5月3日の憲法記念日は、各地で集会やイベントなど思い思いの催し物が取り組まれた様である。
昨年までは、憲法改悪への地ならしをはかる改憲勢力により、憲法九条を形骸化させる数々の悪法が強行され、メディアや教育文化への統制・干渉を強めてきた。
そして、教育基本法の改悪と国民投票法の制定によって、日本国憲法の外堀は埋められ、昨年正月には安倍首相の憲法改定発言まで飛び出し、憲法九条をめぐる攻防は予断を許さない事態にもなろうとしていた。
だが他方で、平和憲法の改悪と戦争をするための国づくりを許さないという、九条の会をはじめとする国民運動と世論のひろがりによって、情勢は大きく変化してきた。
昨年の参議院選挙では自公与党が惨敗し、いわゆる靖国派の代表者のような安倍首相はあえなく退陣して、改憲勢力の動きは鈍化しているようにも思える。
最近の世論調査では、改憲に反対する意見が改憲賛成勢力のそれを上回ってきた。憲法九条に限っていえばなお明快な改訂反対となってきている。
もちろん改憲勢力も、態勢を立てなおして再び攻勢をはかろうとしているのだから、持続的な国民運動をさらに強めていくことが必要だろう。
茨城県内では毎年憲法フェスティバルが開催されているが、今年も水戸市千波湖畔の花みずき公演を会場に、約800人が参加して開かれた。
朝から雨が断続的に降り続いていたが、憲法をめぐる情勢のように、文化行事の開始される頃までには雨は上がって青空も広がろうとしていた。
ヒューマンファーマーズがこの憲法フェスティバルの文化行事に出演するのは4回目であったかと思う。
基本的人権を、侵すことのできない人間の永久普遍の権利として日本国憲法は確定している。その憲法の記念日とあらば、わがチームのポリシーからしても、微力ながらも力を尽くさねばならないと参上した。
ところで、昨年のこの場での演奏終了後のこと、一人の中年男性が駆け寄り、「最近は惟然のような面白い歌は歌わないの?」と、いかにも残念そうに声をかけてきた。
彼の言うところの「面白い歌」とは、私たちの得意分野である風市やパロディーを以って歌う反戦反権力的な歌を言っていたのだろう。思えば昨年の演奏では、その路線の歌は演奏しなかった。私も強い意志を持っていたつもりではあったが、ヒューマンファーマーズは「過激だ!」、「茶化している!」、「ふざけている!」などとの一部の声をどこかで意識して遠慮もあったのかも知れない。
そこで今年は、ご要望に応えて「漬け物音頭」と「日本国酷歌」をプログラムに加えてみた。とくに君が代を皮肉って、その押し付けを風刺した「日本国酷歌」は、久々の演奏ではあったが思いのほか受けていたようである。
相棒の佐藤せいごうも、相当鬱憤がたまっていたのでもあろうか、「ヤッホー」などと叫びながら、水を得た魚のように活き活きと演奏に興じていた。
それにつけても、他のメンバーも私の毒気が浸透しつつあるのだろうか、チームに加入してもう5年は経ってはいるが、最も新しいメンバーの久保幸子ですら、風市やギャグが売り物のコントを見た後、そのコントを評して「全然風市が効いていないわね」などとのたまう始末である。
いずれにしても今回は、嵐の前の静けさのようでもあり、これまでの運動に一定の確信が持てたということで、落ち着いた雰囲気の集会であった。
今後改憲勢力も、政界再編を含めあらゆる手立てをこうじてくるだろう。日本国憲法は国民の生命や暮らしを守るもの、国家権力による戦争や専制政治を許さないものである。政治家や公務員はこの憲法をまもり、忠実に任務を遂行しなければならない。主権者国民の一人である私たちヒューマンファーマーズは、九条ソングの創作や憲法フォークジャンボリーの開催などで、たゆまぬ努力をしていきたい。
昨年までは、憲法改悪への地ならしをはかる改憲勢力により、憲法九条を形骸化させる数々の悪法が強行され、メディアや教育文化への統制・干渉を強めてきた。
そして、教育基本法の改悪と国民投票法の制定によって、日本国憲法の外堀は埋められ、昨年正月には安倍首相の憲法改定発言まで飛び出し、憲法九条をめぐる攻防は予断を許さない事態にもなろうとしていた。
だが他方で、平和憲法の改悪と戦争をするための国づくりを許さないという、九条の会をはじめとする国民運動と世論のひろがりによって、情勢は大きく変化してきた。
昨年の参議院選挙では自公与党が惨敗し、いわゆる靖国派の代表者のような安倍首相はあえなく退陣して、改憲勢力の動きは鈍化しているようにも思える。
最近の世論調査では、改憲に反対する意見が改憲賛成勢力のそれを上回ってきた。憲法九条に限っていえばなお明快な改訂反対となってきている。
もちろん改憲勢力も、態勢を立てなおして再び攻勢をはかろうとしているのだから、持続的な国民運動をさらに強めていくことが必要だろう。
茨城県内では毎年憲法フェスティバルが開催されているが、今年も水戸市千波湖畔の花みずき公演を会場に、約800人が参加して開かれた。
朝から雨が断続的に降り続いていたが、憲法をめぐる情勢のように、文化行事の開始される頃までには雨は上がって青空も広がろうとしていた。
ヒューマンファーマーズがこの憲法フェスティバルの文化行事に出演するのは4回目であったかと思う。
基本的人権を、侵すことのできない人間の永久普遍の権利として日本国憲法は確定している。その憲法の記念日とあらば、わがチームのポリシーからしても、微力ながらも力を尽くさねばならないと参上した。
ところで、昨年のこの場での演奏終了後のこと、一人の中年男性が駆け寄り、「最近は惟然のような面白い歌は歌わないの?」と、いかにも残念そうに声をかけてきた。
彼の言うところの「面白い歌」とは、私たちの得意分野である風市やパロディーを以って歌う反戦反権力的な歌を言っていたのだろう。思えば昨年の演奏では、その路線の歌は演奏しなかった。私も強い意志を持っていたつもりではあったが、ヒューマンファーマーズは「過激だ!」、「茶化している!」、「ふざけている!」などとの一部の声をどこかで意識して遠慮もあったのかも知れない。
そこで今年は、ご要望に応えて「漬け物音頭」と「日本国酷歌」をプログラムに加えてみた。とくに君が代を皮肉って、その押し付けを風刺した「日本国酷歌」は、久々の演奏ではあったが思いのほか受けていたようである。
相棒の佐藤せいごうも、相当鬱憤がたまっていたのでもあろうか、「ヤッホー」などと叫びながら、水を得た魚のように活き活きと演奏に興じていた。
それにつけても、他のメンバーも私の毒気が浸透しつつあるのだろうか、チームに加入してもう5年は経ってはいるが、最も新しいメンバーの久保幸子ですら、風市やギャグが売り物のコントを見た後、そのコントを評して「全然風市が効いていないわね」などとのたまう始末である。
いずれにしても今回は、嵐の前の静けさのようでもあり、これまでの運動に一定の確信が持てたということで、落ち着いた雰囲気の集会であった。
今後改憲勢力も、政界再編を含めあらゆる手立てをこうじてくるだろう。日本国憲法は国民の生命や暮らしを守るもの、国家権力による戦争や専制政治を許さないものである。政治家や公務員はこの憲法をまもり、忠実に任務を遂行しなければならない。主権者国民の一人である私たちヒューマンファーマーズは、九条ソングの創作や憲法フォークジャンボリーの開催などで、たゆまぬ努力をしていきたい。