memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

宝塚宙組「グスタフⅢ世」「PHOENIX宝塚!!」衣装ラインナップ

2015-01-23 07:53:15 | FASHION
今、宝塚宙組6代目TOPスター凰稀かなめ退団公演が2015年2月15日の東京千秋楽に向かって粛々と上演中。
初めて「贔屓のスター」なるものを持ったのが彼女、凰稀かなめ氏であるわたくしとしては、心穏やかならざる日々で^^;

寂しさを実感するよりも、今はただひたすらに舞台上に繰り広げられる艶やかな姿を目に焼き付けんと劇場に通い詰めるわけですが。

この退団に向けての作品、お芝居とショーそれぞれ豪華で楽しいのですが、
とりわけ、お芝居の美術とお衣装のセンスの良い美しさは特筆に値するかと。
ただ、ショーでは新調のお衣装が多いのに対し、お芝居は宝塚の筆頭衣装担当者である有村先生の華麗なるコレクションのような、
過去に上演されたことのあるお芝居・ショーで使われた有村先生作品を巧みに場面・役どころに合わせて組み合わされた
あ、あのドレスは○●で・・・の連続なのですが、全く違和感なくトーンを合わせて組み合わされているところに
有村先生の美意識の透徹されていることを逆に強く感じさせる結果となっているのが実に興味深いところ。

その内容を思い出しつつ、列挙していこうと思います。

まずは凰稀かなめさんグスタフ、ラストのオペラ座舞踏会のシーン。
全員ベージュ、ゴールド、アイボリーのワントーンでとても美しい絵面になっていますが、そこのドレスは
実咲凛音さんソフィア王妃は「ハプスブルグの宝剣」で、夢咲ねねちゃんマリア・テレジアが着ていたアイボリーにゴールドのドレス。
バックスタイルが凝っていて、リボンが背中にもついていてお洒落。生地も膨れ織のジャガードで高級感があります。
グスタフが着ている宮廷服のベストが、そのドレスと共生地で、膨れ織のジャガードを使っていて、さりげなく夫婦でコーディネートされているのがツボ^^
このグスタフの宮廷服は「オペラ座の怪人」エリック役の和央ようかさんがポスターで着用されていたもの。
伶美うらら嬢イザベルの金とアイボリーのドレスは「スカーレット・ピンパーネル」で遠野あすかさんがマルグリット役でコメディフランセ―ズの場面で着用。

イザベルのドレスは登場シーンの薄紫のドレスがベルばらで花房まりさんがあつらえたもの。
グスタフからの手紙を読むシーンでのアップルグリーンのドレスは「スカーレット・ピンパーネル」遠野あすかさんマルグリット。

ソフィア王妃の登場シーン、御輿入れのウェディングドレスは「Shall we dance?」で愛加あゆちゃんが着ていたドレスにパニエを増量したもの。
祈る場面での紺と黒のドレスはマルグリットのドレスにコサージュをプラスしたもの。
ブルーグリーンのドレスは「ハプスブルグの宝剣」ねねちゃんマリア・テレジアの肖像画のドレス。

純矢ちとせさんエカテリーナのドレスは登場時は夢咲さんのマリア・テレジアのドレス。
次は花房さんのエカテリーナのドレス。タスキを止めるブローチはなんとベルばらのオスカル様のブローチ^^

美風舞良さんロ―ザ・ウルビカ母大后
紺X黒が「薔薇の封印」ミハイルのドレス。そのほかエカテリーナのドレスからモチーフをはがしたものも。

七海ひろきさん二ルスのお衣装はシンプルに見えてなかなか凝っている。グレーの素材の光沢感も山賊にしては華やか。
これは和央ようかさんの「炎に口づけを」のお衣装。

フランス貴族の宮廷服は「スカーレット・ピンパーネル」から
スウェーデン貴族のそれは「愛と革命の詩」「トラファルガー」「エル・アルコン」など。

あと、ショーの衣装がほとんど新作の割にちょっと不出来?
河底さんはお芝居では良いお仕事をされると思うのですが、ショーは不得手なのかしら?

良かったのは凰稀かなめ七変化の場面のマドモワゼル・PHOENIXのスリット入りのキラキラドレス、これは「ロマンチカ宝塚04」のドルチェ・ヴィータのアレンジ。

・・・お衣装に詳しい方から教えていただいての、覚書でした^^