南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

半分自営業に休み無し

2016年01月31日 21時48分24秒 | オリジナル コンプリートエンジン


今日は日曜日なんだけどまた仕事に呼ばれちゃったから、
終わらせた後ウチのコンプリートエンジンを作っていた。

数日更新してなかったけど昨日ロンシンのベースエンジンを一機バラして、
ケースだけ剥離して今日はここまで終わらせた。残りの部品は前に全部剥離してブラストまで終わらせてあったから、
1番面倒な作業が無ければ速いのだ。









もし言ってなかったら申し訳ないんだが、
私がオーバーホールしたエンジンは必ずオイルドレンボルトにしてあげている。
と言うよりはボルトに小さなマグネットを付けただけなんだが、
同じ機能だから何ら問題ない。

ただアルミなどは付かないからオイル交換はマメにやらなきゃだし、
オイルの遠心分離の中の掃除やオイルフィルターの交換は忘れないでほしいけど。

そんな訳で休みらしい休みを取ってないけど、
明日からGPXを2台組まなきゃだし休んでる暇すら無いわ。

今日は暖かかったから走りに行きたかった…

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ついに中華125ccエンジンも4バルブに出来るようです

2016年01月28日 20時11分35秒 | GPX125 エンジン偏


今日もオーバーホールの続きをやろうと思ったら、
よく考えれば部品全部を剥離に出してるので何も出来ず、
暇だったからモダンワークスさんにメールしてみた。

まず写真のGPX125エンジンの再販時期なんだけど、
どうやら海外でも4バルブ化して悪さしようと企んでる輩が増えたみたいで、
在庫が一気に無くなってしまったらしく、
再販はどうやら春先頃になっちゃうようだ。
しかも中国の旧正月も重なり作る人も居なくなり、
それも響いてるらしく、このエンジン欲しかったらひたすら待つしか無いねぇ。

代わりに面白い情報を手に入れた。









ロンシンの125cc2次側クラッチエンジン。
これ用の140ccボアアップシリンダーが発売されるようだ。

まぁ今も140ccボアアップキットは売られているんだけど、
このシリンダーの56ミリピストンに合わせた4バルブ用のピストンも出るらしく、
つまりこのエンジンを安く買って140ccにすれば、
何と4バルブ化が出来ちゃうみたい。

で、これは俺の予想なんだが、今売られている140ccボアアップキットはシリンダーが横フィンに対し、
モダンさんのはたぶん縦フィンになるんでないかと思う。
ケースのボーリングが必要なくポン付けできるみたいなので、
まぁ期待も込めて書いているが、
もしそうだったら今年用の自分のエンジンはコレにするつもり。
それ用にもう一つ4バルブヘッドでも買おうかな。

ただ、ピストンピン径はたぶん13ミリだから、
スダッドボルトが中華ピッチのエンジンならどれでも大丈夫って訳じゃない。

例えば…









こんなエンジンや…








こんなエンジンはスダッドボルトピッチが中華ピッチなんだけど、
クランクの小端部の径が14ミリのためたぶん不可能。

まぁ代わりに143ccのボアアップシリンダーと4バルブ用ピストンだけモダンさんから買えば、
排気量は少なくなるけど一応4バルブには出来る。
143cc用のクランクは小端部が14ミリだからね。

だからこの手を使えばWIN120系のピストンピン径が14ミリのも4バルブには出来る。

これを機に色んなエンジンが4バルブに出来るようになるから、
腰上しかいじれない人も挑戦しても良いかもね。


ただ残念なのはロンシン125ccの場合クラッチカバーだけは交換出来ないから、
4バルブヘッドになってもクラッチはCD90風のを使うしかないね。

コメント (1)
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人には限界がある

2016年01月27日 20時39分50秒 | GPX125 エンジン偏


うんざりするくらい忙しかった本業からやっと解放されたから、
今日はベアリングやバルブスプリングシートを注文して、
剥離でもするか~、と始めたまでは良かったんだが、
流石に2機分はうんざりしてしまい、
その後のブラストまで考えるとモチベーションが消え失せてしまったから、
剥離は久しぶりに外注にする事にした。

外注先はこのブログのブックマークにもあるマストテクノさん。
エンジン一機の剥離をたった2千円で行ってくれるのだ。
当然剥離代はお客さんに請求出来ないから自腹なんだが、
ここで剥離すると塗装が綺麗に無くなるからブラストの手間が無くなる。
私が使ってるのは完全には剥離れないから必ずブラストをするんだが、
今回ブラストするのはクラッチカバーだけで済むからホントに楽。
その前に中華エンジンに塗装するの止めてくれんかね。
新品時にいきなり剥離るんだから無駄だよ。

