memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

銀座よし田の鴨せいろ

2019-11-25 02:49:30 | グルメ
2019年11月21日
朝日夕刊 「おんなのイケ麺」より

新派の女優 春本由香さんのおすすめ。
六代目尾上松助のお嬢さんが父の思い出の店として、銀座のよし田をご紹介。

実家では大みそかになると、必ずこちらで年越しそばをいただいていました。
父の生前、家族でよくうかがった、思い出の詰まったお店です。

父が頼んでいた鴨せいろを、私も自然と好きになりました。
つけ汁は3種のかつお節からとっただしが利いている、濃い目の味。
そばをすするとユズの香りがふわっと立ちます。
おつゆの中に入っているネギもおいしいです。
父はせいろから箸にとったそばをつけ汁の器の縁に置き、親指を押し当てて切って食べていました。
江戸っ子の食べ方なのか分かりませんが、「こうやって食べるんだよ」と、教えてくれました。

もう一つ、父の影響を受けたのが「鮪山かけ」。
父は決まってお酒のつまみに食べていました。
子供ながらにおいしそうに思えて「ちょっとちょうだい」なんて言って分けてもらっているうちに私もハマってしまって。
この2品はうかがうたびにいただきますね。

新派の初舞台を踏んでからは、なかなかうかがえていませんが、ぜひまた家族そろっておじゃましたいです。

◆東京都中央区銀座6の4の12の2階
☎03・6264・5215
¥1485 鮪山かけは¥957
11:30~15:00 17:00~22:00 土日祝は~21:00
いずれもラストオーダーは30分前
日休

富麗華の上海蟹みそ、蟹だしのつゆ麺

2019-11-03 13:14:29 | グルメ
2019年10月31日朝日夕刊
「おんなのイケ麺」

一寸高価格だけれど、これは試してみたい一品。

壇ふみさんのおすすめ。

コースのおしまいの方でいただいたのですが、これが衝撃的においしかったんです。
上海蟹の身が山のように入っていて、蟹の身をそのままいただくより、
「これで食べたほうが好きかも」と思ってしまいました。

蟹みそ、身、スープが混然一体となっていてとても合うんです。鶏だしのスープに蟹の殻も入れて煮ているそうで、
うまみがものすごく出ていて、中華のフルコースを食べたような贅沢感が味わえます。
お味噌汁なんかも蟹やエビを殻ごと一緒に煮出すとおいしくなりますよね。

お値段は決して安くないのでご紹介するのをちょっとためらったのですが、女性なら2人で取り分けて丁度よい感じの量です。
アラカルトでも頼めます。

この店のオーナーは上海出身の方で、30年近い長い知り合いです。
古美術がお好きで、店内はインテリア道楽というか美術館のような素敵な空間になっています。
お店の中のいろんなところに古美術が配置してあって、よくマイナーチェンジしているので、隅々まで見ると楽しいですね。

◆富麗華  東京都港区東麻布3-7-5
☎ 03ー5561-7788
昼¥4180 夜¥4598 (サービス料込)
11:30~14:00 17:30~22:00(LO) 不定休