雨、29度、83%、シグナル3
3代目のブラウンの目覚まし時計です。3つとも同じ形です。ひげ剃りで有名なブラウン、ドイツの会社です。この目覚ましは、ディーター ラムスという人がデザインした物です。彼のデザインした物は、MoMAの愛称で呼ばれる、ニューヨークの近代美術館に展示されています。確か、一時この時計も展示されていたように思います。
目覚ましをあまり使いません。隣で寝ている人を、あまりに早起きなため起こしたくなく、目覚ましが鳴る前に起きて消していました。10年ほど前でしょうか、隣で寝ている人のいびきがうるさくて、初代のブラウンの目覚まし時計と枕を持って、空いていた息子のベットに引っ越しをしました。そのうちに壊れて2代目を求めました。7年前パグ犬モモが我が家にやってきて、私と寝るようになりました。あるとき、何かの間違いで、目覚まし時計がなりました。パグ犬モモ、まるでバネのように飛び起きました。それ以来、絶対目覚ましはかけません。パグ犬モモの心臓が心配です。
2代目が壊れて、また同じ物を探しましたが、どこにも売っていません。ネットで調べてみると、製造中止になっています。そこで、セイコーのこの時計を求めました。
スッキリとしていればいいのです。その上、針には家人の会社の、N夜光が塗られています。セイコーですから丈夫で長持ち。ところが、先日、香港セントラルの雑貨屋さんをのぞいていると、ブラウンの目覚まし時計が売られていました。お店の人に聞くと、どうもデッドストックのようです。迷わずの求めて、家に帰るなり枕元に置きました。ところがいけません、セイコーさんは、元気にちゃんと仕事をしてくれているのに、居場所がなくなりました。どこの部屋にも、空気のように馴染んだ時計が、決まった場所にあります。さて、このセイコーさんの居場所を見つけてあげなくては。