初期オーバーホールは剥離が終われば半分以上終わったようなもんだから、
次も剥離は外注にして楽させてもらう。

そうでもしないと春までかかりそうだ…
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忙しいからは何も生まれない

2016年01月26日 21時00分08秒 | オートバイの無い生活
今日も本業が忙しかった、と言うか、
仕事でミスっちまってテメェの失敗のケツ拭きに1日使ってしまった…

私の会社は俺が25歳の頃から1人で代表者、まぁ社員が俺しかいないからなんだが、
よく友達から1人は良いねぇ、なんて言われるんだが、
1人って事は全責任が自分に降りかかってくるから、
そのスリリング感と言ったら毎日酒飲んで気持ちをリセットしないと、
寝れないしメンタルがとても保たれない。

例えば部品壊しても納期が充実してりゃ部品交換で済むけど、
ウチの仕事は基本即日返却だから、
壊せないし、もしやらかしちゃったらどうにか修理や最悪誤魔化すしかない。

でも高級車となるとワンミス命取りだからプレッシャーも凄いし、
被害額もハンパないから赤字も平気。
お金要らないから断らせて下さい!が通用するならそうしたいわ。









私の妻よりも私を愛してくれていると言われる飼い猫のふみちゃんなんだが、
今日去勢手術のために入院となった。

この子はメスだから去勢の場合は開腹するらしいんだが、
申し訳ないけど産まれた子猫を全て飼うか里親探し出来る自信が私には無い。
去勢はエゴだと言われるかもしらんけど、
この子も捨て猫だったし飼い主として最低限出来る責任が去勢しか思い浮かばなかった。

まぁでも、この子は私にとって本当の招き猫だったから、
この子から産まれる子猫を分けてあげたかったくらいだ。
3万の去勢費用なんて正直安いよ。飼い始めてからどれだけ稼がせてもらったか。

帰って来るのは2日後だが、ふみちゃんの居場所が私の膝の上だったから、
俺が事務所に帰ってお迎えがいないのは寂しいもんだねぇ。


そんな訳で今日も何も出来ず終いで、
つまり先週末から何も進んでいない。

やっぱり忙し過ぎはダメ。
ただ時間が無いだけの忙しいからは利益は出ないね。

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GPX125エンジンを買ったらまずここを点検しよう

2016年01月24日 23時29分40秒 | GPX125 エンジン偏


エンジンやりたいんたが本業が忙しく何も進まん!
私はシャカリキになって働くのは嫌いんだが、
1日動きっぱなしだから歳も歳だし疲れが取れんよ。


金曜日から始めてやっと2機のGPX125を分解し終わった。
分解するのはまだ楽なんだが色々調べながらだと時間はかかる。

今回もキックスピンドルストッパーの位置はデタラメでキックの遊びがやたら多く、
またバルブスプリングシートが無かった。
これは純正部品買って付ける事になるんだが、
部品代が上乗せになってしまうけどごめんなさい。
でもバルブスプリングシート無視して組むなんて普通出来ないからねぇ。

GPX125って素性や組み方は悪くないと思っていたが、
残念ながらこれじゃロンシン125と同じ、組み方の基本すらなっていないエンジン。
かなりガッツリする組み方だけど、組み直せば何ら問題無いから良いか。


つまりこのエンジンもやはり初期オーバーホールが必要で、
買ったまま使ってもそれは本来の姿ではないのは分かってもらいたい。
締め付けトルクはオーバートルクだしバルブスプリングシートは無いしキックの合いマークは確認しよう。

そんな訳でまだバラしただけ。
早くしないとまたエンジンの再販が始まっちゃうよ…



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趣味に集中したい時ほど本業は忙しい。

2016年01月23日 21時11分06秒 | GPX125 エンジン偏



我が南信州にも今日はまとまった雪が降り、
暇になるかなぁ、なんて思ってたら忙しくて何も出来なかった。
昨日も結局はエンジン一機をバラしただけだし、
今日に限ってはエンジンすら触ってないわ。

で、実は自分用のエンジンを隠れて組んでいたりして、
後はゴリラから今のエンジンを降ろしてヘッドをオーバーホールして移植すれば完成。
当然だがそんな事してる暇は毛ほども無い。

