goo blog サービス終了のお知らせ 

持続的燃焼

くすぶっていれば、やがてメラメラ

モノクロフィルム現像

2025年04月30日 | 写真の話

白黒写真、白黒フィルムとは言うけれど、黒白写真って言わないな。

ブラック&ホワイトとは言うけれど、ホワイト&ブラックとは言わんなあ。

てなわけで、モノクロームのフィルムを久々に現像してみた。

現像剤はフィルム購入と同時に買っておいたメーカー純正品。と言ってもD76なので、ごくごく一般的な調合組成だろう。2剤を溶解して1Lにするのだが、温水を使ったので冷めるまで放置だ。説明書きを読むと作ってから24時間置いてから使えとある。D76ってそんな面倒なこと言うものだったっけ。

翌日まで茶瓶で流しに置いておいたら、良い具合に20℃になってた。この季節は冷やさなくても温めなくても良いので、現像には良い季節だ。

現像タンクがプラ製なので、注入までが温度調節の肝で、後から加温とか短い現像時間では事実上無理だろう。

35mmリール二段で必要な現像液量は500ccだか580ccだか諸説あるが、1L作っておいて余裕たっぷりに入れて、真ん中に突っ込んで回す攪拌棒でぐるぐる回す。現像液の処理能力は10本/Lだそうなので、どうせ回収して茶瓶で薄まるわけだし。

最初の1分は連続撹拌、あとは30秒ごとに5秒ずつで液温20℃でのISO400フィルムの指定時間までインターバルを続ける。

氷酢酸しぶきは使わず、台所の掃除用品にあったクエン酸で停止液を作っておく。現像液や定着液も作るメスカップはさすがに食品と共用にしたくないので100円ショップで調達。

現像液を茶瓶に戻し、酸で時間キッチリに停止。

定着液はスーパーフジフィックスの希釈液を、これまた1L作って使用。そういやフジフィックスって箱入りの粉剤じゃなかったっけな。今回買ったら液体の濃縮液だった。

漏斗も100円ショップ。

水洗は、タンクを開けずに漏斗状の中心から水を入れて、底からリールのフィルム間を上に通したら良いかなと思ったが、下まで行かずに溢れちゃってイマイチ。キングのプラ現像タンクだと撹拌つまみにホースをつなげればそういう水洗ができて水を有効に使えたと思う。

結局、蓋を開けて勢いよく流水で。

水道水ももったいないので、今度現像するまでにQW買っておこう。

洗濯物干しに吊して乾燥。フィルムがカールする分は下に洗濯ばさみの重さ分で伸ばす。現像タンクのおまけにスポンジが付いてきたが、どうも水痕が残っちゃってうまく使えない。素直にドライウェル使う方が良さそうだ。

機材と消耗薬剤代金のまとめ

現像タンク 5,390円

現像液   770円 処理能力10本分

液保管茶瓶 450円×2

メスカップと漏斗 110円×2

定着液   1,000円 処理能力たぶん60本分くらい

合わせて1万円くらい。せっかく現像タンクを新調したことだし、せいぜい使って物理的な写真記録を残していこう。

ところでこの背高なタンクを入れるには、ダークバッグは大きい方が良い。この前買った新しいのは55×60cmで、ちょっと狭かった。たぶんMとLで言えばMサイズなんだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 月の沈むまで | トップ | プレセペと火星 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

写真の話」カテゴリの最新記事