

(8月23日)
美味しさを比較してみた。
今回は、知人より“太陽・貴陽”だけでは味の事がわかりにくいと
言われ比較用に品種「ソルダム」を追加し補足してみた。
客観性は無い、マンポウ流と云うべき独断と偏見により強引にまとめた。
数値は、糖度等全く関係ない単なる我が好みの美味しさの指標値である。
個人により夫々価値観は異なる、美味しさに対してもこう云う評価も
あるという参考だ。

○貴陽・販売品。
アチコチのお店で買ったものを試食した、70~80個程度。
硬いものは追熟させた。
美味しさには幅がある、今後普及が進むと更に美味しくない方向に
幅が広がる可能性もある。
特に美味しいものには甘さのバロメーターであるリングマークが現れ
ており、大きくて(200~230g)より美味しかった。
値段の安いものはやや小さく(100~140g)味が落ち「太陽」
の味に似ている。
何れにしてもプロが販売用に栽培した最高の味だ。
現状は、値段の高い方がより美味しく、値段の安いのは美味しくない。
あたりまえの事かも知れないがこれが進めば、値段が高くても美味しく
ない品が出回ることだ。 時間の問題と推測する。
○太陽・販売品。大きくさ(100~170g)
試食は40数個程度。
硬いものは追熟させた。 美味しさの幅は「貴陽」より狭い。
甘さの中のほどよい酸っぱさが魅力だ。
これもプロが販売用に栽培した最高の味だ。
一方ソルダムは。
美味しさには大きな幅がある。栽培状況により、美味しいものと美味
しくない(不味い)ものに分かれる。
以前より一般的に多く市場に出回り、趣味で栽培している方も多く
田舎にも大木がある。(あった、4・5年前切って捨てた。)
↓ 「ソルダム」購入後の追熟中の品。 大きさは120~140g
画像左の緑の多い1個を残し、残り3個は赤味色良く食べごろ。
![]() |
○ソルダム自家栽培品。大きさ(70~100g)。→美味しくないの
が多い、美味しいのもあるが。
もともと美味しい品種なのだが美味しい品にはあまり行き当たらない、
どちらかと云うと不味い方だ。
田舎で放置栽培をしているものである。放置栽培なので果実の大きさ
はかなり小さい。(木が老化している)
手を伸ばせば容易に採取出来るような下の方の日陰にあるものは
小さくて且つ正直不味い。見た目は完熟のような良い色合をしていても
日当たりが良くないと美味しさが出ない。
肥料は少ない方が良いが適度に施さないと味が落ちる。
果実を多く生らせると大きさは小さくなり、味が落ちる。
採取する時期の問題、表面の薄赤味が3割を越えると半熟に入り
収穫時期。(自家栽培では全体が赤くなると収穫時期)
これより若く採取すると追熟させて赤味が増してもまるで美味しく
ならい。
更には、ハイキング道や遠出先の催し場での即売品だ、近くの農家で
採れたものを即売している、美味しいのもあるが半分以上は美味しく
ない、 不味いのが多く混じっているのに値段はスーパーより高い。
(但し、この不味い品を“安くて美味しい”と言ってお土産に買って
帰る方も居り複雑な気持ちにさせられる。)
味の美味しさとは以前味わったことのある味との比較の問題だ、
“特に美味しい”という品を多く食べていると
普通程度以下の味では満足出来ず“不味い”と云う表現になる。
このような場所では、追熟などしなくその場で食べる。
従って、不味いのでお土産に買って帰ろうとは考えられない。
試食数は、以前より食べているので400~500個以上。
一口カジッると味がわかる、美味しくないものは即捨てる。
○ソルダム・販売品。大きさ(100~140g)。→美味しい。
スーパーや百貨店でよく見かける。
大きさは太陽と同等で大きく、果実表面の色は売っている段階では緑が
多く乗って赤は少ない。 4・5日追熟させて表面全体がかなり赤く
なったら食べる。
酸っぱさが抜けて少なくなり甘味が増して美味しくなる。
(緑の乗りが多過ぎたりヤヤ軟らかいのは追熟させても美味しくなら
ない。)
これもプロの味だ。
イチジク。
アチコチのスーパーや百貨店のフルーツコーナーを廻ってきた、目的は
イチジクの新種が味見出来ないかと探している最中だ。
そのついでにスモモを見てきた。
残念ながら味が確認出来るイチジクの新品種は売られてなかった。
○イチジク・販売品とイチジク自家栽培品。
イチジクは不思議なことに、一旦採取すると追熟があまり効かない。
売られている品は、見た目は同じでも味が大きく異なり“不味い”の
が多い。美味しいのはたまに混じっている程度。
自家栽培すると一番美味しい時期に収穫できる。
美味しいイチジクを食べるには自家栽培するしか方法は無いと思われる。
このように見ていくとスモモに関しては、わざわざ自家で栽培する
必要が薄れるところだが。
趣味家の骨頂として、無駄だと解っていても難しいと言われれば挑戦
したくなる。
「貴陽」の栽培は難しいと言われているので挑戦したい。
(とても美味しい品種だから。)
新品種類の栽培でもそうだ。気候が合わなくて実が付かないかも
知れない、最適な授粉木が見つかってないかも知れない。
とんでもない弱い木か又は、強健で暴れ廻る木かもしれない。
解る範囲で徹底的に予備調査をし、心の準備を済ませる。
困難さの対応策を推測する。栽培管理のストーリーを立てる。
ストーリーが成り立たない場合、真に無駄になるので手出しはしない。
ストーリが出来上がったら挑戦する。
収穫の楽しみと、新しい味に2・3個又は4・5個出会えればそれで
充分満足する。 それが3・4年でも続けば、勝手に卒業し後は
得意の放置栽培となる運命だ。
古い品種ソルダムに学ぶ。
栽培歴が古い分又は、栽培が普及している分、試食する機会も
多く、それが栽培方方法によっては「不味い」のも多く出来る
と云う落とし穴も浮き彫りになってきた。
新種はそれが見えてないだけかも知れない。
育て方で美味しくないのが出来るなら、美味しさレベルのより
高い品種を選びたくなるのが人の常。かと。