たぶん完成はGPX125がそのまま出来上がった様な感じになるんだけど中身は全く別物。
このエンジンは排気量が125ccでなく140ccになるのだ。

まずクランクケースはロンシン125の下セルを流用してリジットマウント化、
クランクは中華125cc1次側クラッチエンジンの57ミリストローク。
ミッションはモダンワークスさんの2次側クラッチキットのクロスミッションに、
クラッチカバーもモダンさんのを使うけどクラッチ自体は5枚クラッチ。

シリンダーはロンシン125cc用の56ミリのハイコンプ版にヘッドはBREチューンの面研住み高圧縮ヘッド。
これを武川スーパーヘッド+R用S30カムでブン回す、
制作費は考えたくないくらい金かかってる、たぶん凄いエンジン。
まぁこれだけやってもヨシムラヘッドの額より及ばないのが中華の良いところだ。

しかし今回もチューニング的な事は控えていて、
クランクも軽量にしようとしたけど、
大端部がさほど厚くないため止めたりだとか、
ハイコンプなのにメタルガスケットは使わなかったりだとか、
言ってみれば変に無理してないエンジン。

でもさ、私なんかは年間3000キロは軽く走っちゃうし、
ツーリングは基本遠出だからトラブルは極力避けたいとなると無理は出来ないんだよねぇ。
しかもツーリングって言ってもこの排気量だから、
山間部は基本全開でガンガン攻めるし、
やりたくはないが遅い車は無理しない程度に抜いていくし、
だいたい1日450キロのツーリングってなると普通の走り方じゃ到底無理な話で、
モンキー系のツーリングだと「お前とは一緒に走りたくない」と言われるかもしれない。

そんな走り方するバイクに命を預ける訳だから、
少し息抜きしたエッセンスも入れておかないと、
安心出来ないし、
エンジンが心配で1日楽しめないなんて意味が無いね。

ただそれまでにはテストを重ねて、最低100キロは走っておかないと。
3月に間に合うんかな…











おかげで最近は好きなパズドラも出来ずスタミナ余りまくるから、
1番スタミナ効率の良いと言われるコインダンジョンの機械龍ラッシュを回すようになった。
現在のランクは582だから、クリアさえできればサクサクとランクが上がる。

ちなみに使ってるパーティは写真のように、
呂布ソニの覚醒ツクヨミと残りは赤ソニアの陣4枚、
エンハンスにツクヨミの操作時間延長も効くから、
到底無課金だと無理っぽいパーティだが実際私は未だ無課金組だ。

立ち回りは1.3.4フロアのどこかで自力突破出来れば、と言うか陣を使わなければ、
残りは赤ソニアの陣で突破出来るから、
このパーティだと少し時間はかかるが凄い楽。
ただ編成難易度はかなり高く、赤ソニアが自力で3枚に呂布も必要だし、
ツクヨミの代わりに何かが入るくらい。
しかもこのパーティ、全員+297で赤ソニア2枚以外は全員スキルマ。
すでに初心者が安定して周回出来るレベルではないし、
無課金でもかなりガチャ運が良くないと無理だよなぁ。

去年一年は星空の神域、神々の王をひたすら周回したが、
今年は機械龍ラッシュをコインとスタミナが許す限り周回して、
次の目標はランク667のスタミナ350。

ゲームじゃなくエンジンやれって?
俺もそう思う(笑)

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技術の無い奴から技術は買えない

2016年01月22日 21時48分31秒 | GPX125 エンジン偏


今日からまたGPX125のオーバーホール。
最近このエンジンしか見てないし、寝てる時も夢でエンジン組んでるから、
もしかしたら少し病んでるかもしんない。

今回は1機集中ではなく2機をまとめて分解して、
剥離とブラストも同時に行い組み立ての時は1機に集中するようにする。

やはり剥離とブラストは一気にやらないと、
チマチマやってると春になってしまうし、
とくにブラストはまとめてやらないと本当に大変。
ブラストが終わったら真っ白になるくらい汚れるから小分けにしたくないのだ。

ただ剥離とブラストする部品には番号を振って、
混ざらないよう管理しておく。
一回組まれたエンジンだから部品が混ざるのはなんとなく嫌だし。









今日はとりあえず1機バラしたが、
今回もキックスピンドルのストッパーがズレた位置で組まれていてやたらと遊びが多く、
ヘッドではバルブスプリングシートが入っていなかった。
日本では軽くリコールになる失態なんだが、
まぁでも超自分本意でサボる事しか考えてない民度の低い国民性だから完璧を求めるのも無理な話だが。
あと略奪と暴徒化が大好きも加えておくか。

