北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

次はショーナイ者ジャンボリー

2007年11月16日 22時55分20秒 | Weblog
 11月10日、調府のグリーンホールで開かれたクッキングハウス20周年の集いに参加してきた。

 雑花塾のコンサートでは、笠木透氏から視覚障害者音頭を歌えといきなり言われ、毎度のことなので驚きはしなかったが、この歌はトピカルソングであるため、に歌詞が古くなっているのである。そこでご時勢に合わせ、アドリブで作詞して歌ったが、途中で新旧の歌詞がゴッチャになって間違えてしまった。

 しかしこのことで、私もしょうがいしゃとしてもっと行動せねばと言う慈覚が高まってきた。

 今年は地域憲法フォークジャンボリーを各地で開いてはきたが、階層別のジャンボリーがあっても良いのではないかと考えた。

 そこで筋ジスのナベちゃんと相談して、連根の会の障害関係者を募って障害者ならぬショーナイ者憲法フォークジャンボリーの開催を検討していくことになった。

 呼びかけ人は、ヒューマンファーマーズの失格障害者マコちゃん、筋ジスノ不良障害者ナベちゃん、クッキングハウスのぺ天使ヨッちゃん、いわき雑魚塾の護憲のケンちゃんで、差別、選別、区別することなく、味覚障害者、更年期障害者まですべての障害者、ショーナイ者に広げていくことにした。

 と言うことで、ほんとにショーナイ者のあさはかな考えではあるが、私たちこそが主権者であり人権があることを示していきたい。

でも周囲ではあまり期待されないほうが得策かと思う。

苦肉のダブルヘッダー

2007年11月05日 18時51分22秒 | Weblog
 収穫の秋、味覚の秋、そして文化の秋、音楽の秋でもある。収穫祭、文化祭など多彩なイベントが企画され、ヒューマンファーマーズも何かと多忙を極める時期でもある。

 こんな時にもっとも頭を悩ますのは、出演依頼が二ヶ所以上重複することである。とくに、毎年恒例の行事の場合は困ったことになる。

 私たちの演奏内容が高く評価されているのか、それとも単なるニギヤカ師、bgmなのか。いずれにしてもまだまだ未熟のヒューマンファーマーズではあるけれど、頼りにされている以上は要望に応えて行きたい。

 三ヶ所以上ならば厳しいが、二ヶ所なら工夫すれば何とかこなしていける場合もある。

 そこで苦肉の策として、それぞれの出演時刻に移動可能なだけの間隔がある場合はダブルヘッダー(時差演奏)を行ない。また、出演本番は同時刻だが、メンバーを二ヶ所に振り分けられる場合には、同時多発演奏も選択肢となる。

 ちなみに今年の11月3日は、阿見産直祭とあすなろ学園希望祭という恒例行事が重複してしまった。さらには、2日から3日にかけての、愛知県内で開かれる連根の会呼びかけ人会議への出席要請があった。私も呼びかけ人の一人であり、情勢からしても重要な会議であるということは充分わかってはいたし、2日は笠木透氏の?歳の誕生日でもあったのだが、今回ばかりは地元を優先させていただき、こちらは泣く泣くお断りすることにした。

 それで3日は、午前中に阿見産直祭りに出演。メンバーは北嶋誠、久保田秀幸、渡辺三智夫、吉川路子の4人で、昨年に比較して倍増?となった。

 演奏終了後吉川路子は、客に褒められたということでルンルン気分で帰ってしまい、渡辺三智夫は可哀想だがただ一人音響機片付け人として残し、私と久保田秀幸2人で結城市内のあすなろ学園に向かった。

 午後はあすなろ学園希望祭に出演。舞台出演者にキャンセルがあったため、予定より長時間の約50分間の演奏となった。

 結果として、阿見産直祭では久々に百姓フォークを主体にしたプログラムを組み、観衆の反応も良かった。ここのところ、憲法九条をテーマにした演奏が多くなってきているので、原点に返っての演奏はまた気分が良かった。

 希望祭では、あすなろ学園の利用者たちと一緒に歌うのが何よりも楽しみである。熱心なヒューマンファーマーズのファンの多い利用者たちもまた、このときを心待ちにしていてくれる。私が失明する以前から練習場所として利用させていただいたり遊びにも来ていたが、誰が利用者で、指導員で、はたまたお客さまなのか、さっぱり判らないような隔たりのない人間関係が良いのである。また、彼らとのふれあいの仲で私自身も心が洗われ、励まされるのである。

 何かとあわただしく、参加したメンバーには苦労をかけた一日だったが、苦肉の策のダブルヘッダーは、結局のところ良い選択であったと思う。


私たち抜きに私たちのことを決めないで!

