チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

卵かけご飯

2019年02月08日 | 昨日のお昼ご飯

晴、8度、70%

 30年前の香港では生卵はなかなか食べられませんでした。メインの中国の卵、そして少しのアメリカの卵です。その後、オランダやフランス、タイ、マレーシアからも卵はやって来ましたが、生で食べれるほど信頼できません。近年は日本からの卵が入ってきて大喜びしました。とは言ってもどの卵も飛行機に乗ってやって来るわけです。

 日本に帰ったら「卵かけご飯」をいっぱい食べれると思っていたのに、待望の「卵かけご飯」を食べたのはつい最近です。「やっぱり美味しい。」というわけでそれから連日「卵かけご飯」です。黄身の色がオレンジに近い日本の卵、お菓子作りにはこの色が邪魔しますが、真っ白いご飯に乗っけると綺麗なコントラストです。毎日食べていると、小さいことにうるさくなってきました。

 卵1個に対してご飯の量を考えます。多すぎては卵の風味がありません。少ないとドロドロの「卵かけご飯」になります。程よくご飯と卵が絡まるご飯の量を探します。多からず少なからず。

 お次は、お醤油です。「卵かけご飯」用のお醤油もたくさん出ていますが、私は我が家の普通の濃口醤油です。この濃口醤油には鰹節の小さな塊をたくさん入れてあります。時間が経てば経つほど、まろみがでてくる我が家の濃口醤油です。その量もまた微妙に調整します。 ただ単に塩分補給のお醤油ではありません。お醤油の香りと卵の黄身が織りなす滑らかな香り、お醤油の塩分で卵の甘みがことさら引き立ちます。暖かなご飯がその香りを一層際立たせてくれます。

 たったひと椀の「卵かけご飯」です。自分の思うように、満足いくように毎日お茶碗に向かいます。

 

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ココさん、もろ肌を脱ぐ。

2019年02月07日 | ここ

晴、9度、85%

 数日前、インスタにアップした写真です。ご覧になった方は「ココちゃん、何か美味しいものを食べました?」とコメントをくださいました。実は昼寝から起きてきたココさんが私のところにやってきて大欠伸をしている写真です。そして、見ていただきたかったのはココさんの左肩、グレーの服ですから分かり辛いのですが、腕が脱げて肩が露わです、ココさん、もろ肌脱いでお目覚めです。

 夜寝るときは洋服は着せません。昼間服を着て寝た後は必ず左腕を脱いで起きてきます。服によるのかと思いますが、数少ないココさんの服のうち左肩がに脱げないのはたった2着だけ。そこで、ココさんの寝相を観察しました。ヒーターを入れていても、夏のようにのびのびと寝ているわけではありません。どちらかというとエビのように丸まって、寝ている間も動きが少ないと思います。なのに気付くと左腕は袖から抜けている始末です。

 どの瞬間で左腕が脱げるのか?今だにわかりませんが、毎昼、服を整え直してやります。一度、脱げかけた袖に足が引っかかって、モタモタしていました。自分で脱いでいる様子はありません。そのうちに原因判明したら、またお知らせします。

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播州室津の牡蠣

2019年02月06日 | 日々のこと

小雨、11度、94%

 播州室津の牡蠣をいただきました。殻付きの大きな牡蠣です。牡蠣といえば三陸、広島ばかりと思いますが、播州の静かな入り江で育てられた牡蠣もあることを初めて知りました。

 蒸し焼きにして、添えられていたピックで殻を開けていただきます。開けてくれるのは主人です。少し口を開いたら食べごろです。海鮮は火の通し過ぎだけは避けたいものです。 殻を通して火を通していますから、ふっくらと大きさもそのまま。牡蠣の香りがなんともいえません。殻に溜まった美味しい汁も残さずいただきます。 殻の中に入り込んでいたカニさん。1匹ですので私が食べました。磯の香りがします。

 牡蠣に合わせたのは、主人の好物「高野豆腐」の炊き合わせです。 柔らかい筍も頂き物です。牡蠣のお味を邪魔しないように薄い味付けです。もう一皿、福岡地元の金目鯛のお刺身と長崎のブリもお刺身にしました。 金目鯛は身の締まりが良く、ブリはこの季節しっとりと甘味を帯びています。