私は最近このエンジンしか見てなかったんだけど、
かなりの割合でキックスピンドルのストッパー位置はズレていた。
もし初期オーバーホールしなくてもキックの遊びはどうか確認してもらいたいし、
でも部品の欠品は全バラしなくちゃ分からないもんなぁ。

当然だが知らずに使っていれば分からないミスなんだけど、
そんなエンジンで長距離走るとかって…
機械って正しく組まれていて初めて成立するもので、
部品足りない、組み方間違ってるじゃ話にならん。

これで初期オーバーホールの必要性が分かるんだが、
このザマならいっそのこと1機分の部品を全部
日本に運んで、
知り尽くしたエンジニアがこっちで組んだ方が絶対良いエンジンになる。
値段は跳ね上がると思うけど、
実際これだけの方が私みたいな者に初期オーバーホールに出していただけてる訳だし、
中国人に組ませても結局こっちで全バラオーバーホールするんだから、
中国で組むのは本当に無意味だと思うなぁ。

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GPX125エンジンの143cc4バルブ化 その8

2016年01月21日 14時53分03秒 | GPX125 エンジン偏
またまたお詫びから。
最近詫びてばっかりだわ。

GPXエンジンが再販されてから私の所に凄い数のメールが来るようになって、
その全てがブログユーザーの方からだから、
返信をしている暇がなかなかありません。
当然質問も沢山来ていて返信したくても本業や副業が忙し過ぎてなかなか返信出来ませんが、
必ず質問にはお答えしますしコメントもちゃんとお返しするのでそれまでお待ち下さい。

実はブログ書いてる時間ももったいないくらいなんだけど、
これは晩酌しながら書いてるから適当に書いてるようなもの。
だからあなた方は大酒飲みで酔っ払ったメカ好きのオッサンが書いたブログを読んでるようなもんだ。



長らく書いて来たエンジンのオーバーホールなんだが、
今回はヘッドとクラッチカバーだけ。









シックネスゲージを使ってバルブクリアランスを調整しているところ。

クリアランスはどれだけ取れば分からないので、
普通のヘッドと同じ0.05ミリに調整している。
と言うよりこれより薄いゲージ持ってない。









最後にクラッチカバーを付けてオイルフィルター室の中にはオイルを入れてあげる。

カバーのボルトなんだけど長さと本数にパターンがあるからたぶん間違えずにだれでも組めると思うよ。













そんな訳で無事完成。

毎回そうだけどチューニング的な事は何も行わず、
耐久性を重視して安心して乗れるエンジンが私の目標。
でも雰囲気は凄く速そうなエンジンだねぇ。

今回の再販でやっとエンジンが欲しい人に行き渡ったと思ってたら本日完売したようで、
たぶんまた来月か再来月には再販されるんでないかな?
またモダンワークスさんに聞いておく。

このエンジンは2週間使ってやっと完成したんだけど…









今朝モダンワークスさんからエンジンが一気に3機届いた…
そしてこれからあと2機入ってくる予定だから、
今週末もガレージで1人エンジン作るさ。

しかし売れたエンジンのほとんどが私の所に来てるようなもんだから、
モダンさんも「こいつは何者だ?」と思われているだろう。
なんて事はない。私は一界のサラリーマン、
それと自称日本一の横型中華エンジンマニアだ(笑)
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GPX125エンジンの143cc4バルブ化 その7

2016年01月20日 13時17分10秒 | GPX125 エンジン偏
まず最初にまたお詫びから。

GPX125のオーバーホールの依頼が殺到してしまい、
完全に私のキャパシティオーバーになってしまったので、
今日予約をいただいた方までとしてオーバーホールの依頼を一旦停止いたします。
多分今日最後にご依頼をいただいた方のエンジンが終わるのが来月の半ばから下手すると月末。
明日から2機同時に行ってもこのくらい時間がかかりそうなので、
再開するとなると次の再販くらいになってしまうかもしれませんが、
初期オーバーホールを考えている方は来月くらいにまた連絡下さい。









本題のGPX125の4バルブ143ccなんだけど、
前は確か腰下まで書いたっけか。

シリンダーなどを組む前にヘッドからバルブを外して擦り合わせをするんだけど、
その前に必ず行うのがプラグホール。
実際は穴じゃなくてプラグを入れる時に、
何もしないとプラグレンチがヘッドと干渉してプラグが締められない。

