北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

映画「アンダンテ~稲の旋律~」製作協力

2009年01月29日 20時17分40秒 | Weblog
 ブログの前回のページに書いた「2,009年ヒューマンファーマーズ活動方針」で、大事なことが一つもれていたのでここで補足報告しておきたい。

 多喜二百合子賞作品、旭爪あかね著の小説「稲の旋律」(新日本出版社刊)の映画化が決定し、製作が開始された。春には撮影も始まり、12月より公開の予定である。

 映画のタイトルは「アンダンテ~稲の旋律~」で、内容は原作に沿って「ひきこもり問題や食料自給率など、現代の身近な問題を鋭く抉る云々」となっている。

 監督や主役も決まり、製作協力の取り組みが開始されたため、ヒューマンファーマーズとしても、この映画の製作と普及に協力していくことにしたい。

 当面の具体的な活動としては、prと製作協力券の普及だが、今後の取り組みにあたって、各界諸氏にご協力をよろしくお願いしたい。

 当然のように茨城県西農民センター、茨城県西食健連、ゆうき菜の花の会、かるちあ農園などの組織やサークルなどでも支援協力について検討するであろうと思われるので、これらとも連携していきたい。

 映画の配給は12月からを予定されている。実行委員会を募って取り組みが始まるのは早くても秋ごろか。また実際に上映ッ去れる時期は12月以降、来年からが本格的になるだろう。実行委員会には、地域の映画鑑賞団体などの文化団体や市民団体などにも呼びかけたい。

  私たちと旭爪さんとの結びつきは、1998年6月に私がクモ膜下出血で倒れ入院し、我が家の農業経営がピンチに陥った時、巻き起こった菜の花応援隊(援農隊)の活動のことがそもそものきっかけになる。

 援農隊の滑動に感激した出版社の社長が、これを是非ドキュメンタリー本にしたいと思い立ち、その執筆者として白羽の矢を立てられた作家が、当時まだ新人と言ってもよいころの旭爪さんであった。

 98年の9月、本のいずみ社の蛭川社長に同行してきた旭爪さんに、茨城県西農民センターの事務所で初めてお会いした。

 以後取材が始まり、最初は1年か2年で完成すると予想されていたが、何しろドキュメンタリーということで、事実関係の取材に膨大な時間がかかってしまった。

 そのような事情もあったため、結局のところは、2003年6月の発刊となり、5年の歳月を擁することになった。だがこのことが、結果として私たちにとっては、貴重な学習と経験を積むことになった。

 そして完成した作品が、「菜の花が咲いたよ」(本のいずみ社刊)である。「稲の旋律」は、「菜の花が咲いたよ」より後に執筆が始まり、「菜の花が咲いたよ」より先に発刊され、多喜二百合子賞を受賞している。

 だから援農に関わった人たちとの交流が、「稲の旋律」の成功に少なからず影響を及ぼしているのではないかと私は思っている。

 であればこそなおさら、私たち自身の思いもこめられた映画として、成功させていきたいと思う。

 旭爪さんは「菜の花が咲いたよ」のあとがきによせてでこう記している。

 この記録が、日本の農民運動とそれに携わる人たちについて、伝える資料のささやかな一部となり、これから先、北嶋さんご一家と菜の花応援隊の皆さんが、様々な困難や辛い現実にぶつかった時、「自分たちはこんなことをやってきたんだ」「こんなにたくさんの仲間がいたんだ」と思い出すきっかけの一つになればと願っています。

 そして、お読みいただいた方に、僅かでも新しい情報や、この時代にこの国で生活していくうえでの希望を提供することができるならば、これほどうれしいことはありません。

 菜の花応援隊の滑動が巻き起こった時から10年半の年月が経った。このことば通りにこの間に幾多の試練や困難が押し寄せ、それらを仲間の絆を糧として乗り越えてきた。そして、旭爪さん自身もそうであったのではないだろうか。

 これからも激励し合い協力し合い、ともに学び成長する関係でありたいと願っている


09年ヒューマンファーマーズの活動は

2009年01月21日 21時24分17秒 | Weblog
 ヒューマンファーマーズの今年の演奏活動は、1月4日からすでに開始されて
いる。
 
この日は、新英語教育研究会の関東ブロック集会という催しものに招かれて、1時間を越える演奏を行なった。

 80人ほどの高校の英語の先生方が注目するなかで、人に教育を施す立場の方
々が、私たちの演奏を素直に聴いてくれるかどうか、不安はなかったけれど興味があった。

 いつも通りのこちらのペースデ演奏を進めていくにつれて、一緒に歌い、笑い
あり手拍子ありのなごやかなコンサートになっていった。

 最後は佐藤せいごうの踊り指南を受けて、全員がピースないんに踊り興じた。

 この日一番の人気者は、バンジョー奏者の亀井秀明であった。英語の先生だか
らといって、米国民謡に使用する楽器が好きということでもないのだろうが。

 この他久保田秀行、渡辺三智夫、吉川路子、久保幸子といつになく大勢が揃っ
たにもかかわらず、それぞれが独自の世界を奏でるという、日ごろの悪い傾向には陥らず、落ち着き安定した演奏が出来たようで、正月早々に幸先の良いスタートを切った。

