マサさんの「つれづれ日記」

松田昌のエレクトーン、ピアニカ(鍵盤ハーモニカ)よもやま話

Matsuda Masa

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自由な、楽しいクラスでありたい!

2009年04月28日 00時17分06秒 | 日記
ヤマハなんばセンター、朝のピアニカクラスはとても面白い。

大阪出身だから、僕のしゃべりも吉本色が強くなるのか・・・・・?
漫談のようになってしまう。

レッスン内容は、余談が多くなり、お笑いコーナーのように!

でも、内容はメチャクチャマジメな話だし、
ただただ、僕の体験をお話しているだけなんだけどね~~~!

なぜ、あんなにおかしくなるのだろう?
漫画的な人生なのか・・・?笑

確か2年くらい前、発表会の時、トーク用にアンケートをとると、

「正直言ってピアニカはそれほど好きではないのですが、
マサさんの漫談を楽しみに、毎月来ています!」
という解答が多かった(笑)。

このごろは本当に好きな人が増えているみたいですが・・・・。

また、生徒さんが、
かなり自由に本音の話をしてくれる雰囲気が、好きです。

新入会の時には、自己紹介をするのが通例になっていますが、
先月入会なさったKさん、挨拶で、

「のこぎりを弾きます!」
満場ガヤガヤ!(40人くらいのグループです)

「エエ~~ッ!ホント~~~!凄い凄い!来月持ってきて演奏してよ~~!」
と先生が言ったので、今月のレッスンで弾いてくださいました。

僕も少しやらせて頂いたのですが、難しかった~~!

「アレ、やりたいでしょう?」
とKさん。

(ここで大阪人は、アレ、が何かすぐ分かるのです!
 横山ホットブラザーズの、「オ~マ~エ~ハ~ア~ホ~カ~」
 僕が、このフレーズを使って作曲していることまでKさんは、
 ご存じのようでした)

先生としては、

ピアニカの教室でみんなが好きなこと言って、

自分をいろいろに披露して、

楽しい時間を過ごしてくれていることが、うれしいのです。

みなさん、ありがとう~!



ピアニカ教室のいちばん小さな生徒さん

2009年04月22日 00時02分13秒 | 日記


この写真、みなさん明るくて、ほのぼのした感じがあるでしょう?
目黒センターのピアニカ初心者コースのみなさんです。

真ん中は、小学3年生の浜島弓恵ちゃん。
先月、目黒センターの廊下で、僕が歩きながら歯磨きをしているのを見つけ、
「歯磨きオジサン!」という、楽しい名前をいただき、

その後、空き時間に僕のピアニカ演奏を聞いてくれて、
「わ~~!ピアニカいいな~~~!」
との感想!

「来月は17日の金曜日に来るからね~!」
と、約束をした。

そして、先週の17日に1ヶ月ぶりに再会!(笑)
翌18日には、教室見学にお母さんとお二人でいらっしゃって、
何と、入会してくれました~!

お母さんには、小さな声で・・・・・
「お母さん・・・いつ、退会なさってもいいですからね・・・・・」(笑)

クラスメイトのお姉さまたちも、とてもやさしく迎えてくださいました。
弓恵ちゃんの隣は中島さん
後は左から、武内さん、マサさん、亀山さん

う~~~~~ん!
これから、先生は大変だぞ~~~~~~!笑

彼女の人生にいい1ページができれば・・・・・と願っています。

アレンジコース、フロアー・コンサート

2009年04月19日 22時21分54秒 | 日記

今日は、名古屋ヤマハ伏見センターのアレンジ・コースの
フロアー・コンサートだった。

フロアー・コンサートとは、
ヤマハ・ミュージック東海1F楽譜売り場の特設ステージでの演奏。

このコースが始まって3年。
みなさん、こつこつと勉強なさってきた。
その3年間の成果の発表!