だから写真のようにプラグレンチが干渉しないようヘッドの一部を削る必要がある。
だから自分で4バルブを組む方はヘッドを組む前に必ずここを削っておこう。









スタッドボルトは付属の長いタイプに交換するんだけど、
まぁ分かるとは思うけどエンジンに向かって右側の方に長いボルトを入れる。

ここはノックピンが入るからこっちだけ長くなってるんだけど、
ボルトを入れる前にアンチシーズを塗っておくと焼き付き防止になるよ。









ピストンとシリンダーにはタップリとモリブデンペーストを塗っておく。

ちなみにこのピストンにはサイドにモリブデンコートが無いんだよなぁ。









シリンダーを入れたらヘッドを直ぐ組める状態にしておいて、
メタルガスケットにカッパースプレーを吹いて軽く乾かしたら直ぐいれる。









いつものようにバルブはオーバーラップ状態にしてから組み付ける。

書き忘れたけどヘッドとシリンダーは一応面研してあるんだけど、
4バルブヘッドとセラミックシリンダーは必要無いくらい素晴らしい面が出ている。

毎回こうなら楽なんだけどなぁ。









ヘッドを組んでカムスプロケットをかけようとしたら、
カムチェーンがパンパンに貼っていて凄く苦労した。

どうせ少しは伸びるから構わないんだけど、
恐らく2リンク伸ばすと今度は長すぎになっちゃうんじゃないかな?
まぁ組むに苦労すると覚えておこう。








ピストンがトップでヘッドは完全にオーバーラップ状態になってるから、
ここで組むとオーバーラップでもバルブとピストンが1番遠い状態になる。

こうやってバルタイを出すと全円分度器が無くても安全なタイミングに出来る。
けど、ホントはちゃんとタイミング出した方が良いんだろうね。

今日はここまで。

次はクラッチカバーなど組んで完成形をお見せするんだけど、
自分のエンジンも作りたくなるくらいカッコ良い。

まぁ自分のGPX125はたぶん来年。
その前に今年はツーリングに行けるか心配だ…

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GPX125用の143cc2バルブキットが発売されました。

2016年01月19日 21時55分38秒 | GPX125 エンジン偏



昨日モダンワークスさんからメールを頂いて新製品が出たとの事だったので、
せっかくだから私の方から紹介してみる。
ちなみに現在お預かりしている143cc4バルブはほとんど終わったけど、
今後組み方などを書いていくつもり。
だからすでに日記ではないよね(笑)



新製品とはGPX125用の143ccボアアップキットで、
今までは4バルブ用のラインナップはあったものの2バルブ用は無く、
143ccにするには4バルブを買わなければいけなかったんだが、
今回から初期装着の2バルブヘッドでも143ccに出来るようになった。

ちなみに143ccのボアサイズは58ミリでメッキシリンダー。
クランクは4バルブ用と同じだとするとストロークが54ミリのピストンピン径は14ミリ。
もしこのキットを買って後から4バルブにしたかったらヘッドとピストンを買うだけで済みそう。
まぁこれの単品販売に応じてくれるか分からないけど、
ここはモダンワークスさんに頑張ってもらいたいなぁ。

当然ボアアップしなくても全然構わないし良いエンジンなんだけど、
ウチに初期オーバーホールの依頼をいただいた方には、
モダンさんで売っている超ハイコンプピストンの同時装着をお薦めしている。
GPX125は最初からレギュラーかハイオクかで悩む圧縮比だから、
ピストン代も2980円だしハイオク指定にして乗ろうよ、って感じだ。
だから超ハイコンプのエンジンにレギュラーガソリン入れたら、
ピストンやヘッドが溶けたりするから絶対やめよう。
俺は去年ガソリンをケチってピストンを棚落ちさせた苦い思い出があるけど、
100キロも走る前に壊れて親父に運んでもらったから、
ホントにダメ息子だ…

一応143ccの利点を書くとボアアップによるモアパワーが増えるのと同時に、
少しピストンは重くなるけどクランクは碇型になるからクランクとピストンのバランスの悪化は最小限だし、
シリンダーはメッキシリンダーになるから放熱性がかなり上がる。
しかもスリーブが無いからシリンダーがかなり軽いのだ。

ただ組み込みにはクランクケースのボーリングが必要だけど、
シリンダーが当たる部分だけ軽く削れば入っちゃうから難しく考えないでも大丈夫。
実際ウチで143ccにする場合ボーリング代は無料だ。

