北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

歌は心の糧

2012年03月29日 20時33分50秒 | Weblog
 この3月31日から四月1日にかけて、笠木透と雑花塾をはじめ、cd文庫「私の子ども
たちへ~東日本大震災」に参加したメンバーが各地で演奏活動をする予定になっている

 先ず、笠木さんや増田康記さんなどの本隊は、笠木透と雑花塾として、宮城県石巻市
の被災地での演奏を依頼されたという。ただし、この話は現状では諸般の事情で困難さ
があり、延期して十分準備期間をおいて臨むことになったようである。
 また、雑花塾メンバーで京都ひまわり合唱団指揮者の山本忠生さんは、京都のうたご
えの仲間を引き連れて、福島県南相馬市の仮設住宅でのボランティア演奏をするという

 ここでは、まだまだ食糧も不足しているとのことで、食糧支援のために山本さんから
私の処へ農産物の注文が来た。そこで、地域の人たちにお願いして、カンパも含めて協
力することになった。
 一方、わがヒューマンファーマーズといわき雑魚塾は、茨城県ひたちなか市で開催さ
れる、さよなら原発4・1集会in茨城に出演する。福島県と結んで、復興対策と、東海
第二原発廃炉運動を進める集会でcd文庫収録曲などを演奏して、集会に参加し運動に
共同して行きたい。
 いずれにしても、困難時における支えあう力として、歌や文化が活かされるというこ
とだろう。
 雑魚塾と言えば、かつていわき市でcdブック「私の子どもたちへ」製作のために、
小名浜市民会館でライブレコーディングを行なったことがある。
 その時に講演し、笠木透さんと鼎談を行なった、大阪教育大学名誉教授の秋葉秀則先
生は、「人間は文化を食べて生きている」と述べているが、歌は人の心を癒し、励まし
、愉快にさせるなどの効力を持っているし、伝達や自己表現などの人間特有の手法でも
ある。
 そして心の糧でもあるのだろう。
 ヒューマンファーマーズとしては、飯館村の長谷川健一さんから、伊達市にある仮設
住宅での演奏を依頼されている。
 南相馬市とはやや事情が違い、伊達市にある仮設住宅では、一定の食糧供給はあると
のことなので、ここは歌と演奏での心の支援に向かいたいと考えている。
 私自身も被災者であり、わが家の修復もまったく進んでいない。そして、私たちにも
友人、親戚、幾つかの障害者団体からも義援金やら支援物資が届けられている。
 これらの応援に、私自身も激励されて生き抜いているし、これから何年かかるか判ら
ないが、少しずつ我が家の修復もして行きたい。
 病に倒れた時もそうだったが、震災にあっても、恩返しの手段としては演奏活動くら
いしかない。より甚大な被害を蒙った地域の人たちに、せめて心の糧となる歌を届けた
いと思う。
 時間もエネルギーもそんなに余裕はない。人間には容赦ないいじめや差別も受けてい
るが、支えてくれた人たちを真の人間と思いたい。そう長く多くのことはできないので
、今のうちにできることをやっておくことしかない。

お彼岸の食べ物

2012年03月29日 20時31分14秒 | Weblog
 春のお彼岸を終えて、ようやく南の方から桜の開花のニュースが届きはじめた。
 今年の2月から3月にかけては、意外にしぶとく寒さが残ったような気がする。
 春一番が吹いたのかどうか、そんなニュースも聞かないし、水戸の偕楽園の梅祭りも
開花が三週間も遅れているという。これも地球的気候危機の影響下、黄門様もきっと驚
いているに違いない。
 それにつけても、もう三月も終わるし、今後は一気に本格的な春となって行くのでは
ないだろうか。
 そうなると、食欲ももっと出てくるかも知れない。もちろん、最近は食べることが最
大の楽しみにはなってはいるのだが。
 特に贅沢はするつもりはないが、旬の物や郷土食伝統食をたべることにこだわってい
る。もちろん、なかなか思うようにはならないのだが。
 むしろ、これが実現できればこれこそ最大の贅沢なのかも知れない。
 ただ、今年のお彼岸は、牡丹餅くらいしか食べなかった。我が家では例年は団子を供
えたり食べたりしてきたが、通常はこの辺でも牡丹餅(秋はお萩だそうである)が主流
であると聞いて、去年あたりから牡丹餅を食べている。
 しかし、団子もやめられないので、アンコ物で甘いものを二種類食べた。
 他の地域では、あるいはこの辺でもそうなのかも知れないが、てんぷらやいなり寿司
、海苔巻きなどを食べる地域もあるという。
 何れにしても、お彼岸はご先祖様の供養という趣旨からして、もともと煌びやかなも
のや贅沢な食べ物はないということだろう。

