリー・ホリデーを偲んで
マル・ウォルドン(p)、ジャッキー・マクリーン(as)、ジュリアン・ユーエル(b)、アル・ドリアーズ(ds)
1959年2月24日
マリーンが唄う角川映画「キャバレー」の主題歌になった「レフトアローン」
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キャバレー 初回限定生産エディション [DVD] |
| 栗本薫,田中陽造 | |
| 角川映画 |
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レフト・アローン +6 |
| SOLID/BETHLEHEM | |
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