んで、最後にまたお詫び。
こんな形でお客様にお詫びするのは失礼ですがお許しを。


今回のGPX125の再販で初期オーバーホールの依頼が入り過ぎて私のキャパシティを完全にオーバーしてしまいました。
なので今回ご依頼いただいた皆様には納期に関して多大なご迷惑をおかけする事になりますがどうかご了承下さい。

剥離やブラストはまとめて行えても組み込みに関してはまとめてやりたくはないですし、
一人一人のご要望も違うため私の頭のキャパも超えそうな勢です。
よってウチに部品が届いた順番で優先順位を決めて行いたいと思いますので、
ご理解の程よろしくお願いいたします。

それとモダンワークスさんにつきましては購入分のお支払いが着払いから振り込みに変更していただくなど、
ワガママを柔軟に聞いていただき誠に申し訳ありませんでした。
別途メールでこちらからお手数おかけした事お詫びをいたしますし、
また部品購入でお返しいたしますのでよろしくお願い申し上げます。




そんな訳で本業が暇な代わりに皆様のおかげで忙しくさせていただいとりますが、
バイクシーズンまでには仕様変更していただいて、
シーズン中は乗って楽しんでいただきたいかなぁ。


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GPX125エンジンの再販が始まりました

2016年01月18日 21時11分42秒 | GPX125 エンジン偏







GPX125エンジンの販売はこれで3回目。
そして再販のたびに即売り切れていた人気のあるエンジンで、
ウチでも販売がはじまるたびに毎回初期オーバーホールを入れていただいている。

で、毎回即売り切れるから欲しかったら直ぐ買うように毎回ブログで忠告しているんだけど、
別に私はモダンワークスさんと組んで何かやっている訳じゃなく、
俺も1人のユーザーにしか過ぎない。
その割には買い物し過ぎなんだけど。

今回はこのエンジンの初期オーバーホールの必要性について語らせてもらうんだけど、
俺も自分の仕事増やしたい訳じゃないんだが、
やはり初期オーバーホールは必要だと思う。

良いエンジンだと何回も言ってきたけどやはり中国人が組んだエンジンだし、
ミッションのベアリングはかなり脆いから下手すると砕けたりするし、
キックの遊びがマチマチでポンチマークを無視してズレて組まれてるなんて毎回。
キックの遊びが多いと始動困難になるし、
ケッチンをかなり食らうからクランクの芯がズレたり、
ケースやミッションやベアリングにダメージが蓄積されて、
いきなり壊れる、なんて事があるかもしれない。
これは脅しでも何でもなくホントの事だから。

このエンジンを販売しているモダンさんでも初期オーバーホールを推薦しているし、
そんな爆弾を抱えたまま使うのも疲れるし、
いざ壊れたらこのエンジン嫌いになっちゃうし、
所詮中華エンジンだから… で片付けられて終わり。
これが悲しいから口酸っぱくして初期オーバーホールを薦めているんだけど。

当然初期オーバーホールせずに使う人もいるかもしれないから、
そんな方のために買ったら確認してもらいたい事を幾つか書いておくと…

1 まずバルタイを見る。

左側の丸いカバーを外してジェネレーターローターのトップと、
カムスプロケットの合いマークがヘッドの切り欠きに合っているかだけでも確認してもらいたい。
細かいバルタイは出さなくて良いからそれだけでも行って欲しいかなぁ。

2 キックの遊びを確認する。

これは実際にキックスピンドルを回してみて、
遊びが適正か診てもらいたいんだけど、
酷いのになると踏みしろの半分くらいが遊び、なんてのもある。

この場合はクラッチカバーを外してキックスピンドルとストッパーのポンチマークが合っているかを見てダメなら合わせれば良いんだけど、
スピンドルと始動用のギアがズレてる場合もあって、
こっちは腰下割らないと修理出来ないから、
この場合はいよいよフルオーバーホールかな。

3 ミッションのタッチや入りやすさを確認する。

中にはシフトドラムストッパーアームがあちこち干渉してタッチが重くなっていたり、
酷いとギアが抜けたり飛んだりする。
この場合はクラッチをバラしてチェンジアームやストッパーアームが当たっていないか調整すれば直ったりするけど、
このエンジンはボトムニュートラルだからギア飛びはしないかなぁ。

後は外観のボルトが緩んでないか、オイル漏れしていないかなど簡単にチェックして貰ってから使ってもらいたいかな。
それと最初から入ってるオイルは必ず交換してドレンボルトをマグドレンに交換してもらいたい。