心の糧 笠木透と雑花塾 cd文庫vol5「私の子どもたちへ~東日本大震災」

2012年03月04日 22時46分25秒 | Weblog
 歌にどれだけの力があるのだろうか。私たちに何ができるのだろうか。
 東日本大震災被災者の心の糧としたい。それができれば、表現者としてこんなうれし
く光栄なことはない。
 笠木透さんの呼びかけに応えて、この度のcd文庫製作に参加させていただいた私は
、そんな思いでレコーディングに臨んだ。
 私自身の歌と演奏は、相変わらず素質がない上に不器用ときているので、どれだけ共
感をいただけるか心配なところだが、わがヒューマンファーマーズをはじめ、出演チー
ムはそれぞれに、暖かい心のこもった演奏をしてくれている。
 このcd文庫は、どれだけ売れても私たちの懐には何も入らないが、義援金にはなる
ので是非買っていただきたい。
 そして、収録曲を憶えていただいて、あちこちで歌い広めていただきたい。

 笠木透と雑花塾 cd文庫vol5「私の子どもたちへ~東日本大震災」

   3月11日 発売

歌と演奏

   笠木透と雑花塾  山本忠生 増田康記 北嶋誠 佐藤せいごう 鈴木幹夫
            尾崎ツトム中村みちこ 中村文也 川崎正美 石原みゆき
  浜通りの皆さん
  ヒューマン・ファーマーズ
  でえげっさあ
  ぽこ・あ・ぽこ。
  尾崎ユニット
  いわき雑魚塾

収録曲

  ひとつの灯
  瓦礫
  ヤマユリの花
  福島川内村の愛ちゃん
  ふるさとを汚したのは誰
  原発はいらない
  よみがえれ浜通り
  生命てんでんこ
  私の子どもたちへ

定価  1000円  送料別
          うち100円を、被災地への義援金とさせていただきます。

お問い合わせ    0296-35-0931  北嶋誠
  上記の各チームでも取り扱っています。
  また、各チームのコンサート会場でも入手できます。

*よもやま話
 レコーディング場所の小名浜公民館は、大震災の修復がまだであったのか、暖房が効
かなかったため、ストーブを焚きながら行なったが、その音が収録の妨げになるという
ので、着けたり消したりの、いやまた大変な作業と相成った。
 収録棘は、大震災後から創作された、雑花塾ファミリーの歌である。最初の予定より
大幅に増えて、全9曲となった。演奏については、少なからずご指摘されたい点も多々
あろうとはおもうが、1000円で、十分聴き応えのある内容となっていると思う。

障害者らしく

2012年03月04日 22時36分46秒 | Weblog
 このところいつも思ってはいることだが、 大震災と大不況、そして政治の右傾化と
人権民主主義の抑圧ともなれば、大正時代から昭和時代初期の、まさに太平洋戦争前夜
を彷彿させる。
 貧困と格差の拡大、自殺や心の病の増加、そしてtppやら消費税に原発などが追い
討ちをかけるともなれば、またまた行き詰まりやどん底などという表現が当然のように
出てくる。
 こうなると考えても止めどなくなってしまうので、仕事やら歌の創作やらに切り替え
て行くようにしているが、今は障害者としてどう生きるかということも大事なテーマと
もなっている。
 このところの障害者制度改革の問題についても、ペテン師詐欺師の民主党に踏みつけ
にされても、ハンディーを持つ障害者の運動には限界があり、苦々しい思い出いる。
 また民主的?といわれている組織や団体の新聞や機関紙などでも、労働、貧困、原発
、消費税、tppなどの影に隠れて止むを得ないとはいえ、障害者制度改革関連の記事
は少ない。
 また、日本共産党の国会議員さんたちは大奮闘していただいていることは百も承知な
のだが、現実は何とも難問山積の国会内で少数派ともなれば、これまた歯がゆい思いに
もなってくる。
 だからと言って、私一人に何ができるということにはならないが、ただそれでも、白
杖一本で、あるいは盲導犬を伴って、一人で永田町や霞ヶ関にやってくる視覚障害者の
仲間たちと会うにつけ、私もまだまだ精進が足りないと反省させられるのである。
 言動に障害を持ち、活動困難な障害者が多数の中で、まだまだ物が言え身動きが取れ
る私は、これまで障害者権利向上のために奮闘してきた障害者運動の先人たちに学んで
、もう一踏ん張りしなければとは考えている。
 もちろん考えているだけでは駄目なので、具体的には様々あるが、まずは音声パソコ
ンと点字をもう少し何とかしたいのと、白杖や盲導犬で一人歩行ができるようにしたい
と思う。
 先日は盲導犬体験会にも参加してきたが、もし実現できれば活動範囲は広がることは
間違いない。
 もちろん、友人たちやガイドヘルパーなどの支援を受けての活動も今後も継続して行
くのだが。とにかく切り捨てられないためには、やれることはやっていかなければなら
ない。