今年の2月27日から3月2日にかけて、日本のうたごえ協議会とaala(あじ
あアフリカラテンアメリカ連帯委員会)が主催する韓国ツアーがあった。これに出来れば参加したかったのだが、諸般の事情で今回も無理だった。
私にとっては最後の機会になるかなと思い、是非とも参加したいという希望を
持っていたのだが、残念。
現状のグローバル化が進んだ世界では、食料、環境、経済、平和と、どの問題
を取り上げても国際協調がまず基本である。
「スィンク・グローバリー、アクト・ローカリー(地域で活動しながら世界を
思う)」という言葉がある。例えば農業食料問題でも、地域農業再建と地産地消から食糧主権の確立を目指す国際連帯の運動まで、地域から世界にまで繋がる大きなテーマとなっている。
ではなぜ韓国なのか。それは韓国が日本に最も近い国でありながら、未だに真
の信頼関係が結ばれていないからである。まずは韓国はじめアジアの国々と信頼関係が結ばれないようでは話にもならない。
ヨーロッパにはeuがあるし、東南アジアにはアセアンがある。中南米でもキ
ューバを含めた全ての国々の共同体作りが進んでいる。
ではアセアンを含めた東アジア共同体がなぜ出来ないのか。それは日本の政財
界に、関わる一部の人たちの歴史認識が、唯一他の国々と一致しないからだ。
韓国については、1910年の日韓併合で日本の植民地化し、言語や名前を奪
い、強制連行や従軍慰安婦などの歴史的事実がある。だが、日本の反動勢力靖国派は、これらを歪曲したり隠蔽したり。これを認めるのは自虐的だとか、中国や韓国は反日教育をしているなどとして、逆にナショナリズムを煽っている。
過去を反省し、教訓とし、憲法九条を守って真の平和と友好を築いていくこと
で、国際社会において尊敬され、名誉ある地位を占めることができる。
そのために、まず民衆どうしの交流と、相互理解を進めていく必要があるとか
ねがね思っていた。
先に紹介した韓国ツアーでは、3月1日に照準を合わせている。1919年の
3月1日、日本からの独立を要求し、韓国民衆が非暴力でのたたかいを始めた火である。これに日本帝国主義は軍事力で大弾圧を加えた。これが歴史に残る3・1(さんいち)独立運動だが、日本政府はこれをひたすら隠蔽してきた。
韓国ツアーに参加したかった理由は、3・1独立運動90周年の今年に、その
現場に行って、真実を学んできたかったからである。
韓国といえば、この数年来農民連では、国際農民運動組織ビア・カンペシーナ
(農民の道)の仲間でもある、韓国全国農民会総連盟や韓国女性農民会総連名の農民たちとの、定期協議や交流が行われている。私もこれには積極的に参加するようにしている。
韓国の農民たちは、私がレセプションで歌を歌えば、男女を問わず歌って応え
てくれたし、ヒューマンファーマーズのcdをプレゼントすれば、韓国女性農民コーラスグループのcdを送り還してくれるということもあった。
音楽活動の分野では、今月9日に音楽センターの企画した共作cd「草の根の
うたびとたち」(6月下旬発売予定)のレコーディングにヒューマンファーマーズとし
て参加したのだが、ここで韓国の社会派シンガーソングライターの、ソン・ビョンフィ氏と共演することができた。
そう言えば、私たちの師匠でもあるフォークシンガーの笠木透氏は、近日中に
韓国を訪問するという風の便りを聞いた。実は先月末に開かれた笠木透と雑花塾の歌作りの会で、私の作曲した「万歳(まんせい)・知らされなかった歴史」(作詞・笠木透)が入選した。この歌が寄寓にも3・1独立運動をテーマにしたものであった。
こういう事実が連続してあると、ますます韓国との縁は切れなくなってきたよ
うである。
あアフリカラテンアメリカ連帯委員会)が主催する韓国ツアーがあった。これに出来れば参加したかったのだが、諸般の事情で今回も無理だった。
私にとっては最後の機会になるかなと思い、是非とも参加したいという希望を
持っていたのだが、残念。
現状のグローバル化が進んだ世界では、食料、環境、経済、平和と、どの問題
を取り上げても国際協調がまず基本である。
「スィンク・グローバリー、アクト・ローカリー(地域で活動しながら世界を
思う)」という言葉がある。例えば農業食料問題でも、地域農業再建と地産地消から食糧主権の確立を目指す国際連帯の運動まで、地域から世界にまで繋がる大きなテーマとなっている。
ではなぜ韓国なのか。それは韓国が日本に最も近い国でありながら、未だに真
の信頼関係が結ばれていないからである。まずは韓国はじめアジアの国々と信頼関係が結ばれないようでは話にもならない。
ヨーロッパにはeuがあるし、東南アジアにはアセアンがある。中南米でもキ
ューバを含めた全ての国々の共同体作りが進んでいる。
ではアセアンを含めた東アジア共同体がなぜ出来ないのか。それは日本の政財
界に、関わる一部の人たちの歴史認識が、唯一他の国々と一致しないからだ。
韓国については、1910年の日韓併合で日本の植民地化し、言語や名前を奪
い、強制連行や従軍慰安婦などの歴史的事実がある。だが、日本の反動勢力靖国派は、これらを歪曲したり隠蔽したり。これを認めるのは自虐的だとか、中国や韓国は反日教育をしているなどとして、逆にナショナリズムを煽っている。
過去を反省し、教訓とし、憲法九条を守って真の平和と友好を築いていくこと
で、国際社会において尊敬され、名誉ある地位を占めることができる。
そのために、まず民衆どうしの交流と、相互理解を進めていく必要があるとか
ねがね思っていた。
先に紹介した韓国ツアーでは、3月1日に照準を合わせている。1919年の
3月1日、日本からの独立を要求し、韓国民衆が非暴力でのたたかいを始めた火である。これに日本帝国主義は軍事力で大弾圧を加えた。これが歴史に残る3・1(さんいち)独立運動だが、日本政府はこれをひたすら隠蔽してきた。
韓国ツアーに参加したかった理由は、3・1独立運動90周年の今年に、その
現場に行って、真実を学んできたかったからである。
韓国といえば、この数年来農民連では、国際農民運動組織ビア・カンペシーナ
(農民の道)の仲間でもある、韓国全国農民会総連盟や韓国女性農民会総連名の農民たちとの、定期協議や交流が行われている。私もこれには積極的に参加するようにしている。
韓国の農民たちは、私がレセプションで歌を歌えば、男女を問わず歌って応え
てくれたし、ヒューマンファーマーズのcdをプレゼントすれば、韓国女性農民コーラスグループのcdを送り還してくれるということもあった。
音楽活動の分野では、今月9日に音楽センターの企画した共作cd「草の根の
うたびとたち」(6月下旬発売予定)のレコーディングにヒューマンファーマーズとし
て参加したのだが、ここで韓国の社会派シンガーソングライターの、ソン・ビョンフィ氏と共演することができた。
そう言えば、私たちの師匠でもあるフォークシンガーの笠木透氏は、近日中に
韓国を訪問するという風の便りを聞いた。実は先月末に開かれた笠木透と雑花塾の歌作りの会で、私の作曲した「万歳(まんせい)・知らされなかった歴史」(作詞・笠木透)が入選した。この歌が寄寓にも3・1独立運動をテーマにしたものであった。
こういう事実が連続してあると、ますます韓国との縁は切れなくなってきたよ
うである。