とかく選挙には金がかかる。選挙運動はもちろんのこと、立候補するだけでも貧乏人や小政党は制約されてしまう。不正規、不明朗な金はどれほど動いているのか私たちには見当もつかない。また、私たちのふところ具合に直接影響するような政治問題が選挙の行方を大きく左右するのが常である。今回の参議院選挙も年金、税金、議員事務所費問題などが大きく影響したと思う。もちろん、戦後一貫した財界本位の自民党政治の行き詰まりと、貧困と格差の拡大に拍車をかけた小泉構造改革へも厳しい評価が下されたと思う。
ところで今年は念頭に安倍首相が、憲法改定を参議院選挙の争点にするとの大見得を切るところから始まったはずだ。ところが社会保険庁における消えた年金の大失態、閣僚の相次ぐ暴言・失言、不明朗な議員事務所費問題など閣僚・政治家の信頼を失墜させる事件が頻発し、この傾向が投票日まで続いた。安倍首相の口から憲法改正の声が消え、消費税増税もトーンダウンした。
だが、歴史的大敗にもかかわらず辞任しないのは、靖国派の首相として憲法改定に強い執着心があるからだろう。
ところで一方、民主党にも驚いた。自民党とは政策的にほとんど変わらない第二自民党だと思っていたのだが、「憲法改正よりも国民の生活優先」、「消費税増税はしない」とか農業政策に至っては「大きな農家ばかりでなく小さな農かも、やる気のある農家はどんどん支援して行く」と農民連か共産党が言っているのではないかと耳を疑った。そういうことならもっと前から支持していたのみ。でもこの公約が次の総選挙まで続くのだろうか。総選挙で過半数を得て政権をみぎったならこの公約を間違いなく実行していくのだろうか。私たち有権者国民はしっかりと見極めて行かなければならない。
ところで今回の選挙は、事情があって私は期日前投票をすることにしていた。だが、予定していた28日に、投票所までの送迎を頼んでいた妻が体調不良のために運転が出来なくなってしまった。そうこうしているうちに夜になってしまったのでやむを得ずタクシーをよんで出かけた
今回の選挙は、そうしてでも行かなければならない理由があった。話は遡るが、昨年10月に日比谷公園で開催された「出直してよ障害者自立支援法」の1万5千人集会に、私は茨城視生会から参加した。全視協のデモ行進に加わって参議院議員面会所の前を通りかかると、日本共産党参議院議員段が集会参加者を激励するために出てきていた。その時「北嶋さんご苦労様!」という紙智子参議院議員の声が聞こえた。それはお前の勘違いだ、という意地悪な奴もいるが、あれは紛れもなく紙様智子様の声だ。日本共産党にもカミ様がいるのだと勇気づけられた。
そんな訳でなんとしても紙智子と投票してこなければならなかったのだ。だが、結城市役所までの往復と夜間割増料金を加算して6740円のタクシー料金を支払う羽目になってしまった。今回は私にとって別な意味での金のかかる選挙となった。
ところで今年は念頭に安倍首相が、憲法改定を参議院選挙の争点にするとの大見得を切るところから始まったはずだ。ところが社会保険庁における消えた年金の大失態、閣僚の相次ぐ暴言・失言、不明朗な議員事務所費問題など閣僚・政治家の信頼を失墜させる事件が頻発し、この傾向が投票日まで続いた。安倍首相の口から憲法改正の声が消え、消費税増税もトーンダウンした。
だが、歴史的大敗にもかかわらず辞任しないのは、靖国派の首相として憲法改定に強い執着心があるからだろう。
ところで一方、民主党にも驚いた。自民党とは政策的にほとんど変わらない第二自民党だと思っていたのだが、「憲法改正よりも国民の生活優先」、「消費税増税はしない」とか農業政策に至っては「大きな農家ばかりでなく小さな農かも、やる気のある農家はどんどん支援して行く」と農民連か共産党が言っているのではないかと耳を疑った。そういうことならもっと前から支持していたのみ。でもこの公約が次の総選挙まで続くのだろうか。総選挙で過半数を得て政権をみぎったならこの公約を間違いなく実行していくのだろうか。私たち有権者国民はしっかりと見極めて行かなければならない。
ところで今回の選挙は、事情があって私は期日前投票をすることにしていた。だが、予定していた28日に、投票所までの送迎を頼んでいた妻が体調不良のために運転が出来なくなってしまった。そうこうしているうちに夜になってしまったのでやむを得ずタクシーをよんで出かけた
今回の選挙は、そうしてでも行かなければならない理由があった。話は遡るが、昨年10月に日比谷公園で開催された「出直してよ障害者自立支援法」の1万5千人集会に、私は茨城視生会から参加した。全視協のデモ行進に加わって参議院議員面会所の前を通りかかると、日本共産党参議院議員段が集会参加者を激励するために出てきていた。その時「北嶋さんご苦労様!」という紙智子参議院議員の声が聞こえた。それはお前の勘違いだ、という意地悪な奴もいるが、あれは紛れもなく紙様智子様の声だ。日本共産党にもカミ様がいるのだと勇気づけられた。
そんな訳でなんとしても紙智子と投票してこなければならなかったのだ。だが、結城市役所までの往復と夜間割増料金を加算して6740円のタクシー料金を支払う羽目になってしまった。今回は私にとって別な意味での金のかかる選挙となった。