2007年11月02日 22時36分26秒 | Weblog
 10月30日に日比谷野外音楽堂で開催された「私たち抜きに私たちのことを決めないで!今こそ変えよう!{障害者自立支援法}10・30全国大フォーラム」は予想を上回る6500人の参加で大成功した。

 「私たち抜きに私たちのことを決めないで!」のスローガンが物語るように、しょうがいしゃの命や暮らしに関わる重要な施策が、政治家や官僚の都合でどんどんごり押しされている。自己主張することが困難な障害者一人ひとりの人権は無視され、民主主義は機能していない。

 各地からの実態報告でも、すでに障害者や関係事業所に重大な影響が及んでいる。障害者国民のためにこそある社会保障、福祉政策を一人ひとりの要求に対応する方向で見直すべきである。

 昨年の1万5000人が結集した10・31大フォーラムに肝を冷やした自公政権は、1億2000万円の緊急予算措置をとった。さらに、今年の参議院選挙では自公与党が退廃し、安倍首相は辞任。その後就任した福田首相は自立支援方の抜本的見直しを公約せざるを得なくなっている。

 しかし政府与党は、自立支援法の理念は正しいとか、応益負担は見直さず更なる予算措置を講じていくなどと、小手先の対策でお茶を濁そうとしており、抜本的見直しには程遠い。

 一方野党は、民主党の提出した応益負担一時凍結と自立支援法見直し法案でほぼまとまっており、私たちもこの方向に一定の期待を寄せてはいるが、あくまで応益負担と自立支援法の即時廃止を求めて運動を強化していきたい。

 ところで、会場では覚醒党代表挨拶や政党シンポジウムが開かれたが、自公与党は苦しい弁明に終始した。会場からも厳しいブーイングの声。とくに過激?と言うか元気だったのは全視協で、自公議員のでたらめ発言には「ウソをつくな!」、「馬鹿にするな!」と激しい野次の嵐。さらにはドラ、太鼓、タンバリンなどの鳴り物も登場して司会者から「静かに!」とクレームも出た。それでも、誰が用意したのかは知らないが、この「自公撃退用具」はかなり威力を発揮したようである。

良い運動になる運動

2007年11月01日 23時48分50秒 | Weblog
 10月28日、好天のもと東京は亀戸中央公園を会場に開催された、「ストップ!改憲・消費税増税・貧困、守ろう!命・暮らし・雇用、国民大集会」に4万2千人が集まった。

 わが茨城県西農民センターは、少数精鋭の4人と、全国一般労働組合員と農民センター会員との2足のわらじを履く者2人を加えて6人の参加であった。そう言えば、私と副会長の本田豊氏は視覚障害者で全視協会員でもあるのでそちらに参加しても良いのである。この日は、何ぞ雲のわらじを履く者ばかりが集合してしまったようだ。

 私の楽しみの一つはデモ行進である。車道を歩くので障害物や起伏も無く、通常よりもリラックスして歩行できる。出来れば先頭で横断幕の真ん中を持って歩くのが最も楽である。白杖を持たずに失明前の状態のように歩けるからだ。

 霞ヶ関や永田町駅の階段を上り下りするのも運動にはなるが、やはり外のほうが気持ちが良い。ただし、東京は空気が悪いので長居はしたくない。

 この日は約7ヶ月ぶりのデモ行進であった。およそ2・1キロを歩いた。パトカーや警察官が出動している事は良く判っていた。そこへ突然、大音響で音楽を流しながら1台の街宣車が現れた。デモ行進参加者を口汚くののしったかと思うと、「憲法改悪大賛成!」と連呼した。悪いと判っている事を彼らに言わせているのは誰だろう。きっと「死の商人」達に違いない。

 因みにこの場所かめどは、戦前に亀戸事件があったところだ。関東大震災の混乱に乗じて軍隊や警察が朝鮮人、社会主義者、労働組合員らを大量に逮捕、虐殺するなど、大弾圧を行なった事件である。

 この地で集会が開かれるのも何の因果であろうか。九条と戦争の放棄はおろか、主権在民、基本的人権の尊重を基調とする日本国憲法が改悪されてしまうようなことにでもなれば、亀戸事件のような事が再び繰り返される事にもなるだろう。