ウチの場合はこの他に塗装の剥離やクランクの芯出し、
クラッチカバーのブラストをしてヘッドはバルブの擦り合わせなど、
使ってもないのにここまでフルオーバーホールして15000円のベアリング代とオイルシール代は別。
これは143ccにしてケースをボーリングしようが、
4バルブにしようがこの金額。
だから17500円と送料だけ気にしてもらえれば。
オーバーホールでこの金額はバイク屋さんの半分以下だけど、
4万で買えるエンジンに工賃3万以上は払いたくないと思うし、
同好の仲間からあまりお金取りたくない。

ちなみにオーバーホールの申し込みは私のメールアドレス、
msworksjapan@yahoo.co.jp までどうぞ。
ただ私とお話ししたい方も質問がある方も構わないから。

そんな訳でまた直ぐ売り切れそうだから、
後悔しないように欲しかったら無理してでも買っておこう。
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GPX125エンジンの143cc4バルブ化 その6

2016年01月17日 21時58分17秒 | GPX125 エンジン偏


GPX125エンジンの続き。
まずオイルポンプをバラしてみる。

このエンジンのオイルポンプはこんな形をしていて、
小型の割には容量が多く、さらにケースに半分隠れるように付いているから凄くコンパクト。
ただオイルジェットがこのエンジンには無いのが気になるんだが、
まぁクランクがオイルを巻き上げるから問題無いと言えば問題ない。

ちなみにケースの形状でオイルジェットがあるのもあるから、
このケースが安定して供給されれば強化、ではないけどオイルジェットがある少し安心なケースとして売れるかな?









組み立てるとこんな感じだけど写真のプレートは反対側に裏返しても付いちゃうんだけど、
オイルが圧送されなくなるから気を付けよう。









次はクラッチなんだけど初めての人はここでミスりやすい。

まずクラッチバスケットをシャフトに入れる前に、
バスケットのストッパープレートを写真のように入れて少し回し、
シャフトの切り欠きに引っかかるように装置する。









その後プレートが回らないように、何て言う名前か知らんがストッパーのストッパー?をいれる。

これを守らないとクラッチバスケットを締めた時クラッチが回らなくなる。









クラッチとプライマリギアを締めてからクラッチスプリングとリフタープレートを組み、
クラッチプレートを持ち上げながらボルトを締めていく。

前にクラッチプレートを持ち上げずに締めたら、
プレートが引っかかってクラッチが切れなくなったから、
それから気を付けるようにしている。









ここまで組めばクラッチ側は終わり。

カムチェーン側は付くようにしか付かないから割愛するけど、
143cc化に伴いカムチェーンを付属の長いタイプを使うからストックの物は使わないように。

取りあえず腰下はここまでやれば終わったようなものだけど、
実の所言うと組み始めからここまで3時間近く使っていた。
いちいち確認しながら組むから仕方ないんだけど、
シフトドラムストッパーアームの調整だとか、
ちゃんとギアチェンジするかとか見てると時間きかるんだな。

しかもニュートラルからシフトダウンしないから焦ってみたりとくだらん勘違いをしてみたり。
このミッションってボトムニュートラルでN-1-2-3-4のシフトパターンなのをコロッと忘れていた。
このエンジン2機目なんだが…

そんな訳でGPX125はボトムニュートラルって事は覚えておこう(笑)
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GPX125ccの始動確認

2016年01月16日 10時58分28秒 | GPX125 エンジン偏



今日もGPX125のお話なんだが、
今回は組み立て中の143ccの方ではなく、
125cc4バルブの方で、始動確認をお願いされていたから、
貰ってきたカブにエンジンを載せキャブはPC20とプレスカブのジェネレーターを使い、
タンク代わりに耐油ホースにハイオクガソリンを入れ、
数回キックしたらアッサリ始動しチョークを戻したら完全に安定した。

エンジンがかからなかった原因は多分ジェネレーターで、
武川の全波から半波ジェネレーターを使ってもらえればエンジンはかかると思うし、
一緒に送ってもらったYDキャブはセッティングパーツが何も無いから使っていない。

エンジンの感じなんだけど完成したてで空吹かしするほど私は愚かではないから、
軽くブリッピングしかしていないけど、
アイドリング付近の感じはウチのコンプリートと大した変わりは無く、
やはり4バルブは上を回してみないと良く分かんないね。
ただ圧縮比は4バルブの方が上だし吸排気効率は高回転なら4バルブの方が当然上。
オーナーさんには早く乗ってみてもらいたいなぁ。


