北嶋誠のブログ

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4・30茨城県西農民センター33年、農民連の出番

2021年07月18日 20時22分31秒 | Weblog
 4月30日は、茨城県西農民センター結成33年だ。その前年の1987年に、県西
農民組合準備会を始めてから34年になる。
 「農業つぶしの政治には、もう黙ってはいられない。」と、仲間たちと農民運動を開
始した時の想いは、常に胸の中にある。だから、この日を忘れることはない。
 1989年には、農民運動全国連合会(農民連)の結成に参加し、亡国農政のみなら
ず、農産物の市場開放攻勢をかける米国、多国籍企業アグリビジネス、その食糧戦略と
もたたかってきた。
 当時から共にたたかい、散々お世話にもなった初代農民連代表常任委員(会長)の小
林節夫さん、事務局長の谷口一夫さん、食品分析センター所長の石黒昌孝さん、みんな
亡くなられた。
 だが、郷愁に浸っている暇はない。今や弱肉強食の新自由主義の下で、自由貿易拡大
を迫る攻勢が、一層激しさを増している。
 最近実施された地元の農業イベント、その乳製品販売コーナーで、国産の乳製品に混
じって、事もあろうに、ニュージーランド産のバターが入っていた。
 地元農産物PRの場に、何かの手違いではあろうが、この品目は初耳だっただけに驚い
た。
 これは明らかに、TPP11の影響だろう。日欧EPA、日米FTAもあるから、国内市場
には、欧米やオセアニアの畜産物乳製品が氾濫しているに違いない。
 その会場で演説した地元選出の県議会議員は、「今や国や県の農政に基づき儲かる農
業、夢の七兆円輸出産業だ。」と叫んだ。
 何が夢の農業だこれこそ悪夢ではないのか。決定的に情勢認識不足、学習不足なのか
、自民党議員の限界なのか。国連による家族農業の十年、農民の権利宣言はどこへやら
、地産地消も、食料自給率向上も、アグロエコロジーも何もあったものではない。
 4月30日に、また愚痴が出た。とにかく、農民運動、食料と農業を守る運動は、今
がたたかい時だ。
 私も第一線は退いているが、一会員として、また顧問として、できることをしていく
。「今たたかわずして、いつの日たたかうのか。」とは、小林節夫さんの言葉だ。

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