ヒューマンファーマーズの演奏活動も、昨年の3・11以後は、TPPや憲法九条関連の演奏活動もそれなりにはあったものの、やはり自らも事故の渦中にあるだけに、原発関連のそれで追いまくられてしまったようである。
今年2012年は、1月7日から9日にかけて、笠木透と雑花塾CD文庫「東日本大震災~私の子どもたちへ」のいわき市でのレコーディングから始まった。
ヒューマンファーマーズ独自の活動と同時に、「ふるさとを汚したのは誰」と「よみがえれ浜通り」のの2曲を含めたこのCDを普及しながら、復興支援の演奏活動にも参加してきた。
そして、3・11から一周年の頃にもなると、原発をゼロに、脱原発をテーマにした集会での演奏が相次いだ。
震災復興なくせ原発in東京行動(井之頭公園)、さよなら原発3・17古河市集会、さよなら原発4・1大集会in茨城、さよなら原発筑西結城地区集会など。
また、7月14日には、飯舘村民の仮設住宅のある伊達市での復興支援コンサートを実現させることができた。去年以来交流を深めている飯舘村の酪農家、長谷川健一さんとの約束を果たしたものである。
この日の晩は、福島氏内のライブハウスでも演奏を行い、福島農民連の仲間を激励し交流した。
9月、燃料となるマキの汚染に窮したカフェHananaのオーナー吉川路子救済のために、岐阜からマキを運ぶのに合わせてコンサートもやろうと、9月8日には小美玉市農民会館で、「手と手・心と心を繋ぐコンサートを開いた。
10月には、「私の子どもたちへ」の売り上げの一部を、義援金として携えた雑花塾に同行し、南相馬市といわき市で、復興支援金贈呈式とコンサートを開いた。
さらには、いわき街中コンサートへの参加もあり、市民やいわき雑魚塾のメンバーとも交流できた
そして、色々とあったが、最後は12月2日に、原発銀座と称される、福井県越前市文化センターでの「武生合唱団第34回定期演奏会」のステージに立っていた。
原発密集地で、長期間のたたかいを進めてきた人たちにとっても、この福島事故の現実を伝えるヒューマンファーマーズの演奏に、白羽の矢が立ったのに間違いない。