
更新がだいぶ空いたけど作業報告も兼ねてるし、
今日やっと発送が終わったから書いておく。
ピストンはいつものようにスカート部を慣らしてから組み付け、
ピストンリングを合わせるんだけど、ここに注意点があって、
リングの合い口がエンジンの上か下に来ないように合わす。
このエンジンでシリンダーの痛みやすい場所は上側で、
傷付いちゃったら圧縮が漏れやすくなるから、
トップとセカンドはこの場に合わせないようにしてる。
まぁこれは俺の組み方だからね。

シリンダーを入れたらOリングやノックピンを忘れないように気を付ける。
まぁシリンダーを入れる前にOリングとノックピンも忘れずに入れるんだけどね。

完成してるヘッドを載せてバルタイを確認する。
ちなみにカムにはちゃんとしたバルタイ角度があるんだけど、
カムスプロケットの穴のガタの中でくらいなら好きに変えても良いと考えている。
俺みたくオーバーラップを基準にするのもあるし、
ガタの中だったら多少高回転型と低回転型にも振れるから、
ジャンジャン試してもらいたいなぁ。
でも1丁ズレはやり過ぎだし調子悪いからすぐ分かるけど。

ジェネレーターは最初から装着されていたカブ用のを取り付ける。
で、ローターは俺が組んだエンジンって分かるよう、
ギンギラギンにさりげなくバフる。
それが俺のやり方。
まぁ見える部分ではないんだけど、
綺麗にしとけば嫌な感じしないからねぇ。

最後にオイルシール3点セットの新品を、
写真のようビニールで保護しながら入れる。
これは他のバイクでも同じで、
フロントフォークのオイルシールも同じ要領で入れるから忘れないように。
ここで傷入れちゃうとオイル漏れるから、
失敗したかすぐ分かるかな。

そんな訳でWIN120は完成。
イージーライダースと掘ってある溝の中の塗装も剥離ってあるのが分かるかな?
このエンジンはチューニングと言うよりはオーバーホールで信頼性を高めて、
オマケでハイカム化と軽量ローターを入れた感じ。
自分でも全く同じ構成でエンジン組んであって現在使用中だけど、
もうかなりな距離走ったけど癖も無く、
明日もツーリングに行く予定だ。
しかし俺はエンジン1機組むのに時間使い過ぎ。
少し組んでは確認をやたら繰り返すから人の倍以上時間使うんだけど、
送ってしまえば後は何も出来ないから、
トラブルが絶対起きないようにかなり気を使っているし、
だいたいトラブルが出たら迷惑なだけでしかないもの。
だから人のエンジン組むのって実は凄く大変だし、
送った後もトラブル出てないかな?なんて心配になったりする。
けど、エンジン買ってくれた方や整備に出してくれた人に、
もっと喜んでもらえるようこれからも努力するだけ。
だからもっと色んなエンジン買って作ってみたいね。
次は中華系最強と言われるあのエンジンかな(笑)