ちなみに143cc4バルブの方はほとんど終わってるんだけど、
こっちは詳しく書きたいからまた今度。









ちなみに143cc4バルブの完成形はこれなんだけど、
凄そうな雰囲気はあるもののクラッチカバーは塗装されてるね。
だから現在製作中のとは感じが違うと思うけど、
早く作りたいが休日返上が去年秋から続いてるから、
たまには休みたい…

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自分のエンジンは未体験の塊

2016年01月15日 21時11分02秒 | 輸入横型エンジン編


また先にお詫び。
コメントをいただいているけどなかなかお返し出来なくて申し訳ないです。
まとめてコメントをお返しするのでよろしくお願いします。



今日は製作中のGPX125はお休み。
と言ってもかなり進んでもう完成間近なんだけど、
今回は今年の自分のエンジンを少し紹介する。

冒頭の写真はロンシン125ccのクランクケースに、
WIN120の巨大オイルポンプを装置した物で、
このケースにクランクは中華1次側クラッチの57ミリストロークを合わせ、
ミッションはモダンさんの2次側クラッチキットのクロスミッション、
カバーもモダンさんの2次側クラッチをそのまんま使う。









ただクラッチカバーはオイルジェットに対応しておらずオイルポンプがカバーに当たるから、
当たる部分を削ってフィルター側に逃がし、
穴が空いた部分を熊谷技巧さんで埋めてもらった。
これでポンプとカバーが当たらなくなり、
なおかつオイルジェットまで使えるエンジンになるのだ。









オイルフィルターが入る部分はこれだけ逃げる事になる。

ただこれだけ逃げるとフィルターが入らなくなるから、
その対策もしっかり行う。









オイルフィルター自体を1番小さいサイズの物に代えて、
それでも当たるからフィルターを少し凹まして使う。
これでモダンさんのクラッチカバーは使えるし、
オイルジェットも機能するエンジンになる。

とりあえずカバーは出来たから自分のエンジンも作りたいんだけど、
そんな暇無いから春までには…




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GPX125エンジンの143cc4バルブ化 その5

2016年01月14日 21時26分21秒 | GPX125 エンジン偏


今日から組み立てに入るんだけど今回からは詳しく書いていくから、
日記の機能は無くなるけどよろしく。

組み立てに入る前にクランクの芯を見てみたがどちらも0.025ミリの素晴らしい芯が出ていたから何もしなかった。
あまりにも針が動かないからゲージを疑ってしまうくらいだったけど、
ここまで芯が出ていると最高に気持ち良いね。









クランクケースはバリを落として綺麗に洗浄してエアブローしておく。
ただこのケースはホントにバリが無いんだけど。

次はケースにベアリングを入れるんだけど、
今日から寒いからケースをバーナーで軽く炙るだけでベアリングがスコンと入る。
これが夏なら触れないくらい炙らないといけないから、
夏はベアリングをキンキンに冷やしておいた方が楽っぽいんだけど、
ベアリングが結露するからなぁ…









クロスミッションを入れてキックスピンドルも入れたら、
クランクが入る部品をまたバーナーで炙ってからクランクを入れる。
左側のケースだけ圧入になっているから、それなら熱すれば軽く入るのだ。

この後ガスケットにオイルを塗ってから装置してノックピンも入れてケースを閉める。









ケースを閉めたらいきなりボルトを締めないで、
ミッションのスラスト方向のガタを確認したり、
クランクにもガタが無いかも見たりクランクを押していないかなど、
しつこいほど確認していく。

当然ボルトを締めたらまた確認するんだけど、
ここで気に入らなかったらまた開けて確認したり、
ミッションのシムの厚みを調整したりする。

とにかくガタがあり過ぎてもダメだし抵抗があってもダメ。
ここは自信が無かったら出来る人に任せちゃっても構わない。
単純な構造のエンジンだから少しの抵抗だってチリも積もればマッキンリーなのだ。









キックスピンドルとストッパーの合いマークを合わせるんだけど、
写真みたくシャフトに対してストッパーを右に1つズラすとキックの遊びが減る。

今回はそんな事せず合いマークを合わせて組んだけど、
ヘッドにデコンプが付いてる機種は遊びを減らすと圧縮上死点後からのストロークが増えるから、
始動しやすくなったりする。

でも遊びが無さ過ぎると圧縮上死点後が出しにくくなるから、
好みで1コマくらいはわざとずらしても問題無いよ。
ただ遊びが増える方向にズラすと始動がかなり大変だけど。

今回はここまで。

次はクラッチ側を組むんだけど、
ここもいくつか大事なポイントがあるから、
是非見てもらいたいかな。
コメント (2)
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