メジャーコード・マイナーコードから始まって、
効果的な伴奏、セブンスコード、テンション、スケールをどう使うか?
と理論を勉強し、

さあ、自由に曲と編成を決めてアレンジしましょう!
と、アレンジをはじめ、じっくり進んできた。

このクラスは音楽の先生ばかりでないのが面白い。

押し花アートの先生(正木さん)や、
麻酔科のお医者さん(春原さん)がいらっしゃる、
とてもユニークかつ、仲良く和気藹々としたグループだ。

今日のプログラムは、

『ファースト・コンタクト』作曲:高階佳守衣
El.:高階佳守衣
(素敵な曲でした。僕にも同じタイトルの曲があります・・・笑)

『埴生の宿』Arr.正木敦子
二胡:正木敦子
Pf:大池美緒
(ご自分で演奏なさった二胡、とてもいい感じでした)

『えんどうの花』Arr.春原啓一
Voc.&Pf:春原啓一
El.:水谷友栄
(アレンジにも歌にも、優しさが溢れていました)

『峠の我が家』Arr.大池美緒
El.:大池美緒
(名曲をオーソドックスに素敵に聴かせてくれました)

『アメージング・グレース』Arr.水谷友栄
El:水谷友栄
E.Bass:水谷建太
Pianica:松田昌
(家族共演は僕の理想の音楽形態!すばらしかったです)

『星に願いを』Arr.井上久実
El.井上久実
Bell:西村義江・高階佳守衣・正木敦子・春原啓一・大池美緒・水谷友栄
(心が洗われる気がしました)

みなさんお疲れさまでした~!

写真
前列左から
春原、高階、大池、水谷

後列左から
西村、正木、松田、井上、水谷(建太)

聞いてくださった知人から、
「みなさん、音楽をとても楽しんでいらっしゃるのが、とても良かった!」
との感想を頂いた。

うれしかった。

目黒、大鳥神社の銀杏

2009年04月16日 23時45分47秒 | 日記
東京、目黒区大鳥神社前歩道の銀杏(いちょう)。

昨日の品川の銀杏より、2,3日早く新芽が出たのだろう。

とても小さい葉っぱ、

ちょっと大きくなった葉っぱ、

いろんな大きさの葉っぱが鈴なり!

赤ちゃんの手のひらのような、小さな扇のような緑の命の自己主張。

街もあたたかく、「5月の風」が吹いていました。

明日、明後日・・・・5日後にはもう、普通の銀杏になるのだろうな~~?



躍動する命

2009年04月16日 00時30分33秒 | 日記
桜も良いけど・・・・・・。

黒い幹からはじき出るこの緑のイガイガが大好き!
大地からほとばしり出た生命力!

命は溢れて、枝から出るのを待てないで、
太い幹から直に芽吹いている姿もあったりする。

それがまた、面白い造形!

この季節独特の形を見せてくれる、銀杏の新芽。



今日は、ピアニカのHP映像制作打合せのため、
ヤマハの品川の事務所に行った。

途中の路上で発見。

明日の大鳥神社の銀杏も楽しみだ。

花見と暴力

2009年04月06日 23時59分29秒 | 日記

スペインから帰った翌日、日曜日の名城公園。
天気も良く、ポカポカとあたたかく、桜はちょうど満開!

「やっぱり、日本はいい~~・・・・・」
ハズなのだが・・・・・。

あまりにウルサくて閉口しました~!

あるグループはラテン音楽を、
違うグループはアフリカ音楽を、

ギンギンに音量を上げて鳴らし、踊っている。

自分たちの周囲の人がその音楽を好きか嫌いか?
静かに花を楽しみたい人がいるかも知れない・・と考えることなどまるでなく、

美しい桜とは何の関係もない、ドンチャン騒ぎ!

もっと凄いのは、大きなカラオケ装置まで持参して、下手な歌を延々歌っている。

この感覚は何なのだろう?

できるだけ人の少ないところばかり探して花見をしました~!


うんざりする、音の垂れ流し。
音楽を愛する人には、それは暴力。

スペイン旅行(6)

2009年04月03日 08時44分50秒 | ☆スペイン☆

いよいよ今回のスペイン旅行最後の都市、バルセロナ。
ガウディー、ピカソ、ミロ、ダリの街。

マドリッドよりずっと都会だと思った。
少し街を歩いて、いろいろな人間の欲望が渦巻く怖い街だとも感じた。
さて・・・・・。

【サグラダ・ファミリア】

地下鉄で高台にあるサン・パウ病院
(ガウディーの作ではないがとても美しい)
まで行き、遠くに、サグラダ・ファミリアの4本の長い塔を見ながら、
広い通りをゆっくり下っていった。
気持ちいい散歩。

近づくにつれて、ふっと蟻の巣を連想した。
材質の砂岩(確か)の色調と彫刻などの複雑な構造のせいだろう。

が・・・塔より高い黄色いクレーンが2機あるので、感激は起こらない。
何しろ、まだ制作中なのだ。

ヨーロッパの教会建築では、
100年や200年かけるのは当たり前のことなのだろう。
2020年に完成だという・・・・・・・・・・?

