今年もまた懲りもせず、茨城県西食健連ご一行様は横浜港へ出かけた。ここ約15年間、毎年のように横浜港など(うち東京港2回、成田空港1回)などの輸入農産物置き場の実態調査をしている。中国産のラッキョウ、、ナス、なめこ、きゅうり、サツマイモのつる(蕨の増量用)、菜の花、サハリン産の蕨など、塩蔵とはいえ野積みの状態かまたはビニールハウスのような簡易倉庫に必要となる時まで無造作に置かれたままである。
労働者の講義を受けて学習もする。この野積み野菜がどのように加工され観光地の名産お土産に化けるのか。このほかにもどのような形でどこから何が輸入されているのか。枚挙に暇がないほどの慄然とする現実。そして、これら輸入農産物の検査チェック体制はどうなっているのか。決定的な人員不足と書類審査、サンプル検査、あげくは手抜き検査ではお寒い限りである。
そもそもは、港埠頭に長期間野ざらしになったままの塩蔵野菜など大量の輸入農産物を常時目の当たりにしていた港湾労働者や税関労働者が、この実態を国民に告発する形で始まった。儲け最優先で、これが人間の口に入る物かとあきれかえるほどの無責任な管理体制。このような企業倫理に欠けた食品メーカーの所業によって農家の経営や暮らし、国民の食の安全はどうなってしまうのか。じぶんたちの職場の事だけ考えていれば良いのか、という労働者の切実な想いが港の輸入食品見学の取り組みとなった。この港見学が契機となって労働者、農民、消費者が共同した食健連運動へと発展して来たのである。
最近の世論調査でも国産の農産物を求める声は85%に上るが、こういう世論と国民の食料、健康、農業を守る運動の発展に最も重要な役割を果たしたのは、このみなと見学の運動と、後に創設された農民連食品分析センターの活動であると言っても過言ではない。
何度か見学した人は気がついただろうが、最近ではイメージダウンを嫌う横浜市などからの指導もあって置き場は大分整理されてきている。これも運動の一定の成果ではあるが、基本的に食品を儲けのタネとしか見ない姿勢は変わっていない。それどころかwtオ締結以後は、生鮮野菜の開発輸入や、国内の食品産業の工場が海外進出して加工食品れいとうしょくひんなどの輸入も急増している。
つい最近の農水省の発表では、食料自給率が39%にまで低下した。また農家戸数もここ10年間に75万戸減少して181万戸となった。日本農業の未来が危ぶまれ食の不安は募る一方だ。なぜこうなって、私たちは何をしたら良いのか。そこでまた港の現場検証に行くことになるのだ。
何度現場を見て何度税関や港湾の労働者の話を聞いて驚くべき実態を学んでも、懲りずに輸入食品をたらふく食べてお土産に輸入食品をしこたま買い込んでくる者もいる。だから私たちも、懲りずにというより半ば維持になっ港に行くわけではない。並行して地元で取れた新鮮、安全、おいしい農産物を食しながら楽しく交流し、学習と運動を広げている。
労働者の講義を受けて学習もする。この野積み野菜がどのように加工され観光地の名産お土産に化けるのか。このほかにもどのような形でどこから何が輸入されているのか。枚挙に暇がないほどの慄然とする現実。そして、これら輸入農産物の検査チェック体制はどうなっているのか。決定的な人員不足と書類審査、サンプル検査、あげくは手抜き検査ではお寒い限りである。
そもそもは、港埠頭に長期間野ざらしになったままの塩蔵野菜など大量の輸入農産物を常時目の当たりにしていた港湾労働者や税関労働者が、この実態を国民に告発する形で始まった。儲け最優先で、これが人間の口に入る物かとあきれかえるほどの無責任な管理体制。このような企業倫理に欠けた食品メーカーの所業によって農家の経営や暮らし、国民の食の安全はどうなってしまうのか。じぶんたちの職場の事だけ考えていれば良いのか、という労働者の切実な想いが港の輸入食品見学の取り組みとなった。この港見学が契機となって労働者、農民、消費者が共同した食健連運動へと発展して来たのである。
最近の世論調査でも国産の農産物を求める声は85%に上るが、こういう世論と国民の食料、健康、農業を守る運動の発展に最も重要な役割を果たしたのは、このみなと見学の運動と、後に創設された農民連食品分析センターの活動であると言っても過言ではない。
何度か見学した人は気がついただろうが、最近ではイメージダウンを嫌う横浜市などからの指導もあって置き場は大分整理されてきている。これも運動の一定の成果ではあるが、基本的に食品を儲けのタネとしか見ない姿勢は変わっていない。それどころかwtオ締結以後は、生鮮野菜の開発輸入や、国内の食品産業の工場が海外進出して加工食品れいとうしょくひんなどの輸入も急増している。
つい最近の農水省の発表では、食料自給率が39%にまで低下した。また農家戸数もここ10年間に75万戸減少して181万戸となった。日本農業の未来が危ぶまれ食の不安は募る一方だ。なぜこうなって、私たちは何をしたら良いのか。そこでまた港の現場検証に行くことになるのだ。
何度現場を見て何度税関や港湾の労働者の話を聞いて驚くべき実態を学んでも、懲りずに輸入食品をたらふく食べてお土産に輸入食品をしこたま買い込んでくる者もいる。だから私たちも、懲りずにというより半ば維持になっ港に行くわけではない。並行して地元で取れた新鮮、安全、おいしい農産物を食しながら楽しく交流し、学習と運動を広げている。