abc

news

[新ガン治療] なかにし礼、納得がいく治療法を求めて(陽子線治療)

2013-01-18 | Weblog

本ブログ管理人の一言:作詞家のなかにし礼、74歳。昨年、かかりつけの医者から「食道ガン」を宣告された。だが、自分には心臓の持病があり、至急に勧められた手術には抵抗があった。

そこで、セカンド・オピニオンを求めて、何人かの専門医を訪ね歩いた。しかし同じ結果だったという。

夫婦はなおも諦めずに、何か(手術以外に)治療法があるはずだと信じて、毎日、インターネットにむきあい、検索を続けたという。

そして見つけ出したのが、「陽子線治療」だった。その瞬間、“これだぁ”と直感したという。

―――――――――――以下に引用、

 

ガンが消えた! 作詞家のなかにし礼氏(74)が“手術なし”でガンから生還したと話題を呼んでいる。入院も食事制限も不要、おまけに痛みもないという夢のような「陽子線治療」とは?

 今年3月にテレビで食道ガンを公表し、その後、休養していたなかにし氏だが、早くもこの10月からテレビに帰ってくるという。

 心筋梗塞の既往症があったなかにし氏は、闘病中に刊行した「人生の教科書」(ワニブックス)で「切らずに長生きするガン治療」を選択する決意を表明した。そのわずか半年後に現場復帰を可能にしたのが、「陽子線治療」というガンの先進医療だった。

 筑波大学陽子線医学利用センターの櫻井英幸センター長が説明する。

「ガンの3大治療は手術による摘出、薬による化学療法、放射線治療があります。陽子線治療は、放射線治療の一種です。普通の放射線(X線)は、体を通り抜ける性質を持ちますが、陽子線はガン病巣に合わせた位置にピタリと止まることができるので、ガンをくりぬくように治療ができます」

 実際には、質量のある陽子(水素原子)を巨大な磁力で加速したものを患者の体内に放り込む‥‥。ピッチャーに例えて言うなら、バットに当たることなく、必ず捕手が構えたところにズバンと決まる魔球のような治療法なのだ。

「例えば、食道ガンの場合には、背中から照射すれば、食道の患部で陽子線が止まり、その後ろにある心臓には当たりません。心臓病を患っている方には、副作用が少なくて済む可能性が高いため、適している治療です」(前出・櫻井氏)

 なかにし氏は週5回、30分の治療を5~6週間続けて受けたところ、食道にあった腫瘍がなくなったのだという。その間、入院も食事制限もなし、おまけにガン治療には付き物の痛みすら感じなかったという。

「陽子線治療は、局所治療なので、1カ所にガンが固まっている場合に有効です。筑波大学では主に肝臓ガン、前立腺ガン、初期の肺ガンなどで治療実績が多数あります。ただ、転移があったり、広範囲に広がっている場合にはこの治療は向きません。また、胃から下の消化器は不規則な動きで狙いづらく一般的には手術で摘出することが多くなります」(前出・櫻井氏)

 筑波大では昨年1年間で320人の患者が陽子線治療を受けているというが、問題は、これは保険適用外で、治療費は全額患者の自己負担となることだ。

「こちらでは、およそ250万円という金額になりますが、それでも患者数は年々増えています。また、設備が高額のためこの治療を受けられる施設が少ないという問題もあります。体力の問題などで手術が難しい患者さんでも治療できるよい治療だというのはわかっているだけに、保険の適用になれば皆さんが受けやすくなるのですが‥‥」(前出・櫻井氏)長生きにはやっぱりお金が必要!