急ぎすぎじゃないか?と心配。
もっと時間をかけて、作れないのかな~?

ガウディーが予測したよりも、人間の世界は激変し、
芸術様式は大きく変化し、

石職人は少なくなり、
建築はコンクリートで作られるようになり、

設計図なしの共同製作は、
ガウディーのアイディアから逸脱することもあるだろう、と思ってしまう。

ウィーンのシュテファン教会も2つの様式(確かバロックとゴシック)が
組みあわさっていた。

当然、ボクの心配など、
ガウディーや、実際命をかけて製作なさっている方々は承知の上だろうが・・・・・。

「誕生の門」には心打たれた。
聖母子像はよく見るが、この誕生の門では聖家族(サグラダ・ファミリア)教会という名のように、
イエスと母マリア、それに父ヨゼフ(そして馬)が彫られている。

また、日本人でサグラダ・ファミリアの製作に携わっていらっしゃる
外尾悦郎さんが彫られた、ハープを奏でる天使がとても美しい。
同じ日本人として、胸を張った!(笑)

【グエル公園】

何という素晴らしい楽園だろう!と思った。
グエル氏が理想の住宅地を作る目的で、ガウディーが設計したらしいが、

きっと、ガウディーは、
ここに住む人々の笑顔をイメージして、喜々として製作しただろうと思った。

今は、ガウディーの予測に反してバルセロナの一大観光名所となっている。
スペインからの旅行者、フランスからの修学旅行、
イギリス、中国、日本などからの団体旅行・・・・・・

みんな、ニコニコしている。
ガウディーがこの笑顔を見たらきっと大喜びするに違いない。

自分も、人に笑顔でこちらを向いてもらえるミュージシャンであり、
人間でありたいと思った。

【バトリョ邸・ミラ邸】

海、恐竜の骨、きのこ、かたつむり、穴が沢山あいたチーズ・・・・・・
自然界の形の面白いものが、いっぱい登場し、
見て回るだけで、楽しくなってしまった。

【ついに地下鉄で・・・・・】

ミラ邸からホテルまで地下鉄で2駅。

派手なジャンバーを着て、鞄は小学生のようにたすきにかけて
(ジャンバーの中に)、
ピアニカをクビからぶら下げて歩く・・・・・。

こんな目立つオヤジを狙わないだろうと、
タカをくくっていたのが間違いのもとだった。

夕方でかなり込んでいる。
ぎゅうぎゅうの車内に乗り込んで、ドアからすぐの座席そばに立っていると、
前にいる鞄を持った青年が何だか邪魔。

体の位置を変えようとすると、今度は背中に不自然な重力を感じた。
クルリと体を回転させて、後を見ると、
男がひとり、丸めた自分のジャンバーを手に持っている。
男はじ~っとしていた。

一つ目の駅に着いたところで、鞄男が「エクスキューズミー・・・」とか言って、
もう一度ボクの前に来て、手すりに鞄を置いて中を見ようとしている・・・・。

宿泊しているホテルのある2つ目の駅に付いたので下車して、
ホームで何気なく、右の後ポケットに手をやると・・・

「ない!やられた!あのジャンバー男だ・・・・」

右の後ポケットには日本円で1万2千円入っていたハズ。
左後ろポケットのユーロと、鞄の中のカードとパスポートは大丈夫だった。

ボクは、財布は持たない人。
財布ごと無くしてしまったことが何度かあるから(笑)
お札はズボンの左後ポケット、小銭は左ポケットに、直接入れるようにしている。

日本円を右後ポケットに入れて置いたのは、
ユーロが足りなくなったときに両替するためと、
日本に帰ったときに便利なように。

悔しいやら、自分の馬鹿さにがっかりするやら・・・・(涙)。

しかし、背中に変な重力を感じたあと、
ボクは、ジャンバー男の顔を2秒くらいジッと見た。
その2秒の間、彼はどんな気持ちだっただろう?

