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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

巣鴨 とげ抜き地蔵さん

2011年07月23日 | 日々のこと

晴れ、28度、88%

 東京に帰ると、必ず訪れるところが、巣鴨のとげ抜き地蔵です。初めてお参りに行ったのは、33年前のちょうどこの季節です。我が息子、2ヶ月早く生まれました。保育器に入らなかったのですが、未熟児網膜症で、生後2ヶ月の間に2度手術をしました。その事を聞いた、隣のおばあちゃまが、巣鴨のとげ抜きさんはご利益があると、勧めてくださいました。信心深い私ではありませんが、東京にいるうちはひと月に一度、香港に来てからも、東京に帰るときは必ずお参りします。

 今では、おばあちゃんの原宿なんて呼ばれるようになった地蔵通り商店街。33年前も、お参りのおばあちゃんが多いところでした。でも、赤いパンツなんて、その頃はぶら下がっていませんでしたし、コンビニだって吉野家だってマツキヨだってありませんでした。JR巣鴨駅から、駅前商店街を通り、地蔵通り商店街です。万盛堂という安売りの薬屋があります。ならびには、店頭におまんじゅう、大福などを売り、奥では、丼物などを食べさせてくれる店があります。ここの、おまんじゅう品のよい、何処そかのおまんじゅうと違い、ほおばるという言葉がぴったりの大振りなおまんじゅうです。漬けものや、佃煮や、洋服屋、お茶や、八つ目ウナギを食べさせてくれる店だってあります。この店達どこも未だに繁盛しています。その中で、一件気がかりな店が、間口の大きい人形焼きの店です。以前は、お菓子を焼くいいにおいが漂っていて、3−4人の職人さんが、奥では人形焼きを焼いているのがみえました。ここ数年、焼いている姿はみえないばかりか、ガラスのショーケースに並んでいる人形焼きがが少ないように思います。お客さんも並んでいないし。ぜいたく焼きとも言われる人形焼き、今では贅沢でなくなったのでしょう。

 いけません。私は、お参りに来たのでした。とげ抜き地蔵は、ちゃんとしたお寺です。曹洞宗高岩寺。江戸時代、縫い針を飲んだお女中がここの地蔵さんの御影を飲んだら、針を吐き出した、という事で、とげ抜き地蔵と言われるようになったそうです。

 本堂の正面にもお地蔵さんの像ははありません。御影、紙に書いたお姿をお参りするのです。この、御影、小指の先ほどの小さな物を社務所で売っています。具合の悪いときには、飲み下すといいそうです。山門で、お線香を買い、炊き上げの釜にいれ、お参りして、古いお札を戻します。社務所で新しい、家族3人分のお守りをいただいて帰ってきます。

  これは、車の多い香港で運転する下手な私のためのお守りです。巣鴨のとげ抜き地蔵、毎月4のつく日、4、14、24日が、お祭りです。いつもは2つしかない出店が、道の両側にたくさん出て、歩くのも往生なくらいの人出になります。