memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

自由が丘の名店 居酒屋「金田」

2013-11-07 06:08:19 | グルメ
2013年11月2日(土)朝日夕刊
「飲むには理由(わけ)がある」by居酒屋探訪家 太田和彦 より

「酒品」


東京・自由が丘の居酒屋「金田」は、川崎汽船外国航路の司厨をしていた金田直が、大人の居酒屋をめざして昭和11(1936)年に開店した。
生来の頑固で酒の燗具合や安い肴の味にこだわり、一方「酒は自分のペースで飲む」を信条として客の泥酔や口論を嫌い、いつしか「金田酒学校」と言われるようになった。お100以上もある肴はいずれも吟味された見事なもので、1時間もすると日替わりの人気品は次々に品切れになってゆく。

山の手の住宅地らしく客はみな上品で、知り合いに会っても目礼くらいで席は立たない。
近所にお住まいの夫婦客のまじり、父と妙齢の娘という、小津映画に出てくるような客が静かに盃を傾けている。

ここほど自らの「酒品」を意識する居酒屋はない。
壁の小さなプレート「祝三十年 金田酒学校 生徒一同」は「五十年」「七十年」とプレートが続く。
私も生徒の一人。
「九十年」に加わるのはもう無理だろうが、店は続くことだろう。


なんと、ここ、行ったことがあります。
入社間もないころ、職場の先輩が、彼女の地元の居酒屋で、これぞ真の酒呑みの店、と連れて行ってくれたのを思い出しました。
この文章で紹介されている通りの、そんな御店でした。
再訪したくなりました。


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