アンチホンダ

最初は、夫婦でＪリーグの順位について話をしていただけだったのです。

　ママ「名古屋にはピクシーがいるからね」

　パパ「横浜Ｍには中村俊輔がいるからね」

　チビ「ほんだは？」

え、本田？
本田は遠いところにいるよ？

　ママ「本田が好きなの？」

　チビ「うん」

　ママ「ママは本田より松井が好きだなー」

　パパ「パパは本田より中村俊輔が好きだなー」

　チビ「○○くん（自分の名）はほんだがすき」

頑なだな。

　パパ「中村俊輔と本田とどっちが好き？」

チビ即答。

　チビ「ほんだ」

なんかむかつくー。
ぶーぶー。

　パパ「中村俊輔より本田が好きなひとは、うちにはいられなくなっちゃうなー」


しばし。

あれ。

チビがしきりに目を擦ってるけど。

　「泣いてる？」

首を横に振るチビ。

　「眠い？」

チビ、否定。

　「かゆいの？」

また否定。

と、キッチンからママが戻ってきました。

　「あらあら泣いちゃって…。さびしかった？」

ママのやさしいことばに、堤防決壊。

　「うわあぁぁぁーーーんっ」

えーーー（Ｔ＿Ｔ）
嘘だよ冗談だよごめんよーっ

　「うわあぁぁぁーーーんっ」

誰が好きでもうちにいられるよぉ！
ずっと一緒にいるよぉ！

謝り倒して、なんとか泣き止んでくれました。
ほっ
そこまで深刻に捉えられるとは思わなかった。油断禁物です。これからは気をつけよう…


ちなみに。
よっぽどショックだったのか、その後しばらくパパからまったく離れようとせず。

泣き始めてからだっこしていたのだけれど、「おひざ。」と言うので抱え直すために一回降ろそうとしたら、断固拒否。

だっこ中に眠そうになったのでお昼寝を提案しますが、これまた断固拒否。

しかも、だっこのまま寝てしまったのでしばらく抱えたままでいたら、２回おねしょをして、パパずぶ濡れ。

起こしておふろに連れていこうとしたのですが、自分が服を脱ぐためにママに預けようとしたら、これまた断固拒否。

結局、脱衣所まで３人で行き、そこで降ろすことには成功したものの、ずっとパパの手を握っていて。

　「おしっこ。」

パパももう服脱いじゃったし、じゃあママと行っておいでー。

　「やだ！パパと！」

…一生パパと離れられなくなったらどうしよう。あはは…。


まあ、お風呂の中で遊んでいるときにちょっと離れたのを契機に、お風呂上がりはママと過ごしていて、それは杞憂に終わりましたが…

いやー、焦った。

ちっ、本田め。（八つ当たり）