 主人の帰国に合わせて私の友人たちは色々な物を送ってくれます。二人して「ありがたいことね。」と箸を進めます。

 今時期の牡蠣は体を温めてくれると聞きます。こんなふっくりとした牡蠣をお家でいただけるなんて思ってもいませんでした。主人の旧正月のお休みもあと2日、ゆっくり体を休めて、美味しいものをいただいて、香港に戻っていきます。皆さんのお心遣いに感謝します。

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主人の一言

2019年02月05日 | 日々のこと

晴、6度、76%

 主人が旧正月のお休みで戻ってきています。お互い話すことが山積みです。電話もかかります。メッセージなどもやり取りできます。35年前、主人が単身バーレンに赴任していた時とは違ってコミュニケーションが取りやすくなりました。

 昨晩はお外でお夕飯、家のこと、息子たちのこと、義母のこと話すことは沢山です。「本当にあなたみたいな人と結婚して大変だわ。」と散々なことを私は口にしていました。帰りの車の中で主人が「僕もね、変わった人と結婚したと思うよ。」としみじみ仰います。そこから私は大笑い。「そうだよね、世間的に見れば私の方がちょっと変わってるかもね。」

 家に帰っても、お布団に入っても、一人くすくすと笑います。これが30代、40代の頃の私だったら、きっと喧嘩になっていたかもしれません。この歳になったからこそ笑って自分を振り返ることができます。もうすぐ41年一緒にいることになります。父母よりも長いお付き合いです。いろんなことがありましたね。まだまだいろんなことがあるでしょうね。健康でいてくれることが何よりです。

 「二人で夏になったら新しい庭で1日過ごそうね。」とほころび始めた梅の木を見上げました。梅の木の根元に私が植えたスノードロップが一つ咲いているのを見つけた日の話です。

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グツグツ、ゴトゴト、おでん。

2019年02月04日 | 料理

曇、12度、78%

 ストーブに火を入れました。ストーブの上で何か煮炊きものをするのが好きです。おやかんでお湯を沸かすのだって、湯気を感じて心まで温まります。 おでんを火に掛けました。

 私のおでんはいたって手抜き、凝った物は一つも入りません。たくさんの昆布を鍋に敷き、お大根、こんにゃく、ゆで卵、厚揚げ、たけのこなど味のしみにくい物から煮始めます。昆布が沢山ですから、味付けはみりんとお酒と薄口醤油だけ。一晩明けて、さて、何を入れましょう。冷蔵庫には銀杏、生湯葉がありました。銀杏は楊枝に刺して、生湯葉は厚めに切りました。物足りないのでタコとちくわを買ってきました。 

 ストーブの遠火でゆっくりと火が入ります。部屋中おでんの匂いです。遠火ですので、煮汁が澄んだままです。雨の日曜日、静かな部屋におでんの「グツグツ、ゴトゴト」だけが聞こえます。

 いただく前にガスレンジで火を入れ直しました。これは大失敗、せっかく澄んでいたお出汁が濁りました。タコの皮も弾けてしまいました。生麩も膨らみ過ぎです。せっかくのストーブ仕事が最後で台無し。「グツグツ、ゴトゴト」冬の楽しみです。

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お墓の名義、墓仕舞い、そしてトラちゃんのこと

2019年02月03日 | 日々のこと

曇、10度、75%

 昨日は父の命日、お墓掃除にお寺に向かいました。来る度にお墓の業者の人の姿が見られるようになりました。つまり「墓仕舞い」です。お墓石を動かすのですから小さなクレーン車が動いているのも見られます。大きな穴が空いたお墓の跡がいく箇所もありました。こんな光景は物心ついて初めてのことでした。そんな私もここ数年、「墓仕舞い」を考えています。

 お墓に名義があることを知ったのは一昨年のことでした。当たり前ですがお寺さんに土地をお借りしています。その管理者が誰かということは大事なことです。公事ではないのでついつい昨日までその管理者の変更手続きが延びていました。寺務所に向かい、元の管理者母と私の続柄を記した戸籍を持って行きました。お坊さんとのお話はやはり行き着くところ「墓仕舞い」になります。福岡でも街中の便利の良いこのお寺でも「墓仕舞い」が進んでいるそうです。それを先読みするように昨年は新しい納骨堂が建てられました。お墓にいる先祖のお骨は粗末にできません。納骨堂の案内書をいただきました。 

