チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

海帯緑豆沙 緑豆汁粉昆布入り

2011年07月26日 | 香港

晴れ、28度、82%

 香港には、甘い物屋が、屋台や小さな構えの店で結構あります。メニューの数もたくさんです。日本でお汁粉といえば、小豆だけですが。香港は小豆のほかにも緑豆、もやしの豆の汁粉があります。緑豆、小豆よりふた周りほど小さめです。そして、暑気を払うと言われ、夏場に地元の人は好んで食べます。最近、コンビニで、一人分をパックに入れて売っています。どうした事か、家人が私に買ってきてくれました。

 きっと理由があると思うのですが、緑豆の汁粉には、決まって昆布がはいっています。普段の食生活に昆布を使う事の少ない香港です。このように、びっくりするような組み合わせに出会う事がしばしばです。

  緑豆、昆布、蓮の実がはいっています。蓮の実から作るあんこは、小豆のあんこより高価で、実に品がいい味がします。こうして、お汁粉にはいっている蓮の実は、ちょっと固めで栗のようなうっすらした甘みがあります。香港で食べるお汁粉、一番の違いは、食べてみるとわかるのですが、甘過ぎない事です。さっぱりしています。その理由は、砂糖が違います。氷砂糖を大きくした黄色い砂糖や、板状の黄色い砂糖を使います。そもそも、香港には上白糖はありません。毎日使うのもグラニュー糖です。その上、甘さの裏付けをするような、ひとつまみのお塩も入れません。砂糖の量も、豆と同量ではないと思いますが、さらっとしています。テーブルにお汁がこぼれても、べたべたしません。

 冷たいのも、暖かいのもあります。冷たいと解りづらいのですが、もう一つ、日本のお汁粉と違うところがあります、温かいお汁粉に、すっと香る柑橘類のにおい。陳皮というみかんの皮を干した物です。食べるときは取り除くので、口にはしません。その香りのいい事。レバーなどの臭み消しにも使います。みかんの皮と侮ってはいけません、古い物はびっくりするお値段です。

 飲茶の甘い物メニューにもあります。大勢での食事の後に、デザートとして出される事もあります。そんなとき、給仕の人が湯のみ茶碗ほどの器に、一人一人注いでくれます。隣の方には、蓮の実が一杯なのに、私には一つも入っていないなんて、意地汚い事を思うのもお汁粉好きのせいでしょう。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする