最近このブログの写真は、気楽にそのままアップできる携帯写真を使っています。スペインでは携帯で撮っても持参のモバイルに写メールできないので、
写真は後日と言うことでまずは、文章のみのスペイン・レポートをさせてください。
【100ユーロでビジネスクラスの席に!】
セントレア空港・ルフトハンザ空港のカウンターでチェックインの時、
「100ユーロでビジネスクラスの席に座れますが変更なさいますか?
食事やサービスはエコノミーのままですが・・・」
即決定!この判断は大正解だった。
シートが広い上にいろいろな角度に変えることが出来るので、
長い機内生活の疲れがまるで違う。
ラッキー!
ちなみに、今回のツアーは航空チケット、ホテル、レンタカーなど、
全てインターネット予約をした。
今までは旅行会社に取ってもらっていたが、結構自分で出来るものだ。
本当に便利な時代になった。
【美しいマドリッド空港】
実に芸術的な空港。
天井は高く(当たり前か・・・)波打つ寄せ木の曲線が美しく、
大きな建物を支える沢山の柱は朱色から橙そして黄色と少しずつ色が変化してゆく(グラデーションというのだろうか?)。
「ワ~ッ!凄い!」と思わず、ウナルくらい美しかった。
あちこちにある広告のデザインも素晴らしくハイセンス。
さすがガウディー、ピカソ、ミロを生んだ国だと思った。
思わず立ち止まって見上げていると、見知らぬ人が「ビューティフル!」と、
同感目線を送りながらボクを追い越していった。
(こういった見知らぬ人とのコミュニケーションは、
圧倒的に日本より外国の方が多い。海外での楽しみのひとつだ)
イミグレーション近くの壁にあまりに美しい宣伝があったので、
写真を撮っていると警備のお巡りさんが寄ってきた。
このあたりは撮影禁止だったらしい。
ヤバイヤバイ!(笑)
【プラド美術館】
マドリッドでの楽しみは何と言っても美術館めぐり。
なかでも、プラド美術館とソフィア美術館。
お目当ては、プラド美術館ではゴヤの「黒い絵」のシリーズ、
ソフィア美術館ではピカソの「ゲルニカ」だ。
どちらも、15年前に尺八のジョン・海山・ネプチューンの仕事で
マドリッドに来たときに出会って大きな感銘を受けた。
名画との再会!
美術館でのボクの絵の見方は、ほとんどの絵を素通りすることだ!(笑)
人間の集中力はそんなに持続するわけはないし、
画家は1枚の絵に膨大な時間と溢れる想いをかけて描いているのだから、
こちらも数を少なくしてじっくり腰を据えて観るのがイイと思う。
そしていろいろに想像するのが楽しい。
大げさに言えば、絵を前にして画家との対話を楽しむのだ。
ゴヤの「黒い絵」の連作を前にして考えた。
我が子を食べるという衝撃的なテーマの絵(旧約聖書の話から?)、
よく分からない黒い子犬の絵、
戦っている二人の巨人、
悪魔(魔女)にそそのかされている民衆たち・・・・
なぜゴヤは、晩年にこんなに人間の心が持つ暗い部分を描かなければならなかったのだろう?
何と辛い人生なのだろう?
時代もあるのだろうな~?
涙が出た。
ゴヤの「1808年5月2日・3日マドリッド」の前に釘づけになった。
戦いを描いている。
左には、銃殺されるのを待っている市民・・・ある人は目を大きく見開いて覚悟をし、ある人は恐怖に恐れおののいた目をしている。
一人一人の市民の性格、そして今まさに死なんとするときの心理描写を一枚の平面にこんなに描写できることへの驚き。
さらに、右に描かれた銃殺しようとしている兵士たちが、
そろってうつむいていることが素晴らしい。
このことは、殺そうとしている兵士たちもこの殺し合いを望んではいないことを表している。
ゴヤの目は、自分の民族を殺した相手のフランス兵をもあたたかく見守っている。
涙が出た。
【フランス人とのハーフの甥に再会】
ボクは6人兄弟。
上に姉が3人。そして兄と妹。ボクは下から2番目だ。
いちばん上の姉は大人になってから美術に目覚め、30歳にしてパリに留学。
美術学校で知り合ったジャン・ピエール・ポアロと結婚した。
息子が二人いて一人はパリ、そして一人はマドリッドに住んでいる。
2006年の春、弟のフランシスにはその両親と共にパリで再会したが
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兄のベルナールとは彼が中学時代に日本に来てからだから
きっと30年ぶりくらいだろう?
マドリッドの家に行って奥さんと2人の娘に迎えられ、
晩ご飯をごちそうになり、お互いカタコトの英語で会話!(笑)
30年ぶりにあったハーフの甥のやさしい性格
奥さんの聡明さ
二人の娘のかわいさ
何と素敵な家族なのだろう!
と、感激することしきり・・・・・・・。
幸せな一夜だった。
ボクはピアニカを吹き、9歳の姉は、
習っているフラメンコ・ダンスのカスタネットを披露してくれた。
右手の2指から5指を使って作り出す細かい3連符、
彼女はまだウマく出来ないでいるが、交代してやらせてもらうと、
ボクはできそうだった・・・・・。
こういう時は、あまりウマくやらない方がイイ。
可愛い甥の娘を傷つけるから・・・・・笑
今日一日、去年ニュージーランドに行ったときに思いついたメロディーがアタマの中で鳴り続けている。
この旅の中で完成させよう!
思いっきり楽しんで来ること、それしかないですよね。
僕も数十年前にバルセロナを訪れたことを思い出しました。
羨ましいです~
芸術家同士の対話ですね!
まだ始まったばかりの旅なのに何か凄いです!
思う存分に楽しんできてくださいね~☆
また楽しい記事待ってま~す。
首をなが~~~~くして、その曲を待っています。
またまた帰国後のライブが楽しみです。
これから続く旅と、素敵なベルナールさんご一家に
しあわせがいっぱいありますように!
大学で教えていると、春休みや夏休みをどう使うかが、自分の年間スケジュール管理のポイントになるようです。
旅の最後にはバルセロナに行く予定です。
いい曲が出来ればいいのですが・・・・・笑
美術館は いいですね
静かな空間の中で 自分の目で見たものが 心の中にしみこんでいく間隔が好きです
とってもとっても素敵なことですね。
うらやましいです。
20年以上前に行ったスペインの
思い出すのは11月の澄んだ空気と震えるような美術
街の冴えた色です。
今のスペインにもあふれているだろうと思います。
マサさんの中に、沢山詰め込んできてくださいませ。
旅を楽しみつつも、無事のご帰還を。
確かギリシャ神話ではなかったかと思います。
まだ小学校にあがるかそれ以前に、母の講読していた美術雑誌(名画がたくさん載っている)にこの絵が載っていて、子供ゴコロに衝撃を受けた記憶があります。
ゴヤは暗いけど力強い絵、否応なしに目を奪われる絵が多いですよね。わが子を喰べるサトゥルヌスも怖い絵なんだけど何度でも見ずにはいられない、小学生の目すらもひきつけてやまない絵でした。
本物見てみたいです。ちょっと怖い気もしますが。
ありがとうございます~!
ほとんど解説を見ないので、かなりいい加減なところがあります。
本当は、なぜ、ゴヤがこんなテーマを絵にしたのか?
もっと調べなければいけないのですが・・・・・。