酪農が衰退している現実と無責任農政を見ていると、この国に酪農は定着でき
るのかと考えてしまう。
無秩序な輸入自由化を改めることと、政府による価格保障など酪農を支援する
政策が必要である。
一方で、政府の勧めるコスト論とか生産性重視の大規模経営に変わる、日本に
適した酪農経営スタイルを展望していかなければならないと思う。
ところで官製のものかとは思うが、環境保全型農業という言葉がある。これは
人間が大自然を支配してでもいるかのような、傲慢なものの言い方で感心しない。
環境適合型農業とか環境順応型農業ととでも言ったほうが良いと思う。
酪農についてもこの国のそれぞれの地域環境、風土や立地条件に適応した酪農
経営スタイルが研究開発されて行ければ良いのだが。
ただ全国を見回せば、様々な取り組みも進められているのも事実だ。
北の方から揚げれば、まず北海道で広がっている「マイペース酪農」である。
道東の釧路根室地方を中心に実践されている。経営面積に見合うだけの頭数を
飼養し、風土に適合した酪農を目指している。
放牧と自給飼料を主体にし、対比は農耕地に還元する。
健康な乳牛から安全でおいしい牛乳を搾る。
儲かる酪農とは行かないが、借金で倒産するということにはならず、生活時間
にもゆとりが出来る。
福島市の「ささき牛乳」は、基本的には家族労働で、ミルクプラントを持ち、
瓶詰め牛乳を福島市内などに宅配している。
牛乳の地産地消を実践している。経営主は農民運動全国連合会前会長の佐々木
健三さんである。
千葉県八千代市にある「天然八千代牛乳」(千葉北部酪農協)は、東京の消費
者たちが生産者と提携して始めた「天然牛乳を安く飲む会」が契機となり、やがて東都生協が作られ、牛乳の産直が行われている。
ノウgm(非遺伝子組換え)飼料の飼養や低温殺菌牛乳の生産など、安全性や
牛乳本来のおいしさを追求している。
長野県高森町の「信州市田(いちだ)酪農」は、中山間地酪農での地産地消が
実践されている。
小規模の複合農かがほとんどの地域で、母屋の窓を開ければ、乳牛がヌーっと
顔を出すような、小規模酪農家約30件の酪農家から収入した牛乳を、町外れのプラントに運び、瓶詰め牛乳やヨーグルトなどを生産している。
牛乳は主に町内の消費者に宅配されている。
「マイペース酪農」は、農民連や三愛塾運動を進めている仲間から情報を得た
りしている。「ささき牛乳」、「天然や千代牛乳」、「信州市田酪農」については、畜産農民全国協議会(畜全協)などで現地視察をして学習などをしているが、詳細な情報までは得ていないので、ここでは紹介だけにしておきたい。
これ外にもたくさんの事例はあるかも知れないが、基本的には、このような風
土に適合した酪農、地域循環型酪農をこそ、政府が推進し支援していくことが求められる。
るのかと考えてしまう。
無秩序な輸入自由化を改めることと、政府による価格保障など酪農を支援する
政策が必要である。
一方で、政府の勧めるコスト論とか生産性重視の大規模経営に変わる、日本に
適した酪農経営スタイルを展望していかなければならないと思う。
ところで官製のものかとは思うが、環境保全型農業という言葉がある。これは
人間が大自然を支配してでもいるかのような、傲慢なものの言い方で感心しない。
環境適合型農業とか環境順応型農業ととでも言ったほうが良いと思う。
酪農についてもこの国のそれぞれの地域環境、風土や立地条件に適応した酪農
経営スタイルが研究開発されて行ければ良いのだが。
ただ全国を見回せば、様々な取り組みも進められているのも事実だ。
北の方から揚げれば、まず北海道で広がっている「マイペース酪農」である。
道東の釧路根室地方を中心に実践されている。経営面積に見合うだけの頭数を
飼養し、風土に適合した酪農を目指している。
放牧と自給飼料を主体にし、対比は農耕地に還元する。
健康な乳牛から安全でおいしい牛乳を搾る。
儲かる酪農とは行かないが、借金で倒産するということにはならず、生活時間
にもゆとりが出来る。
福島市の「ささき牛乳」は、基本的には家族労働で、ミルクプラントを持ち、
瓶詰め牛乳を福島市内などに宅配している。
牛乳の地産地消を実践している。経営主は農民運動全国連合会前会長の佐々木
健三さんである。
千葉県八千代市にある「天然八千代牛乳」(千葉北部酪農協)は、東京の消費
者たちが生産者と提携して始めた「天然牛乳を安く飲む会」が契機となり、やがて東都生協が作られ、牛乳の産直が行われている。
ノウgm(非遺伝子組換え)飼料の飼養や低温殺菌牛乳の生産など、安全性や
牛乳本来のおいしさを追求している。
長野県高森町の「信州市田(いちだ)酪農」は、中山間地酪農での地産地消が
実践されている。
小規模の複合農かがほとんどの地域で、母屋の窓を開ければ、乳牛がヌーっと
顔を出すような、小規模酪農家約30件の酪農家から収入した牛乳を、町外れのプラントに運び、瓶詰め牛乳やヨーグルトなどを生産している。
牛乳は主に町内の消費者に宅配されている。
「マイペース酪農」は、農民連や三愛塾運動を進めている仲間から情報を得た
りしている。「ささき牛乳」、「天然や千代牛乳」、「信州市田酪農」については、畜産農民全国協議会(畜全協)などで現地視察をして学習などをしているが、詳細な情報までは得ていないので、ここでは紹介だけにしておきたい。
これ外にもたくさんの事例はあるかも知れないが、基本的には、このような風
土に適合した酪農、地域循環型酪農をこそ、政府が推進し支援していくことが求められる。