 手続きの最中、「30年も日本を離れておりましたので、何かと不手際がございまして申し訳ありません。」と私。「どちらにお住いでしたか?」「香港に30年です。」すると、「もしかしてトラのことをブログに書いてらしたのは?」と尋ねられました。このお寺の名物猫、茶色のトラが逝ったのは4年ほど前でしたか?お墓参りの楽しみはこのトラに会うこともその一つでした。トラのことをこのブログに幾度か書きました。ご覧になったお寺の方達が「どなただろう?」と話されていたそうです。「はい、私です。」毎年寺務所には冥加金を納めに行きます。お顔見知りのお寺の方達ですが、香港に住んでいるなどとはお話ししたことがありませんでした。久しぶりにトラの思い出話に時間を過ごしました。遂にトラちゃんのブログの主が私だと知られてしまいました。

 納骨堂を建てるため移転されたトラのお墓の前を通ってお寺を後にしました。帰りの道すがらトラの元気だった頃の姿が浮かびます。その反面心の中は「墓仕舞い」のことでいっぱいでした。お墓を畳むことはお仏壇より難しいと感じます。金銭的なことも踏まえて、この数年のうちに主人、息子たちと話しを重ねて私が決断しなくてはと考えています。

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梅一輪

2019年02月02日 | 菓子

晴、5度、76%

 庭の白梅がちらほらと綻び始めました。沈丁花も道行く人が足を止めるほどに香り始めました。 梅は満開よりもポツポツと咲いている時の方が風情があるように思います。季節は春へと動いています。

 この2月は二人の父の祥月命日があります。今日は父が逝ってちょうど50年目です。この時間明け方に逝きました。香りのある花が好きな父でした。水仙、梅、金木犀、沈丁花、梔子。どれも庭にあるものばかりです。開き始めた梅をひと枝、父に捧げます。 

 父が起こしたのか、いつもより1時間も早く目覚めました。50年前の今日も寒い朝でした。つらつらとあの日も事を思い出しています。父、母、私のベットが3つ並んでいたのは今私がいる居間でした。50年、自分の人生もあっという間に過ぎました。父の年齢をとっくに越してしまっています。この家で亡くなり、この家から出棺しました。今の時代と比べ、考えてみれば幸せな死に方です。家を受け継いでいくとはこうした記憶も受け継いでいく事だと思います。

 生きていればもう97歳。出兵も経験しています。物の無かった時代を生きてきた二人の父は共に甘いもの、お酒、いい肴が好きでした。特に私の父はあんものを食べる量が半端ありませんでした。町のお饅頭屋さんのおはぎや水羊羹が大好物。そんな父を思って「梅一輪」の菓子を作りました。

 練り切りに小豆のこしあんを包みました。くどくない甘みに仕上がりました。「お父様、一つどうぞ。」墓前にはいい香りの水仙を供えるつもりです。時の経つのは早いものです。私もこの家で死ねたら幸いだと思います。

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2月のテーブルクロス

2019年02月01日 | 日々のこと

曇、6度、61%

 物を選ぶ時、どうしても好きなものを選びます。自分の好きな物は似たものばかりです。そんな時、敢えて自分が普段選ばないものをチョイスします。その思いで選んだのがこの2月のテーブルクロスです。

  一見オレンジ色に見えますが、ピンクの地にオレンジのアメーバーのような模様がプリントされています。ピンクとオレンジの組み合わせ、まず持って普段私が手に取る物ではありません。ひと月付き合う我が家のテーブルクロス、このクロスの上でご飯もいただけば、手紙も書きます。本も読みます。向き合うことの長いテーブルクロスです。

 その月々の気温や光の入り具合にも微妙にマッチするかが決まります。 節分、立春と暦は春に向かいますが、底冷えの日もあるのが2月です。この冬は昨年ほど寒さを感じませんでした。30年も亜熱帯の地で暮らしてきた体には昨年の寒さは堪えていたと思います。暖冬の今年でも春を待つ気持ちが2月に入ると動き始めます。 居間に入るとこんな風景。「春よ来い」の気持ちが部屋に満たされました。

  2月のカレンダーのモモさんは2年前の2月2日の写真です。毎日通ったグレナリーの最後の散歩での一コマ。写真を繰っているとこの数日モモさん元気がありません。自分の身になにか変化があることを気付いていたのかもしれません。初めての土地、日本へ向かう1日前の写真です。

 月が変わりました。お正月同様に気持ちを新たにこの短い月を送りたいと思います。

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