おくりびと つづき

映画館の中では泣かなかったが、あとになってじんわり泣けてきた。
納棺士の青年は３歳の頃父親とわかれ３０年間逢っていない。
港町で働いていた父親がなくなったという知らせが、どういうつてかで、
とどく。
もうとっくに戸籍からも抜けているし、まよったが、夫婦で逢いに行く。
幼いとき河原で遊び、石ころを拾って交換した、
その石と、住所氏名を書いたメモが
亡くなった父の手にしっかりにぎられていた。
夫婦の間に新しい命がはぐくまれている。