また、その2秒の間に、
ボクが右後ろポケットに日本円がないことに気が付いたら、
どうなっていただろう?



次の朝、目が覚めて、大きな声でボクは言った。
「ああ~~~!そうか~~!あの鞄男もグルだった!」

何だか邪魔だったり、無理矢理前に来た鞄男は、
ボクの意識を自分の方に惹きつけ、さらに自然に動けないようにして、

ジャンバー男が仕事をし易くし、
仕事を終えたジャンバー男を、1つ目の駅でスムーズに降ろすために、
「エクスキューズミー」と、ボクの前に割って入って来た!

何という、素晴らしいチームワークと手慣れた仕事!
翌日になってそれに気づく、日本の人のいいお上りオジサンは完敗である。

スペインは、失業率が15%近い。
当然、悪い人も多いだろう。特に、バルセロナのような大都会では。

前回のブログでバルの食事が安くて最高!と書いたが、バルセロナでは、
フロアー係の若い男は、おつりを5ユーロ誤魔化そうとするし・・・・・

太ったおじさんボーイは、鳥を注文したのに、
(言葉が分からないとハナからバカにしているのか)
「カシワ!カシワ!」とカタコトの日本語を言いながら、
多分もっと高い牛肉を持ってこようとするし・・・・

ホントに、しっかりしないといけない街だと思った。

【ピカソ美術館】
ピカソが、南スペインのマラガからバルセロナに移り住んだ頃の作品を中心に、
沢山のピカソの絵を見ることが出来た。

入ってすぐの絵、1枚目。
14歳のときに描いた、タンバリンの皮に書かれた油絵のオジさんの肖像画で、
もうマイってしまった。

あまりに、すべての作品が素晴らしく、じっくり見るには何日もかかるだろう。
感想を書いてみよう。

1,14歳頃の作品もホントに凄い!写実の技術と表現力が素晴らしい。デッサンにしても、油絵にしても・・・・。

2,若い頃に、どんどん絵が変化している。タンバリンの絵の2~3年後には、風景画には、輪郭をぼんやりとしか描いていないものが現れたり・・

3,18歳の頃のパステル画がとても美しい。そして、書かれている人物の内面(自己顕示欲やずるさや・・・)がはっきりと描かれている。

4,「青の時代」。この深み。人間の心の奥行きを表現したのが20歳だなんて・・・!とにかく天才って凄いんだな~!(当たり前か・・・?笑)青だけのパステル画もあり、パステル画→青色だけのパステル画→青の時代・・・と想像できて興味深かった。

5,踊り子の絵があった。顔が2つ。右の顔は白くて美しい普通の顔、左の顔は黒と茶色の暗い顔。下半身は、左が明るく、右が黒く・・・・・。
 「ピカソの顔がいくつもある絵は、きっと人間の心のいろいろな側面を一つの顔に表現しようとしたのだろうな~?」と想像し、そのような見方でキュビズムと言われる絵を見ると、とても面白かった。

バルセロナの良い面(ガウディー、ピカソで楽しんだ)と
悪い面(グループ・スリ、バルのボーイの誤魔化し)
の2面性も、これもまたひとつのキュビズムか・・・・・・(笑)
スペイン最後の夜は、複雑な気持ちと共に、ふけてゆきました。


で、終わるはずだったのだが・・・・・・・・
最後の夕食のあと、ライトアップされたサグラダ・ファミリアに行った。
素晴らしいと思った。

いろいろな場所にうまくライトがあたっていて、昼よりずっと陰影があって立体的だった。
人がほとんどいないのが、またいい。

一つ不思議なことに気が付いた。
普通カテドラルは、外はほとんど壁だけで、
中にイエス像やいろいろな彫刻がある。

この教会は、それが外壁に出ている。
そして、昨日見学した限りにおいては、中はガラ~ンとしてなにもない・・・・。
これから出来るのかも知れないが・・・・。

普通は内部の大切な場所に安置される、像や彫刻が、
外壁に出ているのは何なのだろう?

ガウディーの意図は?

深夜にサグラダ・ファミリアの前で、
スペインの旅が無事(?)終わったことを感謝しつつ、
ウルウルしながら、変な日本人はバッハの無伴奏をピアニカで吹いていたのでありました。

めでたしめでたし!