 ところでヒューマンファーマーズは、例年とくに活動計画とか活動方針とかい
うものは立ててはこなかった。だが、笠木透さんからは、新年早々に雑花塾の活動計画が贈られてくるし、そのまた大先輩の89歳のピートシーガーモマタ健在で活躍中トモナレバ、タカダカ20年程ノ駆け出しチームノ私たちが、無計画とイウノモ気が引ける。各方面の皆様に御協力をいただかなければならないことも多々あるとおもうので、ここは大雑把にでも計画を立てておこうと思う。

 2009年ヒューマンファーマーズ活動方針

①20年の演奏経歴に恥じないチームとしていくために、メンバー各人の人間性
と技術の向上をはかる。

②メンバー自身が楽しめる演奏を心がけたい。同時に各人の個性を生かす演奏も
試みたい。

③恒例行事への参加
 毎年恒例となっている菜の花祭。各種の収穫祭、農業祭、産直祭、生消交流会などへの参加。百里での各種集会への参加。各種施設学園のイベント。各種音楽祭、文化祭など。

④憲法フォークジャンボリー
 連根の会の方針では、今年は全国版じゃんぼりーを実施せず、各地のちいきじゃんぼりーを取り組む方向で検討中。

 わが北関東フォークジャンボリーでは、館林に開催の打診はしてあるが、もし都合が付かなければ、桐生、足利、佐野、つくばなど、候補地はあるので、必ず実施したい。

 また各地の九条の会や平和団体などと共同してのピースコンサートなども大いに企画して行きたい。

⑤ヒューマンライツコンサート、ファミリーコンサートなどの開催
 幅広い階層の人たちと協力して、多様なテーマでのコンサートも検討する。

⑥cdの製作
 いくつかのcd製作の話があるが、私たちに機会はそう多くないと思うので、積極的に挑戦して行きたい。

⑦歌の創作
 創作会なども良いが、よりバラエティーに富んだ歌を作るためには、仕事や滑動の中での感情やメッセージを描写し続けていくことが体節。

⑧その他

4年連続して首相の顔が変

2009年01月18日 23時16分38秒 | Weblog
 2009年の1月もそれなりに楽しくもあり憂鬱でもアリで、あわただしく瞬
く間にもう下旬に入ろうとしている。

 直近のニュースを聞けば、麻生首相の率いる自公連立内閣の支持率が10%台
に転落し、不支持率は70%を超えたという。

 米国発の金融危機も押し寄せ、労働者の失業やワーキングプアー、中小商工業
や農林水産行は倒産や廃業が続出。貧困層がますます増大して、日本経済と国民
生活の困窮は極まるばかりである。そんな中でも麻生迷走して、

 打つ手はなし。総選挙を意識しての定額給付金には固執し、公言するのは消費
税の増税。これでは国民の支持はとても得られないだろう。

 そういえば、この4年間のお正月は、毎年総理大臣の顔が変わっている。来年
は誰の番だろうか。米国でもオバマ大統領が登場したが、いずれにしても大きな
変革の前兆であってほしいものである。

 ところで、私自身は昨年の今頃は、自らを叱咤激励する意味もこめて、年頭の
抱負などを書いておいたのだが、今年もまた同じテーマで行きたいと思う。

 なぜなら、酪農経営は昨年の最悪の状態だけは脱却する様相は見せてはいるも
のの、まだまだ展望は見えてこない。

 その他、ヒューマンファーマーズ、農民運動、障害者運動についても、不十分
ながらもそれなりにマイペースで、そこそこやることは一定こなしてきた。

 何よりも「継続は力なり」の思いで、多少の失敗はつき物で無難にとはいかな
いのだが、とにかく着実に実践してきたつもりである。何もしないでも時は過ぎて
行く。生かされている自分としては、ここは地道に執念深くやっていくしかないだろう。

 ただ前段で述べたように、この国の政治や世界情勢が私たちの人生を翻弄して
いるのは事実である。

 今、苦難にあえぐ人たちが心の病に陥ったり、自ら命を絶ったり、怒りやスト
レスノはけ口として弱者や無抵抗の者あるいは無関係の人たちに矛先を向けて、
大量殺人におよぶなど、やり切れない事件も相次いでいる。

 成人式で新成人たちが騒動を起こすことが儀式化?しているようである。若者
の気持ちもわからないわけではないが、権力者にとっては思うツボである。もし
彼らが、のぼり旗を立てて「仕事をよこせ!」、「軍事費を削って複肢にまわ
せ!」、「天下りをやめろ!」などと叫びながら、霞ヶ関や永田町で集会やデモを
開くようにでもなれば少しはあわてるのだろう。

 昨年暮れから今年の正月にかけて、日比谷公園に登場した「派遣村」は、政府
関係者を困惑させたそうであるが、本当に困っているのは、ここに駆け込んできた
ようないわゆる「派遣切り」をされた失業者たちであると言うことを肝に銘じて欲
しいものである。

 生活に苦しみ、政治や社会に疑問を持っていても「世の中の流れだからしょう
がない」とあきらめている人も多い。だが、世の中の流れは人が作るものだ。主権
者としての当然の権利を行使すれば良い事だとは思うのだが。

 毎年のように首相の顔が変わっている。これからは顔ばかりではなく、政治の
中身も変えて生きたいものだ。