【ソフィア美術館】
プラド美術館より新しい絵画が展示されている。
「ゲルニカ」はやはり一番人気だ。
他にも、
若い頃確か「青の時代」と呼ばれる頃の作品、
キュビズムの初期の作品、
有名な「泣く女」
などピカソの作品が多く展示されて、
天才の作風の変化が感じられるのがとても面白かった。
「ゲルニカ」の創作課程を撮った8枚の写真があって、
最初のスケッチのような段階からどんどん変化していった様子もつぶさに見ることができ、とても興味深かった。
ミロの作品、ダリの作品もやはり素晴らしい。
驚いたのが、昨日のプラド美術館にしても今日のソフィア美術館にしても、
幼稚園児の10人くらいのグループが来ていること。
そして、いわゆ「名画」の前の床に座り込んで絵を見ながら先生の説明をかなり真剣に聞いていたこと。
また、先生の質問に対して子ども達が自分の考えを述べていたこと。
(もちろん何を言っていたか分からないが・・・・・笑)
日本では考えられない光景だ。
「幼稚園児にピカソやダリが分かるわけがない!」
「もし子供が名画を傷つけたら大変だ!」
「美術館の冷たい床に直に座って体が冷えて風邪でもひいたらどうしてくれる?」
などの声が聞こえてくる。
子供の頃から、
ホンモノの芸術を自分の目で見、
ホンモノの人間の生きる苦悩を聞き、
自国の素晴らしい芸術家がいかに世界の人々に愛されているか、を聞くことは、
きっとあの子たちの人生に何が大切であるか?という考えを芽生えさせると同時に、
自分の国や人種に対する大きな誇りを意識させることになるだろう。
日本にたとえると・・・・・・
国立博物館に行って、
北斎や広重を見せてその素晴らしさを語り、
彼らがどんなにゴッホやモネに影響を与えたかを語るようなものだろうか・・・?
ある方がイタリアに住んだとき、幼稚園に入学したお嬢さんが最初に教わったフレーズを思い出した。
「私は世界一です!」
今の日本の学校教育、家庭教育の傾向はむしろ逆だ。
「人と同じようにしなさい!」
自分も含めて・・・・
今の日本人がどれだけ自国に誇りを持っているだろうか?と強く感じた。
ガイドの後にゾロゾロついて周り、説明を聞くだけで名画と対峙することなく去っていく日本の大人のツアーグループと、名画の前にベタッと座り込んで自分の意見を先生に述べているスペインの幼稚園児は、実に対照的だった!
夜はフラメンコダンスを観に行ったが、
セビリアでも観る予定があるのでその時にレポートします。
明日は、いよいよレンタカーを借りて南下。
運転は家内。ボクは助手席でナビゲーター(笑)。
今までカナダ、ニュージーランド、フランスでレンタカーの経験があるとはいえ、スペインの運転事情は相当に荒っぽいようだ。
また、言葉が分からない国で高速道路を走った経験はほとんど無く、
たくさんの進路間違いが予想される。
一応Googleで毎日の出発地点と到着地点を入力してプリントアウトしてきたとはいえ、所詮「絵に描いたモチ」。
どうなることやら・・・・・・笑
空港からはじまって、美術館の絵、フラメンコ、親戚との楽しいひととき、車窓の風景etc.... 様々な旅の光景が脳裏に浮かんでいるところです。仕事しながら(笑)なんだか一緒に旅しているみたい^^
それらの情景で、きっと普段は眠っている脳が開かれるに違いありません。初めて見るのに懐かしい、だとか……。
なんだかワタシも一度スペイン、行ってみたくなりつつあります(笑)。
おっと……このコメント書いている時間はそちらは真夜中の3時台ですね(笑)眠っておられるのか、時差ボケで起きてらっしゃるのか……!??(爆^^)
何よりも、ご無事で!!!!!(祈)
家に帰る瞬間までが旅なのですよ(なんだか子供の頃学校の旅行でよく言われていたのを思い出します)
ご無事のご帰還を~~~~
本物の芸術作品を本場で味わえる。。。
美術館での幼稚園児の子供たちがうらやましいです!
レンタカーでの移動楽しそうですね!
この先何が起こるか、行ってみないと分からないワクワク感がこちらまで伝わってくる感じです~~~
今日は夏日よりな卒業式でした。
たくさんの素晴らしい芸術作品に触れ・・・
ますますますますパワーアップされるマサさん
日本の教育も変わっていくといいですね
必死で追いかけるだけの旅でした。
自由なドライブだと、好きな所で、好きなだけ楽しめて
素敵ですよね♪
読むだけでも楽しくなっちゃう!
ご無事で、良い旅を!
誰でも日常生活において様々な制約がありますが
感性の世界はいつでもどこでも自由なはず。
でも日本社会では
子供達の自由でユニークな感性を型にはめようとする
親・先生が沢山いるという悲しい現実がありますね。
私達大人は、本物を前にして・・・
子供とじっくりディスカッションできるほど
感性豊かで賢くて優しいて大人にならないと!
いつも旅のお話から
日本の教育の欠点を知り、色々と考えます。