チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

道下さん、金メダルおめでとうございます。

2021年09月06日 03時53分00秒 | 走ること

曇、24度、79%

 マラソンランナー「道下美里さん」のことを知ったのは今年に入ってからでした。いつものように朝、大濠公園へ走りに出かけました。男女3人組で走っている人たちの後ろ姿が見えます。うち小柄な女性と男性が紐を握って走っているのが見えました。「視覚障害者」と伴走者だとわかりました。「おはようございます。」と声をかけると3人共、明るく返事が返ってきました。しばらく3人の外側を走らせてもらいました。

 その後しばらくして地元のテレビ番組で「道下美里」さんを紹介する番組がありました。「あっ!あの人。」道下さんは太宰府在住で地元にいる間は大濠公園を練習の基地にしているのだそうです。大濠公園で散歩、ジョギングをする人たちは「道下さん」の姿をしばしば見かけると後で知りました。その後道下さんグループに2度会うことが出来、遠巻きに一緒に走らせていただきました。寒中のさなかの話です。オリンピック出場が決まってからは合宿などで地元を離れられたのでしょう、一度も姿をお見かけしませんでした。私は「パラリンピック」最終日のマラソンをずっと心待ちにしていました。

 昨日の道下さんの走りをご覧になった方は多いと思います。よく計算された走り、余裕を持っての金メダルでした。息が乱れる様子もなく、 トラックに入ってからはうっすらと口元が微笑んでいます。お気付きの方も多いと思いますが、道下さんは笑顔が美しい方です。サングラスをとって笑う姿は明るさを周りの人に振りまいているようです。解説者の話では前回オリンピックで銀メダル、それが悔しくて金メダルを取るという強い信念で5年間、練習を積んでみえたのだそうです。

 オリンピックの放送を見る度に思うことがあります。出場している選手も、出れなかった方達もたくさんのドラマを背をって生きているのだということです。まして健常者でない「パラリンピック」の選手たちの胸の内にはどんな思いがあるのでしょうか。

 道下さんの画面一杯の真白な歯を見せて笑う姿、その胸に秘めた強さはとても大きなものを私に教えてくれたように思います。福岡に戻ってみえた時にまた大濠公園で一緒に走らせてもらえたらと思います。「道下さん、金メダルおめでとうございます。」

コメント
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